サイト内に広告が表示されることがあります

ドライバーの飛距離の目安を算出【ヘッドスピード別・ゴルファータイプ別の早見表】

この記事は約9分で読めます。

ドライバーの飛距離は、多くのゴルファーにとって最大の関心事の一つです。

現状を把握するという意味では、自分のヘッドスピード帯では、どのぐらいが理論上の平均的な飛距離で、それと比べて自分は超えているのかどうかも重要な点です。

そこで、本記事ではヘッドスピード別のドライバー飛距離を算出します。その際、アマチュア・上級者・プロによってヘッドスピード以外にも重要な要素としてミート率の違いもありますので、この辺りも分けて取り上げてみます。

ドライバーの飛距離は4つの要素で決まる

ドライバーに限らず、飛距離を決める用途は3つあります。これは物理的な運動して捉えると、初期条件とも言えます。

3つの要素とは、ボール初速、打ち出し角、スピン量で、色々なゴルフメディアでも度々取り上げられています。さらに、この内の1つであるボール初速は、もう少し細かく分けることができて、ヘッドスピードとミート率に分けられます。

つまり、ドライバーの飛距離を決める要素は以下の4つとなります。

  • ヘッドスピード
  • ミート率
  • 打ち出し角
  • スピン量

飛距離を決める要因は、物理的な視点での要素に分解することができるため、飛距離を算出することも可能となっています。

<飛距離の算出式>

飛距離 = ヘッドスピード × ミート率 × 4(yard)

この式に、飛距離を決める要素の内、2つしか登場していませんが、これは間違いではありません。

ヘッドスピードとミート率は、速い・高いほど飛距離はアップしますが、ゴルファーの運動能力により出せる数値に限界があります。

一方、スピン量、打ち出し角については、打ち方や技量の問題となりますので、ゴルファーに依存しない最適値というものがあります。

そのため、飛距離の論理値を算出する式では、ゴルファーに依存して上限が変わるヘッドスピードとミート率のみがパラメータとなっています。

ドライバーの飛距離アップのコツ、飛距離を決める3つの要素とは!?
ドライバーの飛距離アップはゴルファーにとって終わりのないテーマです。初心者、上級者、シニアなど、ゴルファーによって、克服すべき課題も変わってきますが、ドライバーショットの飛距離を決める要素は決まってい...

ミート率はアマチュア・上級者・プロで異なる

飛距離の算出式で登場するパラメータの1つ、ミート率について、これは如何に芯に近いところでボールを捉えることができるかとも言えます。

大凡ですが、ミート率はアマチュアで1.3ぐらい、上級者で1.4ぐらい、ツアープロで1.5ぐらいと言われています。

もちろん、アマチュアと一括りにするのはざっくり感がありますので、大凡の目安として捉えてください。

ドライバー飛距離を算出した結果

▼飛距離の算出結果

ヘッドスピード シニア
レディス
初級者 中級者 上級者 プロ
60m/s 307.2 316.8 328.8 343.2 360.0
59m/s 302.1 311.5 323.3 337.5 354.0
58m/s 297.0 306.2 317.8 331.8 348.0
57m/s 291.8 301.0 312.4 326.0 342.0
56m/s 286.7 295.7 306.9 320.3 336.0
55m/s 281.6 290.4 301.4 314.6 330.0
54m/s 276.5 285.1 295.9 308.9 324.0
53m/s 271.4 279.8 290.4 303.2 318.0
52m/s 266.2 274.6 285.0 297.4 312.0
51m/s 261.1 269.3 279.5 291.7 306.0
50m/s 256.0 264.0 274.0 286.0 300.0
49m/s 250.9 258.7 268.5 280.3 294.0
48m/s 245.8 253.4 263.0 274.6 288.0
47m/s 240.6 248.2 257.6 268.8 282.0
46m/s 235.5 242.9 252.1 263.1 276.0
45m/s 230.4 237.6 246.6 257.4 270.0
44m/s 225.3 232.3 241.1 251.7 264.0
43m/s 220.2 227.0 235.6 246.0 258.0
42m/s 215.0 221.8 230.2 240.2 252.0
41m/s 209.9 216.5 224.7 234.5 246.0
40m/s 204.8 211.2 219.2 228.8 240.0
39m/s 199.7 205.9 213.7 223.1 234.0
38m/s 194.6 200.6 208.2 217.4 228.0
37m/s 189.4 195.4 202.8 211.6 222.0
36m/s 184.3 190.1 197.3 205.9 216.0
35m/s 179.2 184.8 191.8 200.2 210.0
34m/s 174.1 179.5 186.3 194.5 204.0
33m/s 169.0 174.2 180.8 188.8 198.0
32m/s 163.8 169.0 175.4 183.0 192.0
31m/s 158.7 163.7 169.9 177.3 186.0
30m/s 153.6 158.4 164.4 171.6 180.0

