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テーラーメイド 歴代P700シリーズアイアンを一挙紹介!

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テーラーメイドから発売のアイアンは、M・SIM・ステルスといったシリーズとは別に、P700シリーズがあります。

本記事では、テーラーメイドのP700シリーズの歴代アイアンを一挙紹介します。

P700シリーズとは?

テーラーメイドのゴルフクラブと言えば、Mシリーズ、SIMシリーズ、ステルスシリーズなどを思い浮かべる方が多いと思います。

これらのシリーズは、ドライバーからアイアンまでラインナップしていて、市場での人気も非常に高いです。

ウッド系に関しては、1つのシリーズ(年代)でモデル数も多く、アマチュアからPGAツアーのプロまで、幅広ゴルファーに利用されていますが、アイアンに関しては、事情が異なっています。

M・SIM・ステルスなどのアイアンは、アベレージゴルファー向けのモデルのため、ツアープロや上級者には適していません。

そこで、2017年から登場しているのが、P700シリーズのアイアンです。

ツアープロは、ほぼ100%、P700シリーズのアイアンを使用していましてアマチュアゴルファーでも中~上級者に人気があります。

特に、P790アイアンは飛距離性能と寛容性のバランスが程よく、中級者を中心に非常に人気のモデルです。

P700シリーズの数字には意味がある

ブレードの長さを表している!?

P700という名前の意味についてですが、テーラーメイドから正式に発表されている情報は見聞きしたことがありません。

ただ、一般的に、Pの後の数字はブレード長を表していると言われています。

2019年のモデルで、USテーラーメイドでブレード長が公開されていて、P790アイアンは79mm、P760アイアンは76mm、P730アイアンは73mmでした。

ブレード長が公開されているモデルは少ないため、歴代全モデルに渡って数字とブレード長が一致しているかは確認できませんが、P700シリーズのアイアン全般で、数字とヘッドサイズの大小関係は相関しています。

数字が大きいほどやさしく、小さいほど難しい

一般に、アイアンはフェースが大きい程、慣性モーメントが大きく・深低重心になる傾向があり、やさしいモデルとなります。

P700シリーズのアイアンは、モデル名の数字がブレード長を表していますので、数字が大きいほどブレードが長くてやさしく、数字が小さいほどブレードが短くて難しいということになります。

モデル名の数字で、大凡の難易度が分かるようになっていますので、使う側としてはとても分かりやすいネーミングになっています。

最も優しいモデルがP790アイアンとなりますので、アスリートゴルファー向けのアイアンに初めて挑戦する方は、このモデルから検討されると良いでしょう。

P700シリーズアイアンのモデル年表

発売年 モデル 備考
2017年 P750ツアープロトアイアン
P770アイアン 初代
P790アイアン 初代
P730アイアン
2018年 P760アイアン
2019年 P7TWアイアン
P790アイアン 2代目
2020年 P770アイアン 2代目
P7MBアイアン
P7MCアイアン
2021年 P790アイアン 3代目

P700シリーズのアイアンが初めて発売されたのは2017年3月で、P750ツアープロトとP770の2機種です。そして、同じ年にP790とP730が追加で発売されています。

2019年にはタイガーウッズモデルのP7・TWアイアン、2020年にはマッスルバックのP7MBアイアン、ツアーキャビティのP7CBアイアンがリリースされていて、「P+ブレード長」という名称ではないモデルも存在します。

最もヘッドが大きいP790アイアンは、中級者を中心に評価が非常に高く、2021年時点で3代目がリリースされています。

2016年モデル

P750ツアープロトアイアン

P750ツアープロトアイアンは、P770と同時に発売されているアイアンです。

P770よりもトップラインが薄く、ツアープロが好む形状で、3~7番にはソールのトゥ側に5gのタングステンウェイトが搭載されていて、重心位置の最適化が図られています。

<スペック>

番手 ロフト角 ライ角
#3 20 60.5
#4 23 61
#5 26 61.5
#6 30 62
#7 34 62.5
#8 38 63
#9 42.5 63.5
PW 47 64

P770アイアン(2017年・初代)

