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Fujikura MCIシャフトの特徴を徹底解説!試打・評価・スペック【アイアン用カーボンシャフト】

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Fujikuraのアイアン用シャフト「MCI」について、製品の特徴、スペック、試打した評価を取り上げます。

Fujikura MCIシャフトの特徴

Fujikuraのシャフトで人気があるのは、ウッド系ではSPEEDER EVOLUTION、そして、アイアンではMCIです。

渋野日向子プロが全英女子オープンを勝ち取った際に、i210アイアンに使用していたことでも知られています。

アイアンにはスチールシャフトが多い中、MCIはカーボン素材のシャフトで、カーボンの良さをアイアンショットを活かすことができます。

MCTにより、カーボン特性を生かした重心調整が実現

MCIシャフトの最大の特徴は、Metal Composite Technology(MCT)という技術により重心調整が行われている点です。

通常、カーボンシャフトは、スチールシャフトと比べて手元側重心になりやすい特徴がありクラブのスイングウェイトに影響します。これに対処すべく、シャフトの先端に繊維を巻くと、今度は剛性が高くなり過ぎるという弊害が生じます。

これを解決したのが「MCT」です。シャフトの先端に金属をコンポジットすることで、カーボン特有の滑らかな動きが損なわずに、シャフト重心位置が最適位置に調整されています。

カーボン特有のしなりにより、球の拾いやすさ、スピンの掛けやすさがあり、最適重心によりコントロール性能も備わっています。

【ちなみに、MCIとは!?】

MCIは、Metal Composite Ironの略です。上述のMCTにより金属をコンポジットしたアイアン用シャフトです。

重量クラスが豊富

MCIシャフトは、重量クラスが豊富に揃っていますので、軽いシャフトで楽に振りたい方、重めのシャフトでしっかり振りたい方など、幅広いゴルファーに対応しています。

重量クラスは、50gから10刻みで120gまで用意されています(スペックは90までがRとS、100以降はSとX)。

特に注目したいのは、100g以上のスチールシャフトと同じ重量クラスがある点です。

スイングウェイトをスチールシャフト並みに出来るため、スチールシャフトからのリシャフトというニーズに対応しています。

※スペックの詳細はこの後で詳しく取り上げています。

ドライバーに合わせてアイアンもカーボン

ゴルフクラブは同じシリーズで揃えると、コンセプトや振り感が同じで、扱いやすいという利点があります。

それと似たような考え方で、シャフトの材質も、ウッドとアイアンで揃えることを推奨する声があります。

ドライバーではカーボンで、アイアンはスチールだと、シャフトの動きや活かし方が違ってきます。

MCIシャフトではスチールと同じ重量クラスが用意されていますので、アイアンのシャフトもカーボンにすることで、クラブセッティング全体でより同じようなスイングがしやすくなります。

適応ヘッドスピードの目安

モデル ヘッドスピード
MCI 50~60 37~43m/s
MCI 70~90 41~45m/s
MCI 100~120 43~47m/s
MCI 120 45m/s~

重量帯により、適応するゴルファーが異なってきます。

勿論、ゴルファーそれぞれのスイングや身体能力によっても異なってきまので、大凡の目安の一つとして捉えてください。

Fujikura MCIシャフトのゴルフ識者の評価

マーク金井の評価

引用:GDO
  • トップからダウンの切り返しで中間部分がクイッとしなり、ヘッドの重みを感じやすい。タイミングが取りやすく、シャフトがタメを作ってくれる。そして、ダウン後半からインパクトにかけてはシャフトがスムーズにしなり戻り、気持ち良く振り抜ける。
  • 従来のカーボンシャフトに比べると先端側が走り過ぎない。このためヘッドの入射角が安定し、打ち出し角、スピン量が安定している。「カーボンは飛ぶけど、距離がバラつく」と言われがちだが、MCIにはそんな不安要素はまったく感じさせない。

