このブログでは飛距離で出るドライバーをテーマにしています。最近のモデルの中で、飛距離を伸ばしたい人におすすめのモデルを、製品の特長や試打・評価と合わせてご紹介しています。
飛距離をアップするには、製品の設計面についても知っておくと、モデル選びに役立ちます。
当投稿は重心をテーマにした3回目として、重心深度を取り上げて、飛距離との関係などを解説していきます。
ゴルフクラブでの重心深度とは?
この投稿では重心深度を取り上げるわけですが、重心深度と言われてピンとこない方でも、深重心・浅重心という言葉はよく耳にするのではないでしょうか?
実際、最近のドライバーは、重心が深いか浅いかをPRしているモデルが多いので、重心深度の意味を把握しておくと、モデルの特徴を把握する上で役に立ちます。
出典:https://gora.golf.rakuten.co.jp/goralife/gear-fashion/2017092103/
まず、重心深度とはヘッドの重心がどのぐらい深い(浅い)ところにあるかを表す数値です。
ドライバー重心深度は、ヘッドの重心をソールに向かって垂らし、そこからリーディングエッジまでの長さです。
ヘッドの重心点からフェースの重心点までの長さ、という定義もありますが、深重心か浅重心かを見る上では、この違いはあまり気にしなくて良いと思います。
ヘッドの形状によって深重深度に傾向が出る
ドライバーを選ぶ際に、色々な視点がありますが、ヘッドの形状の好みも分かれます。クラブの体積は上限が決まっているため、大凡440~460ccぐらいで大差ありません。フェース面の縦が長いディープヘッドでは、その分、奥行が短くなりますので重心位置は前の方になり、浅重心になる傾向があります。反対にフェース面の縦が短いシャローヘッドでは、奥行が深くなりますので重心位置が後ろの方になり、深重心になる傾向があります。
深重心・浅重心だとドライバーショットにどう影響する?
まず、浅重心ですが、重心位置が浅いとインパクトの際にヘッドが上を向く動きが小さく、スピン量が減ります。そのため、弾道としては、スピン量が抑えられるため吹き上がる力が弱く、低く強い弾道となります。
反対に深重心の場合、インパクトの際にヘッドが上を向く動きが大きくなるため、スピン量が増えます。弾道は、高弾道でスピンが掛かっているため直進性が高くなります。慣性モーメントも重心が深い方が大きいため、ミスヒットに悩むゴルファーには深重心が適しています。
重心深度の選択は解決する課題で決まる
このように重心深度の選択によって、弾道の高低、ミスの許容度、弾道の強さなどに影響が出ます。ドライバーショットでどこを優先的に修正していくかで、重心深度の選び方も変わってきます。