ヤマハから2019年後期に発売のRMX 120ドライバーについて、製品の特徴、試打した感想・評価を取り上げます。
RMXの2020年ドライバーは120、220の2タイプ
RMXの2020年モデルのドライバーは、従来通り2種類のヘッドサイズとなっています。RMX120ドライバーはヘッド体積が455ccでやや小ぶりなディープヘッドで、アスリート向けのモデルです。
一方、RMX220ドライバーは、ヘッドサイズが460ccのシャローヘッドで、低重心・深重心のアベレージゴルファー向けモデルです。
RMX 120 ドライバーは、前作よりもシャローバック
RMX 120と220の違いとして、120はディープ、220はシャローと説明しました。しかし、120を前作の118と比べると、明らかなシャローになっています。
※左がRMX120、右がRMX118
前作の118では、ハイバック形状で思い切り叩きたいゴルファーに好まれる形状をしています。そして、今作の120では、ヘッド後方が尖っていて、シャローバックとなっています。
慣性モーメントの数値で比較すると、前作の118が4,300g・cm2、今作の120が5,180g・cm2と飛躍的に大きくなっていますので、オフセンターヒット時のヘッドのブレが抑えられます。
BOOSTRINGを搭載
出典:https://golf.yamaha.com/products/rmx_dr_120.html
RMX220と同様に、クラウンからソールに続くリブとホーゼルによりリング状に形成されるBOOSTRINGにより、フェースに近いところでヘッドが固定されます。
出典:https://golf.yamaha.com/products/rmx_dr_220.html
これにより、フェースに近いところでヘッドがたわむため、インパクトエネルギーがより効率的にボールに伝わり、初速アップにつながります。
深重心設計
前作よりもシャローとなることで、重心深度は3.5mm増しの43.5mmとなっています。前作の118よりも寛容さが欲しいと感じた方には、扱いやすくなっていると思いますが、前作と同じくらいの操作性と叩き具合を望まれる場合、物足りなさを感じるかもしれません。
RMXドライバーの公式動画
ヤマハゴルフにより公式動画です。イメージムービーに近いです。
リミックス・チューニング・システムにより、ロフト・ライの調整が可能
出典:https://golf.yamaha.com/products/rmx_dr_120.html
120では、220と同じくスリーブ付きシャフトにより、専用レンチでシャフトの向きを変えることで、ロフト・ライを変更することができます。
さらに、120ではヘッド後方に交換可能なウェイトが搭載されています。標準が6gとなっていて、オプション購入により、1.5g刻みの3、4.5、7.5、9gのウェイトに交換することができます。
※スリーブは90°ずつ回転して全4種類の設定に変更することができます。
調整項目 | NORMAL | HIGH | UPRIGHT | LOW |
---|---|---|---|---|
ロフト角(°) | 0 | 1 | 0 | -1 |
ライ角(°) | 0 | 0.75 | 1.5 | 0.75 |
RMX 新旧モデルを打ち比べして評価
- 今作の120と前作の118では、ヘッドの大きさが全く違う。二回りぐらい120の方が大きい。
- 218と同じぐらいのヘッドの大きさ。120は118と218の足し合わせたモデルで、220が全く新らしいモデルのように感じる。
- 実際に打った感じは、意外とスピン量が多く、118の後継というより、218の後継のように感じる。
- 小さいヘッドが好きな人は、前作の118。スピン量も抑えられる。
RMX 120ドライバーをプロが試打
4種類の純正シャフトで試打している動画で、シャフトの違いによる弾道の変化を見ることができます。最も飛距離が出たのは、ツアーAD XC-5でした。
RMX 120ドライバーをゴルフ5のスタッフが試打・評価
- 120は、つかまりすぎることなく、振り抜ける。
- ヘッドが前作より大きく見えるため、安心感もあり、直進性がある。
- 今作の120は上級者だけでなく、中級者も含めて、幅広いゴルファーが使える。
RMX 120ドライバーについてメーカー担当者が解説
- センターを外しても、しっかり飛んでくれる。
- ボディーの後ろ側は殆どたわまず、フェース周りだけが撓むため、ボール初速のアップにつながっている。
- 今回のモデルは、飛距離と直進性を重視している。従来にないぐらい慣性モーメントが高い。
RMX 120ドライバーのスペック
ロフト角 | 9.5°(±1°) | 10.5°(±1°) |
ライ角 | 59° /(59.75°)/ 60.5° | |
フェース角 | 0° | |
ヘッド体積 | 455cc | |
クラブ長さ | 45.5インチ | |
慣性モーメント(g・cm2) | 5,180 | |
重心高 | 30.5mm | |
重心深度 | 43.5mm |
RMX 120ドライバーのシャフトラインナップ
RMXシリーズはヘッド単体での発売となっていて、シャフトはスリーブ付きのものを購入して組み合わせて使用します。公式サイトで掲載されているシャフトは4種類あります。
- TMX-420D(S/SR/R)
- SPEEDER 569 EVOLUTION Ⅵ(S)
- TOUR AD XC-5(S)
- Diamana ZF 50(S)
RMX 120ドライバーの発売日・発売価格
RMX120ドライバーは、2019年9月6日の発売、発売価格は、ヘッド単体で43,000円+税です。