ティーチングプロ 堀尾研二の評価

    • 従来のカーボンシャフトは「飛ばし」に長けていますが、操作性という面では頼りなさがありました。しかし、MCIは中間から先端にかけて素直な動きをするので、上下左右あらゆる球筋の打ち分けが可能です。
    • しなり感があるので球が非常に拾いやすかったです。
    • アプローチはボールの下にクラブヘッドを入れてスピンをかけるのですが、シャフトがしなるためその動きをしやすくなります。誰が使ってもスピンがかけやすいシャフトといえるでしょう。

ゴルフメディア編集者による評価

引用:GDO
  • 僕のヘッドスピード(43m/s)には80でちょうどいい感じ。カーボン特有のしなりを感じられるし、打っていて心地いい。
  • 軽量スチールを使っている人なら、80でいいかも知れません。
  • スチールに比べると値段は張りますが、カーボンのしなり感が好きな人にはオススメできますね。あと、手首痛や肘痛に悩まされている人にもカーボンは衝撃が少なくていいみたいですよ。

Fujikura MCIシャフトの試打・解説

クラブフィッターがMCIシャフトを試打・解説

3種類の重量クラスのMCIシャフトを試打しています。後半の評価については、MCIシャフトというより、カーボンシャフトのメリット・デメリットについて詳しく語られています。

MCIに興味がある方は、スチールからカーボンへのリシャフト・乗り換えを検討されている方が多いと思いますので、その意味ではとてもストライクな参考になる内容です。

  • 女子プロはこぞってアイアンをカーボンシャフトに変えている。これは間違いなく体の負担。
  • 手首、肘、肩、首に痛みを持っている方は、カーボンの方が良い。地面を叩いてしまった時とか、カーボンシャフトの方が衝撃吸収が上。
  • 同じ重さ・硬さなら、スチールよりカーボンの方がしなって多少飛ぶ
  • 衝撃吸収が一番優れているが、体への負担が無いなら、スチールでも良い。スチールの方が安いし。ゴルフ寿命を長くしようと思えば、カーボンの方が良い
  • カーボンのデメリットは、高いこと。重いシャフトほど高い。スチールの1.5倍ぐらい。

プロがMCIシャフトを試打・評価

MCIの80S、90S、110S、120Sを試打されています。

  • MCIは、クセが無く、アイアン用カーボンのスタンダード。
  • 手元が少ししなる感じがある。昔はカーボンだとブレると言われていたが、全然そんなことはない。
  • スチールと同じ重さのカーボンにすると、硬い・重いと感じられるという声を聞く。
  • 80Sは、NS950GHneoを打ってる感覚に近い。シャフトのしなやかな感じはカーボン感があるが、頼りなさは無い。
  • MCIは飛ぶといっても5ヤードぐらい。
  • カーボンにするメリットは、球の上げやすさ、振動の少なさで体への負担の少なさ。

Fujikura MCIシャフトのスペック

モデル 硬さ 長さ 重量 トルク Tip Butt 調子
MCI 50 R 39〜35.5 55 3.5〜3.3 9.35 14.9 先中
S 57 15
MCI 60 R 65 3.2〜2.8 15.1 先中
S 67 15.2
MCI 70 R 73 3.0〜2.6 15.1 先中
S 75 15.2
MCI 80 R 84 2.9〜2.5 15
S 86 15.1
MCI 90 R 92 2.8〜2.4 15.1
S 94 15.2
MCI 100 S 104 2.8〜2.4 15.1
X 106 15.2
 MCI 110 S 113 2.6〜2.2 15.1  中
 X 115 15.2
MCI 120 S 122 2.5〜2.1 15.1 中元
 X 124 2.5〜2.1 15.2

SPEEDER NXは、40~70まで10刻みの4つの重量帯があります。

トルクは恐らく便宜上、各スペックで1つの値が示されていますが、VTCにより部位によりトルクを変えられていて、手元と先端が固め、中ほどが柔らかめとなっています。

Fujikura MCIシャフトの発売日・発売価格

SPEEDER NXの発売日は、2012年9月です。発売価格は、MCI 50~80が税込み8,800円(税抜き8,000円)、MCI 90~110が税込み9,900円(税抜き9,000円)、MCI 120が税込み13,200円(税抜き12,000円)となっています。

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