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PING i530アイアン|試打・評価|知っておきたい4つのポイント|前作よりストロングロフトでフィーリングもアップ!

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★2024-03-06更新:i530アイアンの公式情報を反映

PINGのi530アイアンについて、知っておきたい4つのポイント、適合ゴルファーについて解説します。

前作にあたるi525アイアンとの比較も取り上げていますので、i530アイアンの特徴や位置付けが分かる内容となっています。

i530アイアンを4つのポイントで解説!

i530アイアンは、PINGのアスリート向けアイアンシリーズの中で最もやさしいi500系アイアンの3代目モデルです。
前作のi525アイアンでは、テーラーメイドのP790、タイトリストのi200といたモデルが競合・相当モデルに挙げられ、このカテゴリーのアイアンは中級者ゴルファーやシニアアスリートを中心にとても人気があります。
i530アイアンの特徴について、押さえておきたい4つのポイントを解説します。

ポイント① ストロングロフトで飛距離アップ!だがセッティングにも影響する

▼i500・i525・i530のロフト角の違い

モデル i500 i525 i530
3番 17° 17°
4番 19.5° 19.5° 18°
5番 22.5° 22.5° 21°
6番 25.5° 25.5° 24°
7番 29° 29° 27.5°
8番 33.5° 33.5° 31.5°
9番 38.5° 38.5° 36°
PW 44° 44° 41°
UW 49° 49° 46°

i525からi530でモデル名はわずかに5しか変わっていませんが、「i540にしても良かったのでは?」思えるぐらい大きく大胆な変化が取り入れられています。

その一つがロフト角です。

i500アイアンとi525アイアンはロフト角に違いがありませんでしたが、i530アイアンでは1.5~3°のストロングロフトとなっています。

ロフトを立てた理由は、当然ながら飛距離性能のアップで、キャッチコピーも「飛び系ツアーアイアン」と思い切った表現となっています。

中級者向けのアイアンとしてはややロフトが立ち過ぎている感もありますので、新作に拘らず、7番のロフト角が29°のi525アイアンとG430アイアンを検討に含めても良いかもしれません。

なお、飛距離アップを喜ばしい進化と捉える方にとっても、ロフトを詰めたしわ寄せにより弊害も2点ありますので、この点も触れておかねばなりません。

一点目は、3番アイアンが廃止となっていて、上が4番からとなっている点です。i530ユーザーというよりは、ロングアイアンだけi500系を取り入れていた上級者が主に影響を受けるところだと思います。

とは言え、i525の3番が17°、4番が19.5°、i530の4番が18°となっていますので、選び方次第といったところでしょうか。

二点目は、ウェッジのロフトが立っている点です。PWで言うと、i525では44°でしたが、i530では41°となっています。これまでPWまで購入されていた方は、i530ではその下のUW(46°)まで購入する形か、別途、ウェッジを足す形になると思います。

ポイント② 制振材とサウンドリブを採用し、フィーリング向上!

前作と比べて、マレージングフェースにステンレスボディという基本的な素材は変わりませんが、フィーリングを向上させる二つの仕組みが新たに採用されています。

バックフェース下部に制振材を搭載

参考:clubping.jp

今回のi530アイアンでは、i230と同様にバックフェース下部にエラストマー(制振材)が搭載されています。

これにより、中空特有の弾き感を抑え、上級者が求める振動を抑えた打感の良さがプラスされています。

とは言え、、、中空構造+マレージングフェースというより飛距離重視の構造になっています。打感をとても重視される方の場合、構造ならではの硬質感は否めません。

 

中空内部にサウンドリブを搭載

参考:clubping.jp

中空内部のバックフェース側に、新たにサウンドリブ構造が搭載されています。

これまでi500系アイアンは、やさしさと飛びがという2つの大きな魅力がありながら、弾き感のある打音が気になるという声がありましたが、今作では打感に加えて打音にも対策を講じてきた形となっています。

「飛び系ツアーアイアン」と称する「ツアー」の要素がフィーリングに込められています。

ポイント③ 更なる低重心化により弾道高さは維持

参考:clubping.jp

前作に引き続いてトゥ側下部には高比重ウェイトが搭載されていて、さらにバックフェース側が約40%の薄肉化が実現されることで、更なる低重心化が図られています。

ストロングロフトにより前方向への飛びが強くなっていますが、低重心化によりインパクト時のロフトアップ効果が生み出されますので、前作同様に高弾道の飛びが備わっています。

ポイント④ オフセットでつかまりが良い

▼左がi530、右がi525

こちらはi530とi525のネック形状の映像を比較で並べたものです。左のi530アイアンの方がネックのグース感がはっきりして見えます。

▼i500、i525、i530のオフセットの違い

モデル i500 i525 i530
3番 0.17″ 0.19″
4番 0.15″ 0.16″ 0.20″
5番 0.12″ 0.13″ 0.17″
6番 0.10″ 0.11″ 0.14″
7番 0.09″ 0.08″ 0.12″
8番 0.07″ 0.06″ 0.09″
9番 0.05″ 0.04″ 0.07″
PW 0.03″ 0.02″ 0.05″
UW 0.02″ 0.02″ 0.03″

