Fujikuraから発売の「VENTUS BLACK」シャフトについて、製品の特徴、スペック、試打した評価を取り上げます。
VENTUS BLACKの特徴
PGAツアーで使われることを目指したシャフト
Fujikuraのシャフトと言えば、SPEEDERが有名です。
ツアープロの世界では、女子プロには人気がありますが、男子プロからはヘッドが動かないシャフトのニーズがあり、それに応えた製品がVENTUSだと言われています。
PGAツアーでの使用率1を奪取すべく、トッププロの要求に応えるシャフトの開発がスタート。ツアー現場から開発された、たたけるフィーリングの飛距離とコントロール性能を両立したアメリカ発の元調子系シャフト。
*引用:fujikurashaft.jp
公式サイトでの説明でも、PGAツアーで使われることを意識していることが伝わってきます。
先端剛性が高く、球がブレにくい
VENTUSシャフトの最大の特徴は、先端剛性を高めている点にあります。
VeloCore Technologyが採用されていて、 オフセンターの際のヘッドのねじれが抑えられ、ボール初速が出やすくなっています。
VENTUSの適合ゴルファー
VENTUSシャフトは、先端剛性が高いことによりヘッドが俊敏に動き辛く、弾道の安定感があります。
逆に言うと、ヘッドの俊敏な動きはありませんので、打ち出しの高さ、つかまりは抑えられます。
ゴルファータイプで言えば、スライサーや高弾道で飛ばしたいゴルファーではなく、フッカーや弾道高さを抑えたいハードヒッターに適しています。
日本での展開はBLUE・BLACKの2タイプ
VENTUSはUS発のシャフトで、いわば、日本へは逆輸入の形で展開されています。
そのためか、VENTUSシャフトは、US Fujikuraの方がラインナップが充実しています。
▼USと日本でのVENTUSのラインナップ
モデル | US | 日本 |
---|---|---|
RED | 5~9 | - |
BLUE | 5~9 | 5~7 |
BLACK | 5~10 | 5~7 |
上表は、USと日本でのVENTUSの種類、そして、重量クラスを表したものです。
VENTUSシャフトは、RED・BLUE・BLACKの3種類あり、重量クラスも5~9(BLAKは10)までありますが、日本ではREDの展開がなく、重力クラスも7までとなっています。
もう少し細かく言うと、フレックスもUSの方が充実していて、R2やTXなどが揃っています。
ちなみに、日本ではVENTUS BLACKという正式名の他に、クロベンとも呼ばれています。
VENTUS BLACKの試打・解説
プロがVENTUS BLACKを試打・評価
テーラーメイドのSIM2ドライバーにVENTUS BLACK 5S、5X、6X、7S、7Xを挿して試打されています。
ちなみに、試打されている石井プロは、BLACKではXが硬すぎで、5Sで調度良いとのことです。
- シャフトがピンとしていて、ヘッドスピードが速くなりやすい。
- BLACKのXにすると、シャフトのしなりは感じられない。
- VENTUS BLUEと比べると、しなりの量、しはりの幅も抑えられている。VENTUS BLACKは、シャフトがパチンと戻ってくる。
- 6Xだとしならせきれないため、ヘッドが戻ってきてしまう。
- VENTUS BLACKは、PGAの超スーパーハードヒッター向け。BLUEよりもハードヒッター向け。
HS42でVENTUS BLACKとBLUEを比較・試打
<VENTUS BLACK 5S>
- シャフトが暴れない。しっかりしている。
- ドローヒッターには左に来なくて良い。
- ヘッドが遅れずついてくる。
<VENTUS BLUE 5S>
- 同じ5Sで1フレックスぐらい違う。
- ヘッドは遅れてくる。タイミングが違う。
- しなりもどりが緩やかで、BLUEでも左に行かない。
VENTUS RED・BLUE・BLACKの違い・比較解説
- VENTUSはヘッドの先側がしっかりしているシャフト。
- 先端のトルクが低く、ねじれが少ないため、インパクトの際に打ち負けにくく、ミスヒットにも強い。左右の方向性が安定する。
- 左につかまり過ぎる方、フッカーの人には相性が良い。スピン量が少なく、球が上りにくいシャフト。
- BLACKは、BLUEよりもさらにスピン量が少なく、球が上り難い。サイドスピンも入り難いので、左右にも曲がり難い。
- ヘッドスピードが無いと扱いが難しい。
VENTUS BLACKの口コミ
ガチガチのハードヒッター向け
ベンタス人気ですよね。😁
ブルー 中間がしなる感じ
ブラック ガチガチのハードヒッター向け
TRは ブルーとブラックの中間と言われてますね。
海外で発売されたレッドが先調子だと思います。
自分が試打した感じだとヘッドによりますが
ブルー6Sかブラックの5Sが良かったです。😃— ゴルフバカ Kouji (@Kouji05992058) July 31, 2022
方向性は良いし飛ぶ
曇天の中練習ー
ベンタスブラック良いわー☺
方向性は良いし飛ぶし言う事無いですわ😻後はスピンだけ落としたいなー
練習場のティー低い…低くない?😿#ゴルフ #ゴルフ初心者 #ゴルフ大好き #ゴルフ男子 #ゴルフ好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/kEPdNFpdMQ— Dra_GOLF (@Dragonborn_GOLF) March 21, 2021
捕まえにいっても左行きにくい
安定度77%!!!
