飛距離が出るドライバー

ドライバーはフェースで選ぶ!ツイストフェース、フラッシュフェース、スクリューフェース、スイッチフェース

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チタン素材の登場以来、ゴルフクラブは日進月歩で様々なテクノロジーが搭載され、進化を続けています。中でもドライバーの開発に変化が起きていますので、取り上げてみたいと思います。

ここ数年はヘッドの撓みを活かしたドライバーが主流だった

フェースの反発性能に上限値が定められたことで、メーカー毎、モデル毎の反発性能は均一化されています。この点はゴルファーにとってみれば、商品選びの際にありがたい点と言えます。反発性能に上限がある以上、フェースに関しては薄肉化により高反発のエリアを広げる方向で、研究開発を進めるメーカーが多く見受けられました。

一方で、ヘッド全体の撓みに着目した研究がここ数年進み、各社各様で撓みを謳ったモデルが次々と発売されています。キャロウェイのJAIL BREAKテクノロジー、テーラーメイドのハンマーヘッド、ブリヂストンのパワーストリングなどです。

最近はフェースに研究開発が集中している!?

ところが、昨年ぐらいからヘッドではなく、開発の主流がフェースに戻る傾向が進んでいます。特徴的だったのが2018年のテーラーメイドM3、M4に搭載されたツイストフェースです。従来の発想を覆した新たなフェースは、M3、M4の人気を見て分かる通り、ゴルファーにも受け入れられています。

他メーカーも追随するかのように従来と異なるフェース開発への取り組みがなされています。新たなフェーステクノロジーについて、時系列に見ていきましょう。

テーラーメイドのツイストフェース(2018年)

2018年のテーラーメイドのドライバー、M3、M4に驚くべきフェースが搭載されました。ツイストフェースという捩じれたフェースです。従来の考え方では、フェース表面はバルジとロールにより対称性が高い美しい曲線に形作られたものが基本でした。

しかし、テーラーメイドは50万発にも及ぶ打球データを解析することで、ハイトゥ・ローヒールに打点のブレが集中することを突き止めました。この傾向への対策として、フェースを捩じるという新たなアイデアが導入されました。ツイストフェースにより、ハイトゥ・ローヒールに打点がブレても弾道がセンターに戻るという、夢のようなフェースで、初めて搭載されたM3、M4は爆発的なヒットとなりました。

ツイストフェースは2019年のM5、M6にも搭載されていますので、テーラーメイド社としては自信のあるテクノロジーであると思われます。

キャロウェイのフラッシュフェース(2019年)

ライバルのキャロウェイからは、2019年にフラッシュフェースを搭載したEPIC FLASHが発売されました。フラッシュフェースは、AIとスーパーコンピューターを駆使して開発されたAIデザインによるフェースです。従来のように人間が取り組んだ場合34年掛かる工程を、AIとスーパーコンピューターにより15000回にも及ぶシミュレーションを行い、フラッシュフェースを生み出しました。

このフェースの形状を見ると、左右非対称の波型で、人間による設計では不可能と思われる形状です。

そもそもゴルフクラブというのは左右非対称で、回転させるスイング方向も片方になりますので、フェースの形も非対称であることは理にかなっていると考えられます。

テーラーメイドのスクリューフェース(2019年)

さて、テーラーメイドは2018年にツイストフェースを発表しましたが、2019年もフェースに驚きの仕掛けを搭載してきました。

この公式動画そのものもフェースに注射器のようなものが刺し込まれていて、驚かされますが、実際の内容も同じぐらいのインパクトがあります。

このフェースは公式発表前にはscrewed faceという表現がなされていましたが、この穴を使用する開発手法そのものはスピードインジェクションと呼ばれています。まず、ルール違反の高反発のヘッドを開発し、後からフェース全面よりレジン(ジェル)を注入することで、ルール限界値ぴったりに反発性能を合わせています。

これまではメーカー各社、ルールギリギリを目指して超えないように開発していましたが、テーラーメイドは敢えて超えさせてから、ピッタリに戻すという極めて合理的な発想を開発手法として具現化し、M5、M6ドライバーに搭載しました。クラブによろ反発品質のばらつきがなく、全てが最高反発を持つという分かりやすく素晴らしいテクノロジーです。

LYNX リンクスのスイッチフェース(2019年)

そして、今話題になっているのが、LYNXの公式ページで紹介されているスイッチフェースです。

出典:https://www.lynxgolf.co.uk/vt-driver/

スイッチフェースと呼ばれる仕組みは、フェースを丸ごと交換してしまい、望み通りのロフト角・フェース角を手に入れるというものです。

この種の調整については、ホーゼルに搭載されているものが既に存在しますが、ホーゼルの調整機能については、メリットだけでなくデメリットもあると言われています。詳しくは下記リンクで解説しますが、ざっくり言いますと、重さとフェース角です。

LYNX PROWLER VTドライバーはSWITCH FACEで本当の調整機能を実現!?

ゴルフクラブというのは重量配分が最も重要な設計事項の一つですが、ホーゼルに調整機能が搭載されると、そこに重量が取られ、理想的な重量配分から外れてしまいます。フェース角については、ロフト角を調整するとフェース角が変わってしまうという事情から、総合的にみて好みの調整が行えないという点です。

スイッチフェースでは、ロフト角が8~12°までの5段階、フェース角は±2°まで1°刻みで5段階あり、合計で25通りとなります。

スライサーでフェースをクローズにしたい人は、ロフトをアップ・ダウンを選択しても、フェースの開きが変わることがなく、左右の打ち出しやスピンが変わってしまうことを懸念せずに済みます。

 

以上、フェースに開発の中心が移ってきているドライバーの現状について取り上げました。スイッチフェースについては、まだ明らかでない点もありますので、分かり次第、取り上げます。

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