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VENTUS TR REDシャフトの特徴を徹底解説!試打・評価・スペック

この記事は約9分で読めます。

Fujikuraから発売の「VENTUS TR RED」シャフトについて、製品の特徴、スペック、試打した評価を取り上げます。

VENTUS TR REDの特徴

VENTUSにツアーのフィードバックを反映したシャフト

VENTUSと言えばアメリカ初のシャフトで、PGAツアーでの使用率No.1を目指して開発されています。

続いて開発されたVENTUS TRは、文字通りツアープロ(Tour)の評価(Rated)が反映されていて、中間部の剛性を高めて安定性を持たせたシャフトとなっています。

REDは高弾道タイプと言えど、剛性感がある

VENTUS TRの発売当初は、2022年にBLUEのみでしたが、翌年の2023年にREDとBLACKが追加されました。

これにより、ノーマルなVENTUSと同様に、RED、BLUE、BLACKの3種類となっています。

ちなみに、ノーマルなVENTUSの方は、何故か日本ではBLUEとBLACKのみで、何故かREDの発売はありません。

モデル キックポイント 打出し スピン量
VENTUS TR RED 先中 中~高 低~中
VENTUS TR BLUE 中元
VENTUS TR BLACK

RED、BLUE、BLACKの基本的な違いは、キックポイントの位置にあり、それにより打ち出しやスピン量に違いが生まれます。

簡単に言えば、REDは先中調子のためヘッドの先が動きやすく、高弾道・つかまりが特徴として表れます。

ここで一点、注意が必要なのは、REDは「高弾道・つかまり」が特徴と言われていますが、決してやさしいシャフトではない点です。

BLACK、BLUE、REDは、低弾道、中弾道、高弾道という簡易な分け方をされるため、BLACKがアスリート、BLUEがセミアスリート、REDがアベレージゴルファーといったニュアンスで捉えられがちですが、そもそもVENTUS自体がハードなシャフトです。

REDは先が動きやすいというのは、あくまでBLACKやBLUEと比べたVENTUS TRの中での比較の話です。

この後で紹介する試打・評価などをご覧でも触れられていますが、REDは全体として非常に剛性感のある硬いシャフトです。

球の散らばりを抑えた剛性設計

最外層には開繊クロス材が採用されていて、中間部での捩れと曲げに対する剛性を高める事で、VeloCore Technologyとの相乗効果で、球の散らばりをさらに抑えてくれます。

スペックはUSの方が充実

VENTUSがUS発のシャフトのためか、VENTUSシャフトと同様にVENTUS TRも、US Fujikuraの方がラインナップが充実しています。

▼USと日本でのVENTUS TRのラインナップ

モデル US 日本
RED 5~8 5~7
BLUE 5~8 5~7
BLACK 5~8 5~8

上表は、USと日本でのVENTUS TRの種類・重量クラスを表したものです。

USモデルでは3色全てで重量クラスが5~8までありますが、日本モデルでは8があるのはBLACKのみとなっています。

フレックスについてもUSモデルの方が充実していて、日本ではR~Xまでですが、USモデルではR2やTXがあります。

VENTUS TR REDの試打・解説

プロがVENTUS TR REDを試打・評価

テーラーメイドのSIM2ドライバー(10.5°)にVENTUS TR RED 5R、5S、6S、7S、7Xを挿して試打されています。

ちなみに、試打されている石井プロは、TRではないノーマルなVENTUS BLUEを好まれていますが、ステルスにはVENTUS TR BLUEの6Xを挿して使われています。

  • BLUEが中弾道、REDが高弾道、BLACKが低弾道。
  • 球は上がりやすい。手元が太く感じられ、しっかり感がある。
  • 手元側の剛性は、BLUEよりも硬く、BLACKなみ。5Rでも手元側のしっかり感がある。
  • 最近の低スピンのヘッドで、球が上がらない方、つかまえたい方に良い。
  • グラファイトデザインのCQに似ている。
  • コントロールできる範囲のしなり戻り。

VENTUS TR REDとスピーダーNXを比較試打

  • アダム・スコットや青木瀬令奈が使っていたシャフト。
  • 手元の剛性感が高い。良い意味で棒。
  • しなり、走る感じはない。
  • 自分で逃がして打つと、綺麗なフェードを打ち続けられそう。
  • 切り返しが速い人に良い。
  • NXと比べると、走り感は全然ない。

