ゴルフの飛距離を決める要素は幾つかあり、その一つがスピン量です。この記事ではボールのスピン量について、飛距離との関係を取り上げます。
飛距離を決める3要素とは?
ゴルフでも野球でも同じですが、飛距離を決定する要素は3つあります。ボール初速、打ち出し角、そして、ボールのスピン量です。
どれぐらいの速さで、どの角度で飛び出し、スピンはどの方向にどれだけ掛かっているかで、飛距離が決まります。
ボールのスピン量とは?
ボールのスピン量とは、バックスピンの量です。パッティングの場合は、転がる方向へ順回転が掛かりますが、ドライバーショットではバックスピンが掛かります。
バックスピンが掛かることで、ボールには上に上がろうとする力が働き、この力が程よいとボールが上がり過ぎず、そして、早目に落下することなく、ボールをより遠くに飛ばすことができます。
最適なスピン量は?
まず、一般的なスピン量ですが、これは体格、スイングなどによりますので一概に言えませんが、スピン量が少ない人で2000回転/分、多い人で5000回転/分と言われています。ちなみにアマチュアは3000~5000回転/分ぐらいと言われています。
では、最適なスピン量は如何ほどかですが、これは打ち出し角やヘッドスピード(正確には、ミート率も加味したボールスピード)にもよります。アマチュアゴルファーでしたら大凡で、打ち出し角が15°ぐらい、スピン量が2000~2500回転/分が一つの目安になるかと思います。
ドライバーは低スピンモデルが増えている
先ほど、アマチュアの平均が3000~5000回転/分という数字を紹介しました。理想的なスピン量と比べると、かなりスピン量を減らす余地があることが分かります。
そのため、PINGのG400 LS TECドライバーに代表されるように、ロースピンを意識したモデルが発売されています。
スピン量を減らすことが飛距離アップにつながる
ここまでの説明で分かる通り、大凡平均的には、スピン量が多すぎるゴルファーが多いと言えます。もちろんスピン量が少なすぎる方、適正な方もいますので、ご自分のスピン量を把握することが重要です。
スピン量が多い方は、スイングの見直し、ティーの高さの調整、ドライバーに重心調整機能があれば最適重心に調整する、といったことが改善のポイントとなりえます。
重心と飛距離の関係