オフセットの数値は、日本の公式サイトにはありませんがUSの公式サイトでは公開されています。

i500、i525、i530で比較してみますと、実際に3世代でオフセットは徐々に大きくなっていることが分かります。

オフセットが大きいと、フェース面は飛球線方向に対して後ろに下がりますので、その分、インパクトタイミングが遅くなり、弾道はつかまって強い球が出やすくなります。

i530アイアンの対象・適合ゴルファー

飛距離性能を高めたi530アイアンがオススメとなるのは、主に以下のようなタイプ・ニーズを持ったゴルファーが挙げられます。

  • 飛距離を求める中級者・アクティブシニア
  • 上達を目指すアベレージゴルファー
  • 簡単なロングアイアンを使いたい中・上級者

①飛距離を求める中級者・アクティブシニア

中級者向けのアイアンは、テーラーメイドのP790、タイトリストのT200など優れた人気モデルがあります。

その中で、i530アイアンを求める理由となるのは、やはり飛距離性能です。

通常、中級者向けアイアンは7番のロフトが30°ぐらいのものが多いですが、i530アイアン(日本モデル)は27.5°です。

つまり、このジャンルのアイアンとしては極端にフェースが立っていますので、その分、上よりも前に強く飛びます。

加えてシャフトラインナップにNSプロ750GH neoが加わっている点も見逃せません。

ストロングロフトと相性の良いneoでありながら、従来の850よりも10g軽くなっていますので、軽いクラブでヘッドスピードを上げたい方、楽にスイングしたい方に適しています。

②上達を目指すアベレージゴルファー

i530アイアンは、PINGのアスリート向けアイアンに属しますので、主に中級者に適したアイアンです。

形状面でアベレージゴルファー向けのやさしいアイアンとの大きな違いとして、キャビティー(外周の肉厚部)がない、グースが抑えられているという2点が挙げられます。

キャビティーが無いことで、打点の違い(ズレ)に対して、より敏感に弾道の違いが生まれます。

そして、グースを抑えネック形状はオートマチックなつかまりが抑えられますので、フェースを差し出したなりにドロー・フェードの味付けがしやすくなっています。

打点の違いを弾道に反映したい、アイアンで弾道操作する楽しみを味わいたい・挑戦したい方に適しています。

③簡単なロングアイアンを使いたい中・上級者

i530アイアンは、PINGのアスリート向けアイアンの中では最もやさしいモデルです。

そのため、上級者には縁遠いように思われるかもしれませんが、セットではなくやさしいロングアイアンとして捉えると、面白いクラブです。

上級者と言えど、ロングアイアンが苦手な方はいますし、ウッド型ユーティリティが苦手でやさしいロングアイアンを使いたいという方もいます。

特にBLUEPRINTやi230のロングアイアンで苦戦している方は、よりやさしいi530の上の番手を取り入れると、この飛距離レンジが楽になる可能性があります。

i530アイアンの試打・評価

i530とG730を打ち比べ試打

  • 大きさは小さいわけではなく、グースも利き過ぎてなく、構えやすい。
  • 打感は悪くない。打音は少し乾いた音がする。
  • 飛距離性能はG730の方があるが、差はそこまで大きくなく5ヤードぐらい。
  • i530の5番アイアン(21°)をユーティリティの代わりに入れるのもあり。ウッド型ユーティリティが苦手な方に良い。

i530アイアンのスペック

クラブスペック

番手 ロフト角 ライ角 バウンス角 長さ
4番 18 60.5 5 38.88
5番 21 61 6 38.25
6番 24 61.5 7 37.63
7番 27.5 62 8 37
8番 31.5 62.8 9 36.5
9番 36 63.5 11 36
PW 41 64.1 12 35.5
UW 46 64.1 12 35.5

シャフトスペック

シャフト 硬さ 重量 トルク 調子
ALTA J CB BLACK R 54 4.8
SR 64 4.5 先中
S 74 3.2
PING TOUR 2.0 CHROME I S 77 2.7 中元
N.S.PRO 750GH neo S 78 2.3
N.S.PRO 850GH neo S 88 2
N.S.PRO 950GH neo S 98 1.7
N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 S 106.5 1.7

i530アイアンの発売日・発売価格

i530アイアンの発売日は、2024年4月4日です。

i530アイアンの発売価格は、スチール(DG EX TOUR ISSUE以外)で31,900円(税込)、カーボンで34,100円(税込)となっています。

前作のi525アイアンと比べると、スチールで3,300円、カーボンで2,200円の値上がりとなっています。

「i533」も出願されている!

「i530」の2ヶ月前には、「i533」もゴルフクラブの区分で商標出願されています。

どちらも「i」から始まりますので、PINGのアスリート向けアイアンである可能性が非常に高いと思われます。

ただ、「i533」に関しては、下一桁が「3」でこれまでにない数字の振り方です。

筆者の知る限りでは、唯一、「i59」というモデルがありますが、ドライバーを含めて考えても、通常は、「0」か「5」ですから、「i533」がゴルフクラブだとするとイレギュラーなネーミングです。

i533に関しては、まだ情報が出ていませんので、アイアンかどうかも含めて現時点では分かっていません。

もしかすると、i530系のツアープロ用のモデルの可能性も考えられます。

PINGの「i533」の商標を確認!ニューモデルのアイアンか?
PINGの商標で、気になる名称のものが掲載されていましたので、取り上げます。 「i533」が商標出願されている 出典:USPTO 海外の商標サイトで「i533」が出願されています。 出願者はカーステン...

 

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