サイト内に広告が表示されることがあります

SPEEDER NX GREENの特徴を徹底解説!試打・評価・スペック【女子プロ・男子プロで人気急増の理由】

この記事は約7分で読めます。

FujikuraからNXシリーズに新たに登場した「SPEEDER NX GREEN」。

一言でいうと、NX(BLUE)を少しだけVENTUSに寄せていて、しなり戻りで飛ばすというより、低スピンと部厚いインパクトで飛ばすシャフトです。

女子プロだけでなく、男子プロにも使用されている「SPEEDER NX GREEN」について、製品の特徴、スペック、試打した評価を取り上げます。

Fujikura SPEEDER NX GREENの特徴

SPEEDER EVOLUTIONが2020年の7代目で終了し、2021年からSPEEDER NXに切り替わりました。

そして、2022年にはSPEEDER NX GREENが発売されています。

VENTUSの色違いを思わせるようなネーミングで、巷では2021年のものがBLUE、2022年のものがGREENと呼ばれていますが、NXに追加モデルというより、後継・2代目という位置づけのようです。

VTCをアップデートし、剛性差を大きくしている

Speeder NXでは、VTC(Variable Torque Core)と呼ばれるトルクの組み合わせが導入されています。

このVTCはNX GREENでも採用されていて、手元側のトルクを締めることで、中間部の捩れの剛性差を広げています。

SPEEDER NXよりも手元側のトルクを締めることで、切り返しからスムーズにヘッドが加速。

捩れ剛性の差を広げることえ、中間部との捻じれ剛性差をつけることにより、ヘッドスピードのアップが図られています。

先端剛性を高めてある

NX(BLUE)は、「つかまる」「上がる」という大きな特徴があり、この点が女子プロだけでなくアマチュアからも支持されました。

NX GREENの方は、NXよりも先端剛性を高めてあるため、上述のNXの特徴が抑えられています。

トルクの剛性差により、切り返しでヘッドが走る感じがありますが、その後のインパクトまでの後半では、先端が硬いことでNXのようなしなやかさがありません。

その分、「つかまり」「上がりやすさ」が抑えられ、「操作感」「分厚いインパクト感」があります。

女子プロゴルファーだけでなく、男子プロゴルファーも採用している

SPEEDER NXが、女子プロゴルファーからの評価がとても高いシャフトでした。

しかし、NX GREENが出るや否や、女子プロゴルファーの間でNXからの移行が進み、更には男子プロにも使用されています。

女子ツアーでテストが始まると、球が強くなって初速も上がるとスイッチする選手が続出・・・「NX」13名に対し「NXグリーン」は15名が使用したそうです。

その理由としては、手元側の捩れが抑えられ、先端剛性が高められたことで、剛性感が男子プロの許容範囲に達したことが考えられます。

BUTT径が大きくなっている

▼NX GREENとNXのBUTT径の差

モデル BUTT径の差
(NX GREEN-NX)
SPD NX GREEN 40 +0.05
SPD NX GREEN 50 ±0
SPD NX GREEN 60 +0.05
SPD NX GREEN 70 +0.1

NXとNX GREENでTIP径は変わりませんが、BUTT径は50gを除いた40g・60g・70gで大きくなっています。

NX GREENでは、手元の捩れ剛性を高めてありますので、その差が太さにも表れているのかもしれません。

SPEEDER NX GREENのゴルフ識者の評価

プロゴルファー 中村修の評価

    • 手元のトルクを締めているせいかしなり感はあっても頼りなさは感じません。
    • 先端剛性をアップさせたことで芯を外した際のヘッドのブレや当たり負けする感触もありません。
    • 従来の「スピーダーNX」で少し球が上がり過ぎる、つかまるミスが出る人、純正シャフトで頼りなさを感じているユーザーには特に試してみる価値あるでしょう。

GEOTEC ゴルフおじさんの評価

  • 基本的に良い意味で「オートマチック感」が少なくなっている様に感じました。
  • オートマチックにつかまえるイメージが薄い事もあって、「SPEEDER NX(スピーダー NX)」に比べると、振った分だけ飛ばせるイメージが沸くのと、フェードで打ちたいゴルファーにはイメージしやすいかも知れません。

SPEEDER NX GREENの試打・解説

クラブフィッターがSPEEDER NX GREENを試打・解説

  • 前作のNXは、トルクの剛性差を付けることで、中調子ながら球が非常に上がることで、女子プロに評価された。
  • 今作のNX GREENは、前作ほど球が上がらず、スピン量も少し減らしている。そして、手元のトルクを締めることで、ヘッドスピードが上がるようにしている。
  • 簡単に言うと、NXをVENTUSに少しだけ寄せた感じ。
  • NXで高すぎた、スピン量が多すぎた方に合いそう。
  • トルクと振動数のどちらで柔らかさを感じるかは人による。トルクで感じる人には硬く感じられ、しなりで感じる人は柔らかく感じられると思う。

プロがSPEEDER NX GREENを試打・評価

  • NXと比べると、NX GREENは真ん中の剛性を上げて硬くすることで、球が上がりやすくてつかまるBLUEの性能を、つかまりを抑えて強い球に仕上げている。
  • 9°でNX BLUEを使って、10.5°でNX GREENを使うと、どちらも良い球になりそう。
  • NX BLUEはオートマチックにシャフトが仕事している感があって、NX GREENはシャープさ、機敏さが強い。
  • クイックに振る人はNX GREEN、リズムを取る人はNX BLUEの方が良い。ただ、フレックスを落としてNX GREENでタイミングを取るというのも良い。
  • VENTUSを使うにはパワーが足りない人、VENTUSではもう少しシャフトに仕事して欲しい人、NX BLUEだと柔らかい・緩いという人に、NX GREENは良い。

SPEEDER NX GREENのスペック

モデル 硬さ 重量 トルク 調子 長さ Tip径 Butt径
SPD NX GREEN 40 R2 48.0g 5.7° 46″ 8.5 15.1
R 49.5g 15.15
SR 51.0g 15.2
S 52.5g 15.25
SPD NX GREEN 50 R 54.5g 4.9° 15.15
SR 56.0g 15.2
S 57.5g 15.25
X 59.0g 15.3
SPD NX GREEN 60 SR 65.0g 3.8° 15.35
S 66.5g 15.4
X 68.0g 15.45
SPD NX GREEN 70 S 76.0g 3.0° 15.5
X 77.5g 15.55

SPEEDER NXは、40~70まで10刻みの4つの重量帯があります。

トルクは各スペックで1つの値が示されていますが、VTCにより部位によりトルクを変えられていて、手元と先端が固め、中ほどが柔らかめとなっています。

特に、NX(BLUE)からNX GREENでの変化として、手元側のトルクを抑えられていますが、シャフト全体のトルクとしては、NX GREENの方が0.1~0.3°大きくなっています。

ただ、実際に打ち比べてみると、スペックの違いとは逆で、NX GREENの方がしっかり感を選ら得る方が殆どではないかと思います。

SPEEDER NX GREENの発売日・発売価格

SPEEDER NXの発売日は、2022年10月6日です。発売価格は税込み44,000円(税抜き40,000円)でSPEEDER NXと同じです。

SPEEDER NXの特徴を徹底解説!試打・評価・スペック【女子プロで急増している理由】
Fujikuraから新たに発売のシャフト「SPEEDER NX」について、製品の特徴、スペック、試打した評価を取り上げます。 SPEEDER NXシャフト Amazon 楽天市場 Fujikura S...

 

タイトルとURLをコピーしました