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P770アイアン 2023と2020の違いを比較【徹底解説】

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テーラーメイドのP770アイアンの2023年モデルと2020年モデルについて、違いや共通点を解説します。

P770アイアンの歴代3モデル

P770アイアンは、初代モデルが2017年に発売されています。

P770という名称は、アスリート向けを意味する「Pシリーズ」、ブレードの長さの「77mm」を組み合わせたもので、名前からモデルの特徴が分かるようになっています。

上図は左から初代、2代目、3代目モデルでして、本記事で取り上げているのは、2020年の2代目モデルと2023年の3代目モデルです。

初代モデルは軟鉄鍛造のキャビディアイアンでしたが、2代目からはマッスルバックライクな中空アイアンとなり、外観も構造も大きく変わっています。

簡単に言えば、形状で工夫を凝らしていて以前のアイアンから、中空内部にテクノロジーを詰め込んだアイアンとなっています。

P770アイアンの2023年モデルと2020年モデルの共通点

P770アイアンの2023年モデルと2020年モデルの違いを見ていく前に、まず共通点から見ていきましょう。

番手と主要スペック

番手 ロフト角 ライ角 長さ
#3 19.5 60.5 39
#4 22.5 61 38.5
#5 25.5 61.5 38
#6 29 62 37.5
#7 33 62.5 37
#8 37 63 36.5
#9 41 63.5 36
PW 46 64 35.75

番手については、日本モデルとUSモデルでAWの有無の違いがあるものの、日本モデルでの2023年モデルと2020年モデルでは、同じ内容となっています。

どちらも3~9番、PWという内容です。

次にスペックについてですが、日本の公式サイトで公表されている主要スペックは、ロフト角、ライ角、長さの3つです。

これらの値は、全番手で2020年モデルと2023年モデルで全く同じ値となっています。

なお、オフセットについては、USで公開されている値を見ると、変化が付けられていまして、この点は次の違いのところで詳しく取り上げます。

搭載テクノロジー

P770アイアンは、初代から2代目で大きく様変わりしました。

これは、2019年頃から中級者向けアイアンで、マッスルバックライクな中空アイアンが増えてきたことと関係していて、P770アイアンも2020年の2代目から中空に切り替わっています。

3代目は、同じ構造が採用されていて、搭載テクノロジーについてもほぼ同じです。

  • 中空構造、クロモリ鋼フェース・軟鉄ボディ
  • L型 ICTフォージドフェース
  • スピードポケット
  • SpeedFoam(2023年モデルはSpeedFoam Air)

アイアンの特徴を大きく左右する構造・素材は、2代目と3代目で同様です。

さらに、どちらもL字形状のフェースが採用されていて、フェースパーツはソール面側に折り返されており、そのソール面には貫通型のスピードポケットが施されています。

これにより、フェース下目に打点がブレても、飛距離のロスが出にくくなっています。

顔つき

※左が2023、右が2020

仕上げがメッキからサテンになったことで、光の反射や色合いに違いはありますが、形状そのものはほぼ同じです。

そもそもP770はブレード長が77mmという意味がありますので、サイズ感に違いは出しにくいとも言えます。

※左が2023、右が2020

バックフェースも下部と打点部を厚めにした偏肉設計で、非常に似ています。

左の2023年モデルの方は、トゥ側に艶感のあるエリアがあり、デザイン的なアクセントになっています。

ここが見わけのポイントになりますが、構えた時にはこちら側は一切見えませんので、仕上げ以外ではほぼ違いがわからない・気にならない方が殆どだと思います。

P770アイアンの2023年モデルと2020年モデルの違い

ロング・ミドルアイアンでオフセットを抑えてある

ロフト角・ライ角・長さは、2023年モデルと2020年モデルで同じ設定になっていますが、オフセットには違いが付けられています。

番手 2023 2020
#3 3.3mm 3.6mm
#4 3.0mm 3.3mm
#5 2.8mm 3.0mm
#6 2.6mm 2.7mm
#7 2.4mm 2.4mm
#8 2.2mm 2.2mm
#9 1.9mm 1.9mm
PW 1.6mm 1.6mm

7番以降は同じですが、3~6番までは2023年モデルの方がオフセットが抑えてあります。

オフセットが小さいと、よりストーレーとなネック形状になりますので、オートマチックなつかまり感が抑えられ、素直な弾道・インテンショナルナショットをイメージしやすくなります。

仕上げの違いによりコンパクトに見える

※左が2023、右が2020

2023年モデルも2020年モデルも、名前が表しているブレード長は同じ77mmですが、仕上げが違うため見え方にも違いが出て来ます。

一般にお化粧などでもツヤを持たせると、立体感が出て膨張して見える傾向があります。

2023年モデルはサテン仕上げになっていて、ツヤ感が抑えられていますので、その分、ヘッドがコンパクトに見える効果があります。

小さく見えた方が良いかどうかは、ゴルファー個人の好みによりますので、どちらが良いとは言えませんが、よりシャープなイメージを持ちたい方には、2023年モデルの方が構えやすいと思います。

スピードフォームが大幅に軽量化

中空内部に搭載されている制振材は、重量は69%に抑えられ柔軟性も増していて、SpeedFormからSpeedFoam Airへの進化しています。

これにより、2020年モデルより3.5gの軽量化が図られていて、最適重量配分、打音・打感の向上が図られています。

ただ、打感に関しては、実際に打ってみて、2023年モデルと2020年モデルでそこまで大きな違いは感じられないという方が多いのではないかと思います。

特に、アスリート向けアイアンということを考えると、人工的な制振材により作り出した打感のため、マッスルバックの素材が生み出す吸い付くような打感を期待すると、種類は異なります。

P770アイアンの2023年モデルと2020年モデルの試打・比較

こちらの動画では、P770アイアンの2023年モデルと2020年モデルを交互に試打して、見え方・打感・弾道など、違いについて詳しく解説されています。

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P770アイアンの2023年モデルと2020年モデルのスペックの違い

冒頭の共通点のところでも触れた通り、番手の種類、ロフト角、ライ角、長さは、2023年モデルと2020年モデルで同じ値になっています。

ただ、USサイトでは日本サイトに無いデータとして、オフセットが公開されています。

オフセットは、ロング・ミドルアイアンで違いが付けられていて、2023年モデルの方が小さめになっています。

▼2023年モデル・2020年モデルのオフセットの違い

番手 ロフト角 ライ角 長さ 2023の
オフセット
2020
のオフセット
#3 19.5 60.5 39 3.3mm 3.6mm
#4 22.5 61 38.5 3.0mm 3.3mm
#5 25.5 61.5 38 2.8mm 3.0mm
#6 29 62 37.5 2.6mm 2.7mm
#7 33 62.5 37 2.4mm 2.4mm
#8 37 63 36.5 2.2mm 2.2mm
#9 41 63.5 36 1.9mm 1.9mm
PW 46 64 35.75 1.6mm 1.6mm

シャフトの違い

モデル シャフト 硬さ 重量 トルク 調子
2023 Dynamic Gold
EX Tour Issue
S200 131
New Diamana
Thump 95
S 94 1.9
2020 Dynamic Gold
EX Tour Issue
S200 131
NSプロ MODUS3
TOUR105
S 106.5 1.7
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