VETUS TR REDをマーク金井氏が解説

  • VENTUSは、シャフトが動くのとは全く逆で、シャフトの働きが抑えられている。
  • BLUEとの違いは、REDは手元に張りがあり、中間から先端に掛けて柔らかくて動く。球をつかまえる挙動になっている。
  • G430 LSTに挿して打ったところ、普段は5~10ヤードのフェードになるところ、5ヤードぐらいつかまった。
  • ブルーに比べてつかまるが、スライスする人がつかまってドローになるということはない。
  • 先端側が動くが、スピーダーに比べると遅い。粘り系の先が動くシャフト。弾道はストレートから少しつかまる。
  • フックは打ちたくないけど、少しドローで行きたい人は、REDが良い。
  • スライスを打ちたい、フェードで球をコントロールしたい人は、TR BLUEが良い。

クラブフィッターがVENTUS TR REDを試打・解説

  • シャフトを変えないことで有名な上田桃子プロが、プロ入りして初めて変えたのがVENTUS TR RED。谷原秀人プロも優勝していて、プロの実績が出ている。
  • VENTUS REDよりVENTUS TR REDの方が硬め。
  • 国内のカスタムの5SとVENTUS TR REDの5Rが同じぐらい。普段と同じ感じで選ぶと、ミスマッチになる。5Sは棒系。
  • 一般的な先中調子のシャフトより、先端は明らかに硬い。
  • グリップ側の剛性はかなり硬い。ヘッドスピードが速くて海外で活躍している女子プロに人気があるのが分かる。
  • TR REDが合うゴルファーは、5Sはヘッドスピード46m/s以上、5Rは43m/s以上欲しい。そして、手元剛性が硬めを好む方。
  • 適合するゴルファーは少ないが、全体方めで手元も硬めはニッチ。昔のランバックスのTYPE Sにハマってたゴルファーに合いそう。

VENTUS TR REDのゴルフ識者の評価

DO GOLF店長の評価

引用:ameblo
  • ベンタスのブラック系やブルー系よりもややボールが上がりやすく感じました!
  • ベンタスブルーよりもつかまりが良く感じましたが、引っかかるイメージはありません!右には行きにくい
  • しっかり振ってもブレず方向性は安定していました!

ALBA記者の評価

引用:ALBA
  • 一言で言えば「クセがなく、走り過ぎない」。
  • ダウンスイングにかけ、クセなくゆったり徐々に加速するフィールでヘッドの居場所も分かりやすく、復元の仕方もマイルドで全くクセなし。
  • 先端剛性が高い上、中先の広範囲がしなるせいか、どのフレックスも走り過ぎずに扱いやすかった。

クラブナビゲーター吉田氏の評価

  • シャフト全体の剛性は高く、とくに手元側の剛性が高いので剛性差によって中間部分から先の先端部分の動きは感じますが、勝手に走るイメージはありません。
  • 先端部分の剛性は高く、先中調子のシャフトながら、インパクトで叩いても左に巻き込むような感じはありません。ヘッドのポジションを感じとりやすいので、自分の意思でヘッドを動かしていけるイメージです。

VENTUS TR REDのSNSでの評価

最もアマチュアに親しみやすいシャフト

トルクが少ないので、思い切り叩ける

 

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暴れはほとんど無く、粘りながらしっかり押せる

先走りだが、走り過ぎない

 

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吉田 大介(@ystribe_d.d.d_214)がシェアした投稿

カーボンの素地が透けてるのがカッコいい

スピーダーNXブルーに似ている

 

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Nobuyuki Isogai(@nob.ep21)がシェアした投稿

フェードが打てなくなった

VENTUS TR REDのスペック

モデル 硬さ 重量 トルク 調子 長さ Butt径 Tip径
VENTUS TR RD 5 R 59.5 3.5 先中 46 15.45 8.5
S 59.5 3.3
VENTUS TR RD 6 S 68 3.2
X 69.5 3
VENTUS TR RD 7 S 77 3
X 78 2.8

VENTUSシャフトはUSで誕生したシャフトで、ツアープロの声を反映したVENTUS TRは、当初、BLUEのみの1種類でした。

BLUE発売の翌年にはRED、BLACKが追加され、ノーマルのVENTUSと同様に3種類となっています。

シャフトの重量帯は、日本では5、6、7の3種類ですが、USでは更に上の8があり、フレックスの種類もUSの方が充実しています。

具体的にVENTUS TR REDで言えば、USモデルでは、5R2、6R、8Xがあります。よりハードなスペック、ソフトなスペックを求める方は、USモデルで探されると良いでしょう。

VENTUS TR REDの発売日・発売価格

VENTUS TR REDの発売日は、2023年3月16日です。発売価格は税込み55,000円(税抜き50,000円)となっています。

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