ベンタスブラック捕まえにいっても左行きにくい🥰 pic.twitter.com/R3DFuoSGZv— ちっぷでぃ⛳ゴルフ🏌🏼♂️ (@chip_d_golf) July 26, 2022
ブラックの方がチーピンし辛い
昨日、ご一緒した同じくらい飛ばす方がグリップの溶剤溶けたので、私のドライバー貸したらめっちゃチーピンしまして、ベンタスブラックの方が良くないですか?と勧められました。
今ベンタスブルーの6Sなんですが、ブラックの方がチーピンし辛い?
HS48〜54くらいで振っています。 https://t.co/8Q2B7rZDGZ
— ちっぷでぃ⛳ゴルフ🏌🏼♂️ (@chip_d_golf) July 23, 2022
逆にベンタスブルーの方が球散らかってダメ
しかしながらベンタスブラックは硬いって先入観しかなかったから今まで打った事なかったけど6sは程よいしなりで打ちやすかった💡
逆にベンタスブルーの方が球散らかってダメだった😭
やはり打ってみないとシャフトはわかんない😇
— きん⛳️ (@golf09028018) January 15, 2022
ブラックだと硬い・・・ブルーだと柔らかい
仕事空き時間にVictoriaゴルフでベンタスのブラックとブルーを試打させてもらったけどやっぱりブラックだと硬い分変に力入っちゃうな。
ブルーだと柔らかいからやはりTR打ってみたいなー!!
後は6Sなのか6Xなのか。。— 満振しない倶楽部(インテンショナル) (@manburi_11) April 27, 2022
VENTUS BLACKのスペック
モデル | 硬さ | 重量 | トルク | 調子 | 長さ | Tip径 | Butt径 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
VENTUS BL 5 | S | 57.5 | 3.7 | 元 | 46 | 8.5 | 15.30 |
〃 | X | 58.5 | 3.3 | 〃 | 〃 | 〃 | 15.30 |
VENTUS BL 6 | S | 64 | 3.4 | 〃 | 〃 | 〃 | 15.35 |
〃 | X | 65 | 3.1 | 〃 | 〃 | 〃 | 15.45 |
VENTUS BL 7 | S | 77 | 3.1 | 〃 | 〃 | 〃 | 15.35 |
〃 | X | 78 | 2.8 | 〃 | 〃 | 〃 | 15.35 |
VENTUSはUSで誕生したシャフトで、RED、BLUE、BLACKの3種類あります。日本での展開は、当初、BLUEのみでしたが、1年後にBLACKが追加されました。
重量クラスは、日本では5、6、7の3種類ですが、USでは10までありフレックスのラインナップも充実しています。
よりハードなスペック、ソフトなスペックを求める方は、USモデルで探されると良いでしょう。
VENTUS BLACKの発売日・発売価格
VENTUS BLACKの発売日は、2021年2月18日です。発売価格は税込み55,000円(税抜き50,000円)となっています。