P770アイアンは、ツアープロトアイアンは、P770と同時に発売されているアイアンです。

P750ツアープロトアイアンと比べると、3番のロフト角は0.5°寝ていますが、6番以降は0.5°か1°立っています。

ヘッドが少し大きいことで、寛容性があるのに加えて、フェースが立つことで飛距離性能も少し高めてあります。

<スペック>

番手 ロフト角 ライ角
#3 20.5 60.5
#4 23 61
#5 26 61.5
#6 29.5 62
#7 33 62.5
#8 37 63
#9 41.5 63.5
PW 46 64

P790アイアン(2017年・初代)

P790アイアンの2017年・初代モデルです。先に発売されているP750ツアープロトやP770と違って、中空構造が採用されています。

フェース素材も軟鉄ではなくクロモリ鋼が使われ、7番アイアンのロフト角も30.5°とアスリート向けとしてはフェースが立っていて、寛容性と飛距離性能に優れています。

<スペック>

番手 ロフト角 ライ角
#3 19 60.5
#4 21 61
#5 23.5 61.5
#6 26.5 62
#7 30.5 62.5
#8 35 63
#9 40 63.5
PW 45 64

P730アイアン

同時に発表されているP790アイアンは中空構造ですが、P730アイアンは1ピースの軟鉄鍛造のマッスルバックアイアンです。

ツアープロのフィードバックが反映されていて、小ぶりなブレードが特徴で、ローリー・マキロイ、ジャスティン・ローズらがプロトタイプモデルを使用していました。

7番アイアンのロフト角は35°とかなり寝ていますので、グリーンでしっかり止めたい方、自分で飛距離を出す力量がある方など、上級者向けのアイアンです。

<スペック>

番手 ロフト角 ライ角
#3 21 60.5
#4 24 61
#5 27 61.5
#6 31 62
#7 35 62.5
#8 39 63
#9 43 63.5
PW 47 64

2018年

P760アイアン

P760アイアンは、2018年に唯一発売されているPシリーズのアイアンです。

外観からは軟鉄キャビティにも見えますが、3~7番までは中空構造が採用されていて、内部には打感を良くするスピードフォーム充填剤が搭載されています。

7番のロフト角は33°で、しっかり球を上げてスピンを掛けて狙いに行くタイプのアイアンです。

<スペック>

番手 ロフト角 ライ角 N.S.PRO MODUS3 105 Dynamic Gold
#3 19.5 60 39 38.75
#4 22.5 60.5 38.5 38.25
#5 25.5 61 38 37.75
#6 29 61.5 37.5 37.25
#7 33 62 37 36.75
#8 37 62.5 36.5 36.25
#9 41.5 63 36 35.75
PW 46 63.5 35.75 35.5

2019年

P・7TWアイアン

P7TWアイアンは、テーラーメイドとタイガーウッズで共同で開発したアイアンで、Tiger Woodsの名前(TW)がモデル名に付されています。

日本国内では数量限定で発売されたモデルで、スペックは、実際のタイガーウッズのものと変えてあると言われています。

7番のロフト角は35°で、飛距離を抑えて球の上がりやすさ、スピンの掛かりやすさを高めてあります。

<スペック>

番手 ロフト角 ライ角 オフセット 長さ
3 21° 59.5° 2.3mm 39.00″
4 24° 60° 1.9mm 38.50″
5 27° 60.5° 1.9mm 38.00″
6 31° 61° 1.8mm 37.50″
7 35° 61.5° 1.4mm 37.00″
8 39° 62.5° 1.2mm 36.50″
9 43° 63° 1.3mm 36.00″
PW 47° 63.5° 0.7mm 35.75″

P790アイアン(2019年・2代目)

2019年のP790アイアンは、2代目のモデルとなります。2017年の初代モデルと外観は非常によく似ていて、同じく中空構造が採用されています。

ロフト設定は同じですが、フェースが薄くなっていて、重心位置も低くなっていますので、飛距離性能・球の上がりやすさが向上しています。

7番のロフト角は30.5°で、飛びと上がりやすさが両方備わっていて、中級者がクラブのお助け感を少し得ながらプレーできる扱いやすいアイアンです。

<スペック>

番手 ロフト角 ライ角 長さ
#3 19 60 39
#4 21 60.5 38.5
#5 23.5 61 38
#6 26.5 61.5 37.5
#7 30.5 62 37
#8 35 62.5 36.5
#9 40 63 36
PW 45 63.5 35.75

