ゴルフ用のレーザー距離計「ファインキャディ J5」について、詳しく解説します。
製品評価(良い点・悪い点)、市場での最安値をまとめましたので、「ファインキャディ J5」を中立的な視点で把握できる内容となっています。
また、ファインキャディ J5、J500、J3の違いについても取り上げます。
本記事で分かること
- ファインキャディ J5の機能・スペック・使い方
- ファインキャディ J5・J500・J3の違い
- ファインキャディ J5の製品評価(良い点・悪い点)
- ファインキャディ J5の最安値
目次
ファインキャディ J5の概要
ファインキャディ J5は、2023年5月に発売されているレーザー距離計です。
前年(2022年)には、J3、J500が発売されていて、レーザー距離計のメーカーとしては非常に商品ラインナップが充実しています。
主な特徴・機能
- 最大測定距離800メートル
- 通常0.1秒、ピン0.3秒の高速測定
- 高低差機能(高低差を考慮)
- 高低差機能 ON・OFF機能
- 高低差機能 ON・OFF状態表示
- ピンファインダー機能(ピンサーチ)
- ファインキャディモード(2点間距離計測)
- 測定完了の振動通知
- 充電式
- 専用ポーチ・カラビナ付属
ファインキャディ J5は、同社のモデルの中で最も小さく・最も軽量です。
そして、品質面でも、測定スピードが速く、他には無い新機能のファインキャディモードを搭載し(後ほど解説)、それでいて価格が約2万円というコスパの良さが際立ったレーザー距離計です。。
ファインキャディ J5が適するゴルファー
先に結論をまとめてしまいますと、ファインキャディ J5がおすすめなゴルファーは、以下のニーズを持たれた方となります。
- 予算を2万円ぐらいに抑えたい方
- コンパクト・軽量で持ち運び・握りやすさを重視する方
- 測定スピードを重視する方
上記のニーズが概ね当てはまる方は、ファインキャディ J5の良い点・気になる点をまとめてありますので、この先もお読み頂いて、購入の際の参考にしてみてください。
ファンキャディ J5・J500・J3の違い
▼J5・J500・J3の主な違い
モデル | J5 | J500 | J3 |
---|---|---|---|
発売 | 2023年5月 | 2022年11月 | 2022年7月 |
参考価格 | 20,720円 | 24,900円 | 24,900円 |
最大測定距離 | 800m | 1000m | 800m |
表示 | 黒1色 | 黒1色 | 黒1色 |
高低差機能 | 〇 | 〇 | 〇 |
ピンサーチ機能 | 〇 | 〇 | 〇 |
ファインキャディ モード |
〇 | - | - |
測定速度 (通常) |
0.1秒台 | 0.1秒台 | 0.2秒台 |
測定速度 (ピンサーチ) |
0.3秒台 | 0.2秒台 | 0.5秒台 |
サイズ | 92.7 ×34.29 ×62.2mm |
106 ×38 ×66.4mm |
92.7 ×34.29 ×62.2mm |
重量 | 140g | 171g | 140g |
J5発売から遡って1年以内に発売されている、J500、J3との違いについて、主なポイントを上表にまとめました。
<サイズ・重量>
J5、J3はサイズ・重量が同じコンパクトモデルで、J500は少しだけ大きく・重くなっています。といっても、J500も市場全体で見れば十分コンパクトです。
<性能面>
性能面は、J500>J5>J3 の順になっていて、J500のみ最大測定距離が1,000メートル、測定スピードも最速です。ただ、J5、J3の測定距離・スピードも市場全体で見れば優れています。
<機能面>
J5のみ新機能のファインキャディモードを搭載していて、離れた2点間の距離計測が行えます。これがゴルフではかなり便利な機能でして、この後で詳しく解説します。
<価格面>
当記事執筆時点では、J5のみ約2万円で、J500、J3よりも4,000円ほど安くなっています。
ファインキャディ J5の良い点
良い点① コスパ最強!十分な機能・性能なのに約2万円
J5をオススメする最も大きなポイントは、高機能・高性能にも関わらず、ほぼ2万円で購入できるというリーズナブルさです。
レーザー距離計は低価格(1~2万円)、中価格(3~4万円)、高価格(5万円~)の3つに概ね分類されます。
J5は、機能・性能は中価格レベルなのに、実際の価格は低価格です。
さらに、J3、J500と比べても、ファンキャディモードと言う新たな計測機能を唯一搭載しているにもかかわらず、最新のJ5の方が約4,000円安く販売されています(当記事執筆時点の調査)。
ファンキャディのレーザー距離計の中で、断トツでお買い得・オススメのモデルです。
