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ZX5・ZX7 MKⅡドライバーのロフト角・ライ角・フェース角、ウェイトの調整機能を徹底解説【スリーブ・ウェイトの互換性】

この記事は約8分で読めます。

スリクソンから2022年モデルとして発売のZX5・ZX7のMKⅡドライバーについて、ロフト角・ライ角・フェース角、ウェイトの調整機能について解説します。

なお、ウェイトの調整機能については、機種によりウェイトの搭載数と搭載位置に違いがありますので、機種による調整機能整の違い、そして、過去モデルとの互換性についても取り上げます。

ZX MKⅡシリーズ ドライバーの調整機能は2種類

ドライバーは、ZX5・ZX5 LS・ZX7の3種類

ZX MKⅡシリーズのドライバーは、ZX5 MKⅡ・ZX5 MKⅡ LS・ZX7 MKⅡドライバーの3種類あります。

従来までは「5」「7」の2種類でしたが、市販モデルとしては低スピンの「LS」が「5」に加わりました。

  • ZX5 MKⅡドライバー:シャローで直進性と許容性が特徴。
  • ZX5 MKⅡ LSドライバー:ZX5 MKⅡの低スピンタイプ。
  • ZX7 MKⅡドライバー:ディープで操作性と低スピンが特徴。

2種類の調整機能を搭載

調整機能は、ロフト角・ライ角・フェース角の調整機能、そして、ウェイトの調整機能の2種類あります。

どちらの調整機能も、ZX5・ZX5 LS・ZX7の3機種全てのドライバーに搭載されています。

ただし、モデルによりウェイトの個数と配置に違いがありますので、ウェイトにより調整できる内容には大きな違いがあります。

モデル ウェイト数 ウェイト搭載箇所 調整内容
ZX5 MKⅡ 1つ ソール後方の中央。 ウェイトの重さを変えて重心深度を調整。
ZX5 MKⅡ LS 1つ ソール前方の中央。 ウェイトの重さを変えて重心深度を調整。
ZX7 MK2 2つ ソール後方の右と左。 左右のウェイトの重さを変えて、ドロー・フェードや重心深度を調整。

それでは、ロフト角・ライ角・フェース角の調整機能、ウェイト調整機能について、詳しく見ていきましょう。

ロフト角・ライ角・フェース角の調整機能

ZX5 MKⅡ・ZX5 MKⅡ LS・ZX7 MKⅡドライバーのロフト角・ライ角・フェース角の調整機能は、可変スリーブにより行われる一般的なタイプです。

日本では「カチャカチャ」とか「カチャカチャ式」とも呼ばれています。

スリクソンの可変スリーブは「QTSスリーブ」という名で呼ばれていて、初代のZシリーズ(ZXに改称する前の名称)から搭載されています。

「QTS」は、スリクソンのZドライバーのチューニング機能全体の名称で、「Quick Tune System」の頭文字を取ったものです。

QTSスリーブの仕組み

出典:dunlop.co.jp

QTSスリーブはシャフトの先端に装着されていて、ヘッドとシャフトの接続部分にあたるパーツです。

QTSスリーブは、ヘッドに刺し込む際に、向きを回転させて変えることで、ロフト角・ライ角・フェース角を切り替えることができます。

QTSスリーブによるロフト角・ライ角・フェース角の調整内容

QTSスリーブがあることで、ロフト角・ライ角・フェース角を調整することができます。

調整内容はスリーブに12通りのポジションが用意されていて、その中から選択する形で行います。

▼スリーブでの表記と設定内容

スリーブ表記 ロフト角 ライ角 フェース角 設定内容
STD LOFT 0 0 0 スタンダード
+0.5 -0 +1.0 L2
+1.0 -0.5 +1.5 L4
+1 LOFT +1.0 -1 +2.0 L5
+1.0 -1.5 +1.5 L3
+0.5 -2.0 +1.0 L1
STD FL 0 -2.0 0 R1
-0.5 -2.0 -1.0 R3
-1.0 -1.5 -1.5 R5
-1 LOFT -1.0 -1.0 -2.0 R6
-1.0 -0.5 -1.5 R4
-0.5 0 -1.0 R2