2020年

P770アイアン(2020年・2代目)

2020年のP770アイアンは、2代目のモデルとなります。2017年にPシリーズが誕生した時に初代モデルが発売されていますので、3年振りにリニューアルされたモデルです。

外観はキャビティ形状がなくなり、マッスルバックのようにも見えますが、中空構造が採用されています。

7番のロフト角は30.5°で、飛びと上がりやすさが両方備わっていて、中級者がクラブのお助け感を少し得ながらプレーできる扱いやすいアイアンです。

<スペック>

番手 ロフト角 ライ角 長さ
#3 19.5 60.5 39
#4 22.5 61 38.5
#5 25.5 61.5 38
#6 29 62 37.5
#7 33 62.5 37
#8 37 63 36.5
#9 41.5 63.5 36
PW 46 64 35.75

P7MBアイアン

P7MBアイアンは、軟鉄鍛造のマッスルバック形状のアイアンです。P700シリーズに中空構造を採用したモデルが増えている中、1枚物で、フィーリングを重視するゴルファーに適しています。

バックフェースはすっきりとしていて無駄が無く、P700シリーズの中で最も美しいアイアンです。

テーラーメイド契約プロでは、ロリー・マキロイが採用しています。

<スペック>

番手 ロフト角 ライ角 長さ
#3 21 60.5 39
#4 24 61 38.5
#5 27 61.5 38
#6 31 62 37.5
#7 35 62.5 37
#8 39 63 36.5
#9 43 63.5 36
PW 47 64 35.75

P7MCアイアン

P7MCアイアンは、キャビティバックのアイアンです。同時に発売されている)7MBアイアンと同じく、軟鉄鍛造の1枚物のアイアンです。

キャビティ形状になっていますので、マッスルバックのP7MBアイアンより寛容性があり、3~8番までロフトも1°立っていますので、飛距離性能も高めてあります。

テーラーメイド契約プロでは、コリン・モリカワ、マシュー・ウルフロらが採用しています。

<スペック>

番手 ロフト角 ライ角 長さ
#3 20 60.5 39
#4 23 61 38.5
#5 26 61.5 38
#6 30 62 37.5
#7 34 62.5 37
#8 38 63 36.5
#9 42.5 63.5 36
PW 47 64 35.75

2021年

P790アイアン(2021年・3代目)

P790アイアンの3代目モデルです。Pシリーズのアイアンの中で、最もヘッドが大きく、最も優しく、最も人気があります。

2017年に初代モデルが発売されて以来、2年毎にリニューアルを重ねています。

初代と2代目は外観が非常に似ていましたが、3代目モデルでは大きく変わり、P7MBやP770アイアン(2代目)と似たシャープですっきりした外観になっています。

ロフト設定は、初代・2代目と変わらず、7番アイアンで30.5°となっていて、アスリート向けアイアンとしてはロフトが立っています。

中級者がアイアンらしい弾道を放ちつつ、飛距離も出しやすいスペックになっています。

P790アイアン(2021)の最新情報!試打・評価・感想【2019・2021年モデルの違いも解説】
▼P790アイアン 2023(4代目)の最新情報は下記記事をご覧ください。 テーラーメイドのP790アイアンの2021年モデルがについて、最新情報を取り上げます。 テクノロジーやスペックの情報が公開さ...

<スペック>

番手 ロフト角 ライ角 長さ
#3 19 60.5 39
#4 21 61 38.5
#5 23.5 61.5 38
#6 26.5 62 37.5
#7 30.5 62.5 37
#8 35 63 36.5
#9 40 63.5 36
PW 45 64 35.75

P700シリーズアイアンのまとめ

P700シリーズのアイアンについて、2017年から発売されている歴代モデルを取り上げました。

発売当初は、ツアープロトのモデルにもキャビティ形状がありましたが、初代のP790アイアンからマッスルバックライクな中空構造が採用されるようになっています。

ヘッド内部にスピードフォーム充填剤が搭載されていて、中空の持つ飛距離性能とやさしさに、打感の良さがプラスされ、幅広いゴルファーが扱えるモデルが揃っています。

以上、P700シリーズの歴代アイアンについてまとめました。

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