良い点② 超絶便利なファインキャディモードを搭載
J5は、ファインキャディのレーザー距離計で初めて、2点間の距離計測機能(ファインキャディモード)を搭載しています。
通常、レーザー距離計の計測は、自分の位置から任意の1点までの距離を計測しますが、ファインキャディモードは、任意の2点間の距離を計測することができます。
<ファンキャディモードの便利な使い方>
上図では、同伴者のボールとピンを測定していますが、例えば、カートとボールの位置が離れている場合、カートから自分のボールとピンを測定するという使い方が考えられます。
この使い方の良い所は、予め距離を把握してから、使うべきクラブ(番手)を決められる点です。
実際にボール地点に立ってみたら距離感が違っていて、カートにクラブを交換しに戻ったことがある方が、結構、おられるのではないかと思います。
また、上記以外にも、想定したレイアップポイントからピンまでの距離を計測するなど、これまで用途が限られていたレーザー距離計の活用範囲を広げてくれます。
良い点③ 超軽量・超コンパクト
上図では、J5をクレジットカードと並べていて、コンパクトさが分かりやすく表されています。
クレジットカードとほぼ同じサイズですから、18ホール回る際に、ポケットに入れたままのプレーも可能ですし、手が小さい女性の方でもホールドしやすいです。
▼軽量・コンパクトモデルとの比較
モデル | サイズ (mm) |
体積* (cm3) |
重量 (g) |
---|---|---|---|
ファインキャディJ5 | 92.7×62.29×34.29 | 198 | 140 |
Shot Navi レーザー スナイパー nano |
89x50x30 | 133 | 112 |
GOLFBUDDY GB LASER atom |
84×57×31 | 148 | 125 |
CaddyTalk minimi |
92×58×31 | 165 | 135 |
EENOUR Ultra-mini U800 |
94×55×33 | 171 | 128.5 |
ボイスキャディCL2 | 103.4×65.5×34 | 230 | 144 |
当サイトでまとめている小型・軽量のレーザー距離計のランキングと比較してみると、重量・サイズともにTOP5に入ります。
レーザー距離計で最も認知度・ブランド力のあるブッシュネルですと、サイズも重量も倍ぐらいありますので、持ち運びを気にされる方、手が小さい方、ポケットに入れたい方は、J5のコンパクトさに満足頂けると思います。
ファインキャディ J5の気になった点
気になった点① ファインキャディモードは、高低差が反映される
良い点として挙げたファインキャディモード(2点間の距離計測)ですが、高低差機能をONにしている場合のみ使えて、OFFにしている場合は使えません。
計測した距離も高低差機能が働いた打つべき目安距離となります。
OFF(ノンスロープモード)での使用がメインと言う方は、ファインキャディモードは使用できないということになります。
気になった点② J5はブラックのみで、カラバリが無い
▼J500はカラーバリエーションがある
冒頭で比較したJ500、J3、そして、それ以前のJ300では、ブラック(ブラウン)の他に、ホワイトがあります。
しかし、J5は現在のところブラックのみの1種類となっています。
ファインキャディを使われていて、ホワイトを好まれていた方など、ブラックが好みでない方にとっては、カラーの選択肢が無い点が気になるかもしれません。
ファインキャディ J5の構成内容(本体・付属品)
- 本体
- 専用ケース
- カラビナ
- 充電用USB Type-Cケーブル
- レンズクリーナー
- 取扱説明書
- 簡単マニュアル(漫画版)
ファインキャディ J5のスペック
計測範囲 | 5~800メートル |
---|---|
測定単位 | メートル、ヤード |
測定スピード | 一般測定:0.1秒台 ピンファインダー測定:0.3秒台 |
倍率 | 6x |
視野 | 7.0° |
対物・接眼レンズ | 20mm・14.6mm |
レーザーレベル | class1 |
高低差計測 | 〇 |
ピンサーチ | 〇 |
高低差ON・OFF表示 | 〇 |
サイズ | 92.7×62.2×34.29mm |
重量 | 約140g |
USB端子 | USB Type-C |
バッテリー駆動時間 | 7000回測定 |
保証期間 | 2年 |
ファインキャディ J5の発売価格
ファインキャディ J5の当記事を執筆した時点での小売価格は、楽天では20,720円、Amazonでは出品がありませんでした。
楽天では、上記のファインキャディ公式ストアによる出品が最安値となっています。