ONOFFのラボスペックから発売されているRD-330Sドライバーについて、試打・評価・製品の特徴について取り上げます。
目次
ONOFF RD-330Sドライバーの特徴
ONOFF RD-330Sドライバーは、「ラボスペックシリーズ」のモデルで、通常モデルではカバーされないニーズに対応すべく開発されたものです。
巷で言う「とがった」モデルといった感じで、数量限定の受注生産モデルです。
「どこが、とがっているか?」というと、このヘッドが持つ特徴が通常では相反しそうな要素なので、対象ゴルファーがかなり限定的になると思います。
一つずつ解説していきます。
ヘッド体積は330ccのコンパクトドライバ―
ONOFF RD-330Sドライバーの最大の特徴、というより存在意義であるのがヘッド体積です。現在の460ccの大型ドライバーが主流な中、330ccというドライバーとしては、通常では有り得ない小ぶりっぷりです。
2019年は、ミニドライバーが少し騒がれた時期でもあり、テーラーメイド社のOgirinal Oneミニドライバーが話題となり、当初はUSモデルが出回っていましたが、後から日本モデルも発売されました。
▼テーラーメイドのミニドライバーについては下記記事をご覧ください。
≫ テーラーメイド オリジナル ワン ミニドライバー 275ccの試打・最新情報まとめ
上級者向けのヘッド体積を絞ったモデルでも、最近は430ccぐらいありますので、330ccというとかなり小ぶりですが、同時期のONOFF 黒と並べてみると、そこまで小ささは感じさせません。
大型ドライバーが”常識”のように扱われていますが、中には極端に苦手という方もいるはずです。
石川遼プロも敢えて440ccサイズを使っていましたので、大型が苦手と言う方は、この330ccサイズを使ってみると、「しっくり」くるかもしれません。
▼石川遼はMAVRIK 440ドライバーを使用
≫ MAVRIK 440とMAVRIK サブゼロ トリプルダイヤモンドの最新情報まとめ!試打・評価もあり!ツアープロ専用モデル
ちなみに、上の映像では思いっきりフックフェースに見えますが、メーカー公表値のフェース角は±0°です。
シャローで球が上りやすい
コンパクトヘッドのため、思い切り叩きたい人向けで、ぷっくりとしたヘッド形状かと思いきや、フェース高は抑えられ、分かりやすいシャローフェース・シャローバックです。
素材面でも一工夫されています。ソールにはチタンよりも高比重のステンレスが取り入れられていて、低重心・適度な深重心に寄与しています。
弾道の特徴としては、球の上がりやすさ、そして、直進性の高いヘッドとなっています。
重心距離が長く、重心角は小さい
モデル | RD-330S | AKA | KURO |
---|---|---|---|
重心距離 | 40.7 | 36 | 38.5 |
重心深度 | 34.8 | 37.5 | 32 |
重心高 | 29 | 35 | 36 |
重心角 | 18.5 | 27 | 20 |
上表は、先ほど並べて3つのヘッドの重心設計値を表したものです(並び順が変わっていますので、ご注意ください)。
この重心設計を持つRD-330Sドライバーの特徴は下記の通りとなります。
- 重心距離が長い=方向安定性が非常に高い
- 重心深度が浅い=芯をはずしてもボールが上がりやすく、飛距離ロスがすくない
- 低重心=飛距離をアップする高弾道・低スピンを実現
- 重心アングルが小さい=ボールがつかまりすぎない
重心距離が長く取られていることで、ヘッドの動きが安定し方向が安定します。そして、重心アングルは20°を切っていますので、勝手に返ってくる動きが抑えられ、極端なつかまりを抑えてくれます。
フェース全面をミーリング加工
フェース全面にミーリング加工が施されています。
雨天などの悪天候の中やラフからのショットでも、打点のブレに強さを発揮し、スピン量の安定性を高めてくれます。
RD-330Sドライバーの試打・評価
RD-330Sドライバーをプロが計測して試打・評価
- コンパクトドライバーと言えば、ディープにしてハードヒッターが叩くイメージだが、RD-330Sドライバーは330ccでシャローフェース・シャローバック。今までにないタイプ。
- 打音は結構大きい金属音。
- 球が上る。かなりシャローなので、フェースの上目で当たりやすい。
- つかまりが良いというものではなく、つかまえに行っても、あまり引っ掛からない。
- シャローで大きく見えるが、つかまらず、ハードヒッターが低スピンで飛ばせるドライバー。
- 左が嫌なフッカーの方、ドライバーが得意でない方、大型ヘッドが嫌な方に試してみて欲しい。ドライバーが生き返るかもしれない。
RD-330Sドライバーの口コミ・評価
大きいヘッドと長いシャフトが苦手な方には非常におすすめです。私もすっかりドライバーイップスになってしまいこれなら打てるかもと思い使って見ました。結果このドライバーなら普通に打てる様になりました。ヘッドはかなりシャローなので体積程小さくありません。小振りなドライバーと同じ位です。短さ故か方向性は安定し曲がりも少ないです。また今時のドライバーらしくかなり低スピンでロフトの割には球は上がりません。12度ですが普通の弾道です。飛距離はやはり短い分やや落ちるようですがドライバーが苦手でスプーンを使ったりすると思えばこちらの方がヘッドが大きいので全然打ちやすいです。
引用:スポーツナビDo
オノフは「オノフ ドライバー ラボスペック RD-330S」を2019年4月から販売する。ヘッド体積は330 ㎤と小さいながらも、シャロー形状にすることで投影面積を大きくし、構えやすく、やさしさをイメージさせるヘッド形状を実現。ドライバーショットが苦手なゴルファーに最適なドライバーとなっている。 pic.twitter.com/GYfS5UT2mb
— ゴルフネットワーク (@golfnetwork_jp) March 20, 2019
RD-330Sは大きく軽めで振り感はFWに近くて、オリジナルワンの方は小さく重く振り感はドライバーに近くて面白い。
— シロガネ (@siltinum4778) October 6, 2019
RD-330Sドライバーのスペック
ヘッドスペック
- ロフト角:12.0°
- ライ角:59.5°
- ヘッド体積:330cc
- フェースアングル:±0°
- 重心距離:40.7mm
- 重心深度:34.8mm
- 重心高:29.0mm
- 重心角:18.5°
推奨シャフト
公式サイトでは、推奨シャフトとして5種類紹介されています。なお、シャフトスペックについても、短め・軽めがおすすめと言及されていて、おすすめの長さは44インチです。
RD-330Sドライバーの特性をより引き出すには、44インチの短めのクラブ長さで、シャフトには、ヘッド重量が重めなのでオノフラボスペックシャフトの軽量系のシャフトのクラブ仕様がオススメです。
- LABOSPEC SHAFT HASHIRI:40
- LABOSPEC SHAFT HASHIRI:50
- LABOSPEC SHAFT SHINARI:50
- LABOSPEC SHAFT TATAKI:40
- LABOSPEC SHAFT TATAKI:50