パラダイムXドライバーとMAX FAST・ノーマルと打ち比べして、ヘッドスピード40m/s未満のゴルファーとして西川みさとプロが試打されています。
ややドローバイアスなパラダイムXは、アベレージゴルファーの方にとっては検討からはずせないモデルのため、40m/s未満での試打はリアルに参考になる内容です。
ヘッドスピード40m/s未満の女子プロゴルファーが、パラダイムXとMAX FAST・ノーマルの3機種のドライバーをを試打した動画
パラダイムXドライバーの試打の企画の中で、比較としてパラダイム MAX FASTドライバー、パラダイムドライバーの3機種を、ヘッドスピード40m/s未満の試打者として西川みさとプロが試打されています。
パラダイムはローグSTと比べるとややハードに寄っている言われていて、実質的にはパラダイムXがノーマルに近いとも言われています。
パラダイムXの試打の中で、ハードに寄せたパラダイム、軽量のパラダイムMAX FASTも合わせて試打されていて、3機種の弾道の違いが良く分かる試打となっています。
試打の様子を踏まえつつ、特に注目したいポイントをまとめました。

ポイント① パラダイムXは、ハイドローが出る
▼パラダイムシリーズのドライバーの打ち出し角
モデル | 打ち出し角 |
---|---|
パラダイムX | 14.4° |
パラダイムMAX FAST | 13.9° |
パラダイム | 13.3° |
こちらの表は、3機種の試打の打ち出し角(平均値)をまとめたものです。
3機種ともロフト角は10.5°で同じですが、打ち出し角には差が出ています。
最も高い打ち出しになっているのは、パラダイムXドライバーです。
ヘッド後方の長さを指摘されていて、その分、低重心になっているのと、ドローバイアスのためヘッドが返ることでフェース面が上に向きますので、この二つの相乗効果で打ち出しが高くなっていると思われます。
つかまえて球を上げたい方にとっては、3機種の中でパラダイムXドライバーは適しています。
ポイント② どのモデルも低スピン
▼パラダイムシリーズのドライバーのスピン量
モデル | 打ち出し角 |
---|---|
パラダイムX | 1686rpm |
パラダイムMAX FAST | 1908.5rpm |
パラダイム | 1752.5rpm |
こちらの表は、3機種のスピン量(平均値)をまとめたものです。
どのモデルも2000rpmを全ての試打で切っていて、驚くほど低スピンです。
パラダイムXドライバーの競合モデルとなるのがステルス2 HDドライバーですが、以前に西川みさとプロが試打された時には、ステルス2 HDでは4回の試打で2階は2000rpmを超えていました。
そのため、パラダイムXドライバーが低スピン性能に優れていることが分かります。
しかも、パラダイムMAX FAST、パラダイムも全ての試打で2000rpmを切っていますので、シリーズ全体で低スピンなのが分かります。
飛距離アップにはスピン量を抑えることが重要ではありますが、ヘッドスピードに合わせた最適スピン量というものがあります。
以前、某メーカーが公開していた最適スピン量のデータによると、ヘッドスピード33~38m/sでは、打ち出し角14~16°でスピン量2750~3000rpm、ヘッドスピード38~40m/sでは、打ち出し角14~15°でスピン量2500~2750rpmとなっています。
打ち出し角は大凡14°ぐらいになっていますので、スピン量は少なくとも2000rpmを超えてくるぐらいは有った方が良さそうです。
スピンが入りやすい方は、パラダイムシリーズで良い結果が出る可能性が高まりそうですが、逆にもともとスピンが少ない方は、他メーカーも合わせて打ち比べされることをオススメします。

ポイント③ シャローヘッドは向き不向きがある
西川みさとプロの試打は、良い感じにドローになっていて、傍目にはとても合っているように見えます。
ただ、ご本人の感想としては、ストレッチが長く取られた超シャローヘッドは、ヘッド操作に難しさを感じてしまって苦手だと述べられています。
後方が長く取られて後ろが重たくても、ヘッド自体は返ってきてくれていて、球はしっかりつかまっていますが、自分で操作して返している感じではない点が、苦手と感じられる要因のようです。
たしかに、パラダイムXは後方がとても長く取られていて、アドレスした時にそれがしっかり感じられます。
この形状に安心感が感じられるか、それとも、後ろの重たさ・大きさで扱いにくさを感じられるか、ゴルファーによって向き不向きが分かれるところです。
ちなみに、西川みさとプロは、ヘッドの操作のしやすさがある点で、パラダイム MAX FASTドライバーを一押しされています。

まとめ
パラダイムXドライバーについて、パラダイム MAX FAST、パラダイムとの打ち比べ試打した動画を取り上げました。
パラダイムXに興味を持たれている方は、右への不安がある方だと思います。
球のつかまりについては、しっかりとその性能を発揮していて、打ち出しの高さも出ています。
ハイドローで飛ばしたい方には、とても適したドライバーです。
なお、かなりシャローが強調されたヘッド形状となっていますので、この種のドライバーに慣れていない方は、構えた時に違和感がないか、スイング後半のヘッドの返りの挙動に違和感がないか、予め試打されることをオススメします。
