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高反発ドライバーで高反発ボールを打つとどうなるか?実際に試した結果が興味深い!

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最近では大手メーカーも販売している高反発ドライバー。シニアを中心に、自由なクラブ選びにより楽しむゴルフを選択するゴルファーが増えています。

本記事では、高反発ドライバーで高反発ボールを打つとどうなるかについて、実際の動画を参考にしながら取り上げてみます。

高反発なゴルフクラブとは?

ゴルフクラブに関する言葉で、「高反発」や「ルール不適合」といった表現が使われることがあります。ゴルフクラブにはスペックに関して様々な規制があり、それを満たしているもののみが公式な競技で使用できます。そして、満たしていないものを「高反発」「ルール不適合」などと呼びます。

規制は色々な項目があり、主だったところでは、ヘッドサイズ、クラブ長さ、反発係数、慣性モーメントといったスペックで上限値が定められています。

具体的な数値としては、ヘッドサイズは体積が460cc以内に、クラブ長さは48インチ以内(パターは除く)、反発係数は 0.8301以内、慣性モーメントは5900g・cm2以内です。

高反発ドライバーはどこで使える?どこで使えない?

高反発ドライバー、ルール不適合ドライバーというと、何か悪いことをしているような気になってしまう方もいるかもしれません。しかし、ゴルフはレクリエーションの一環で楽しむものと考えれば、プロが公式な試合で求められるガチガチな規則に、アマチュアがすべからく従うのは違和感があります。

プロのトーナメントはもとより、ゴルフ場の月例など、公式な競技では、高反発クラブを使うことはできません。また、社内コンペやプライベートなプレイでも、麻雀の先ヅモ禁止などのように、ローカルルールとして禁止する場合もあるかもしれません。プライベートな場合は、厳密に言えば強制力があるわけではなりませんが、常識的にごり押しで使うのも紳士的な行為とは言いにくいです。競技性がありそうな場合は、予め確認しておくことが望ましいです。

逆に言えば、友達との気軽なラウンド、夫婦での2サムなどでは、普通に使えます。どちらかと言えば、そのようなラウンドの方が断然多い方は、結構、多いのではないでしょうか?

最近の高反発ドライバーはどのようなモデルがあるか?

大手メーカーから発売されている高反発モデルで、最近、リリースされているモデルについて、一覧にまとめてみました。各モデルの特徴を詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。

メーカー モデル名 特徴
PRGR NEW SUPER egg 480 ドライバー ヘッド体積480cc。
キャスコ ゼウスインパクト ヘッド体積480ccで、反発係数は0.855。
マジェスティ SUBLIME ドライバー TFスプリングチタンのフェイスによる高い反発性能。

高反発モデルはどのぐらいのヘッドスピードのゴルファーが使えるか?

ゴルフクラブの反発性能を高める主な方法の一つが「フェースの薄肉化」で、フェースを薄くすることで弾きを良くします。高反発モデルでは、フェースが薄いモデルが多く、飛距離が出るというメリットだけでなく、思い切り叩くと壊れる恐れがあります。

そのため、高反発モデルはルールを無視しているものの、利用者側にはヘッドスピードの上限値を設けるという、皮肉のような面白い現象がおきています。例えば、キャスコのゼウスインパクトでは45m/s以下、PRGRのegg480では43m/s以下で使うように注意書きがあります。

高反発モデルを見回してみると、概ねヘッドスピード40m/s以下の人が使うことを想定されているように思います。

高反発ドライバーで高反発ボールを試打した動画

こちらの動画では、プロが高反発ドライバーで試打し、後半で、さらに高反発ボールを使って試打しています。

前半は、高反発モデルのコアユーザーと思われるヘッドスピード37m/sぐらいで試打し、徐々に上げていって、最後は45m/sで試打しています。

ヘッドスピード 36~39m/sでの試打

ヘッドスピード(m/s) ミート率 スピン量(rpm) 飛距離(ヤード)
35.7 1.52 2077 213.5
37.3 1.52 2747 222.2
37.4 1.54 2651 224.9
39 1.53 2625 235.5
39.2 1.55 2641 236.5

高反発ドライバーを用いた前半の試打では、ヘッドスピード35.7~39.2m/sで5回行われています。まず注目すべきは、ミート率が全て1.5を超えている点です。

ボール初速は、ヘッドスピード×ミート率で決まりますので、ヘッドスピード37m/sの人の場合、ミート率が1.45と1.53では、ボールスピードが約3m/sの違いが出まして、飛距離にすると約10ヤードの違いが生まれます。

もう一つ興味深かったのが、ヘッドスピードを落としていると、スピン量が一度も3000を超えず、弾道が安定している点です。試打者の技術とクラブの性能に依る部分も大きいですが、高反発ドライバーは、さすがにヘッドスピードがこのぐらいの方向けに設計されているため、程よいスピン量にしっかり抑えられるように感じました。

高反発ドライバーで高反発ボールを試打

さて、いよいよ興味深い「高反発ドライバー×高反発ボール」での試打です。さらにすばらしいことに、色々なヘッドスピードで試打しているため、とても参考になる動画です。まずは、試打データを見てみましょう。ヘッドスピード39.2~4*で計7回試打しています。(*の部分は動画の9:30頃を確認してみてください。)

ヘッドスピード(m/s) ミート率 スピン量(rpm) 飛距離(ヤード)
39.1 1.47 4277 206.8
40.3 1.52 3392 233.6
40.5 1.53 2515 246.8
41.1 1.52 3375 238.9
41.7 1.54 2140 261.9
44.8 1.53 3459 263.5
49 1.51 3689 278.5

やはり興味深いのはミート率がほぼ1.5を超えている点です。ヘッドスピードにミート率を掛けた値がボール初速となりますので、1.5を軒並み超えてくれると飛ばしがいがありそうです。

次に気になった点は、スピン量です。前半とは打って変わって3000台、4000台がちらほら出ています。やはり、ヘッドスピードが速い方向けのクラブ設計ではないため、単純に高反発だからもっと飛ぶということではないようです。

もう一つ取り上げておきたい点は、スピン量、そして、飛距離のバラつきこそあれ、ベストショットの場合はかなりの飛距離が出るという点です。41.7m/sのヘッドスピードで、スマッシュが1.54、スピンレートが2140rpmで、飛距離が261.9ヤード出ています。しっかり扱えれば抜群に飛びます。

まとめ

高反発ドライバーに高反発ボールを用いて、色々なヘッドスピードで打ち分けてみたこの試打は、面白い試みで参考になりました。

高反発ドライバーの試打で分かったこと!

    • ヘッドスピードが遅めの想定ゴルファーが使用すると、ミート率、スピン量が優れていて、しっかり飛距離が出る
    • ヘッドスピードが速い人が扱うと、ミート率は高く維持されるが、スピン量がばらついて飛距離が安定しない。

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