本間から発売されているTW747 455ドライバーと460ドライバー。この二つのモデルの違いについて取り上げます。
目次
TW747シリーズのドライバーは2種類
前作となるTW737は455、450、455、460の4種類が発売されました。後継モデルのTW747は現時点で455と460の2種類となっています。
ウェイトの配置と数
TW747 455と460の最大の違いはウェイトにあります。
TW747 455ドライバーのウェイト
こちらはTW747 455ドライバーです。ウェイトは一つで、センターよりトゥ側に配置されています。一般的にヘッドのトゥ側に配置されていると、フェードバイアスで左に抜けにくく、ヘッドスピードが速い人が思い切り叩いていけるモデルとなります。
しかし、TW747 455ドライバーの概要説明は、「つかまりのよさと直進性を追求した深重心設計」となっています。つかまりの良いモデルは、ドローバイアスですから、逆になります。
話をウェイトに戻しますと、トゥ側に設置されたウェイトは、フェードバイアスのためではなく、慣性モーメントを最大化させるためのものとなります。
実際、シャフト軸からみてソール面上で最も遠い位置にウェイトが配置されています。これにより、ヘッドがぶれにくく直進性の高い弾道が生み出されます。
TW747 460ドライバーのウェイト
こちらはTW747 460ドライバーです。455と大きく異なっています。まず、ウェイトの数は2つです。そして、ソールの前方と後方に配置されています。
TW747 460ドライバーの概要説明は、「高弾道・低スピン」とされています。ウェイトの意図は見た目通りで、前方のウェイトは重心を浅くすることでスピンの発生を抑える効果があります。そして、後方のウェイトは低重心に寄与しますので、打ち出し角を高くする効果があります。
操作性の違い
左がTW747 460ドライバーで、右がTW747 455ドライバーです。ヘッド体積は460ccと455ccですから、455の方が操作性が高いのは想像がつきます。実際、クラウンの形状を見ましても460の方はかなりシャローで、455は小ぶりです。
一般に、小ぶりであるほど操作性は良いとされています。実際に試打されている方の感想からも、455の方が操作性が高いという声が多く聞かれます。
ただし、455の方はメーカー説明では「直進性・慣性モーメント」というキーワードが用いられています。これらはモデルが2種類ある場合、アベレージ向けの簡単なモデルで使われます。そして、操作性とは対極にあるオートマチック性が高いモデルとなります。実際、この後に紹介するスペックの数値比較では、小ぶりな455の方が重心深度も重心距離も長くなっています。
ということで、小ぶりな455の方が操作性が高いのかどうかは、メーカー説明と試打者のコメントで反対になっているように筆者としては感じられます。ツアーモデルですので、外観から判断できるほどヘッド特性は単純ではないように思います。この点はもう少し多方面のコメントなどが確認できましたら、また取り上げたいと思います。
スペック比較
モデル | TW747 455 | TW747 460 | ||
---|---|---|---|---|
ロフト角(°) | 9.5 | 10.5 | 9.5 | 10.5 |
ライ角(°) | 59.5 | 60 | ||
ヘッド体積(cc) | 455 | 460 | ||
重心距離(mm) | 41 | 39 | ||
重心深度(mm) | 39.5 | 40 | 38 | 38.5 |
長さ(インチ) | 45.25 | 45.25 |
ヘッド体積も見た目も小ぶりな455の方が重心深度・重心距離が大きくなっています。
試打・評価・感想
それぞれのモデルの試打・評価については、個別の記事で取り上げていますので、そちらを参考にしてみてください。