3つの組み合わせの違いが分かりづらい場合は、上表の設定内容の表記を参考にしてください。

Rの数字が大きくなるにつれ、弾道は右・低になります。Lの数字が大きくなるにつれ、弾道は左・高になります。

なお、Zシリーズではスタンダードポジションからアップライトにしていくことができましたが、ZXシリーズではスリーブのスタンダードポジションが反対側(180°回転した位置)のアップライトポジションに変わっていますので、調整はフラットにする方向となっています。

QTSスリーブによるロフト角・ライ角の調整方法

出典:dunlop.co.jp

ロフト角・ライ角の調整は、付属の専用トルクレンチを用いてご自身で行うことができます。

  • 専用トルクレンチをヘッドのソール側から挿し込み、反時計回りに回転させて緩める。
  • QTSスリーブを回転させて、好みのセッティングを選び、ヘッドに刺し込む。
  • 再び専用トルクレンチをソール側から挿し込み、時計回りに回転させて締める。(カチッと音がするまで回す)

なお、QTSスリーブを挿し込む際、ヘッドのネックにあるマークに好みのポジションを合わせます。

QTSスリーブの互換性について

ZX MKⅡシリーズの可変スリーブは、Zシリーズ、ZXシリーズのものと同じQTSスリーブですので互換性があります。

なお、トルクレンチについては、年式によりネジ穴部分の形状が異なることがありますので、この点はそれぞれの専用のトルクレンチを用いて行う必要があります。

ウェイトの調整機能

ウェイト調整機能の仕組み

ZX5 MKⅡ・ZX5 MKⅡ LS・ZX7 MKⅡドライバーのウェイト調整機能は、ソールに搭載されたウェイトを、別重量のウェイトに交換することで行います。

ウェイトはオプション購入により、別重量のものを入手することができます。

ウェイトによる調整内容

ZX5 MKⅡ・ZX5 MKⅡ LSドライバー

ウェイトの搭載位置は、ZX5 MKⅡドライバーがソール後方の中央、ZX5 MKⅡ LSドライバーがソール前方の中央に、どちらも8gのものが1つとなっていまうs。

前側・後ろ側の違いこそありますが、どちらも左右の偏りが無いセンター位置になりますので、ウェイトの重量変更によって変わるのはバランスと重心深度になります。

バランスの調整目安として、2gの増減で1ポイント増減すると言われていますので、バランスを上げたい場合は8gよりも上のウェイトに、バランスを下げたい場合は8gよりも軽いウェイトに交換します。

ZX7 MKⅡドライバー

 

ZX7 MKⅡドライバーは、ZX5 MKⅡ・ZX5 MKⅡ LSドライバーと異なり、ソールのトゥ側・ヒール側にウェイトが1つずつあります。

この2つのウェイトは、トゥ側が4g、ヒール側が8gで重量差がありますので、左右のウェイトを入れ変えることで、ドロー・フェードの切替を行うことができます。

より自分に合った好みのドロー・フェード度合いにしたい場合、別重量をオプション購入により入手することで、交換して調整することができます。

ウェイトの調整方法

出典:dunlop.co.jp

ウェイトは、中央にネジ穴がありますので、専用のトルクレンチを刺し込んで回転させることで、取り外し、取り付けが行えます。

ウェイトの互換性

ZXシリーズのウェイトは、Z85シリーズのウェイトと似ているとお気付きの方もいると思います。

Z85シリーズ(Z585・Z785)、ZXシリーズ(ZX5・ZX7)、ZX MKⅡシリーズ(ZX5・ZX5 LS・ZX7)のウェイトは互換性があります。

ただし、ウェイトのネジ穴の形状はZXとZX MKⅡは同じですが、Z85とは異なっていますので、交換の際に用いるトルクレンチは、ZXとZX MKⅡは同じものが使え、Z85のものとは異なっています。

まとめ

ZX5 MKⅡ・ZX5 MKⅡ LS・ZX7 MKⅡドライバーに搭載されている2種類の調整機能について、仕組み、調整内容、調整方法を取り上げました。違いについてまとめました。

ZX5 MKⅡ・ZX5 MKⅡ LS・ZX7 MKⅡドライバーに搭載されているテクノロジー等については、別記事にまとめてありますので、リンクを載せておきます。

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