飛距離の算出に当たっては、ヘッドスピードとミート率の値が必要となります。

シニア・レディス、初級者、中級者、上級者、プロという区分にしていまして、ミート率は大凡このぐらいと言われている値を用いています。

そのため、シニアでも平均よりもミート率が高い方、反対に上級者でも平均よりもミート率が低い方もいると思いますので、あくまで参考値として捉えてください。

なお、ミート率はルール制限から上限値が1.56と定まっています。ここを目指せせれば文字通り飛距離の最大化となりますが、プロでも1.50ぐらいと言われていますので、このあたりが現実的な限界値と言って良いと思います。

飛距離をアップするにはミート率とヘッドスピードのバランスが重要

改めて、飛距離を算出する式を見てみましょう。

飛距離 = ヘッドスピード × ミート率 × 4(yard)

ヘッドスピードとミート率を乗じていますので、この2つの値を大きくすることが重要です。

ここで難しいのは、ヘッドスピードを上げようとして力むと、精度が下がりやすく、打点がバラついてミート率は下がる傾向にあります。

反対に、ミート率を上げようとすると、慎重にスイングすることになり、ヘッドスピードの低下を招きやすくなります。

筆者の感覚としては、ミート率は大きく下がりやすいので、万振りではなく、正確なミートがくずれる一歩手前の速さにするのが良いと思います。

ヘッドの重さは、ヘッドスピード・ミート率の両方に影響する

ヘッドスピードを上げるには、力む・力まないといった意図的な体の操作以外に、ゴルフクラブの重量変更することで、必然的にヘッドスピードを上げることができます。

ゴルフクラブを極端に軽くするとどうなるかについて、実際に横田真一プロがこの興味深いテーマについて検証されています。

▼横田真一プロがドライバーを軽くした検証動画です

最初は、横田真一プロのエースドライバーである、キャロウェイのMAVRIKで2球計測されています。

その後、テーラーメイドのR15ドライバーでソール前方のウェイトを外したものを、軽いドライバーとして3級計測されています。

後者の軽いドライバーの方は、30g軽くなっていて、バランスで言うと普段はD2のところ、B7に大きく下がっています。筆者もB7のドライバーを握ったことがありませんが、横田真一プロがクラブを握った感想は、「カルッカル」です。

とにかく相当軽いことが伝わってきます。

<重いヘッドの計測結果>

ヘッドスピード ミート率 ボールスピード 算出飛距離 実際の飛距離
46.2 1.49 68.9 275.6 287.70
46.5 1.48 68.7 274.8 289.50
46.4 1.49 68.8 275.2 288.60
*最後の行は平均値

<軽いヘッドの計測結果>

ヘッドスピード ミート率 ボールスピード 算出飛距離 実際の飛距離
48.3 1.44 69.6 278.4 294.20
48.7 1.42 69.4 277.6 287.90
49.2 1.45 71.6 286.4 303.40
48.7 1.44 70.2 280.8 295.17
*最後の行は平均値

結果は、軽くした方が飛距離が伸びています。もう少し詳しくみてみると、ヘッドスピードは46.4から48.7に大幅アップした一方、ミート率は1.49から1.45に大幅ダウンしています。

軽いことで振りやすさがアップし、ヘッドスピードは上がっていますが、運動エネルギーや重量に比例しますので、ヘッド重量が下がったことで、インパクトエネルギーが低くなり、ミート率は下がっています。

実験としては、同じクラブでウェイトを外したもの、外してないもので試されると、より興味深いデータになりそうですが、逆に、横田真一プロが使い慣れた自身のエースドライバーと対決させ、それでも軽量ドライバーの方が飛距離が勝ったという事実は、これはこれでとても真実味のある興味深い結果です。

クラブ重量を下げることで、ヘッドスピードのアップが、ミート率の低下よりも比で上回れば、飛距離アップに資することになります。

この辺りはゴルファー個人々々で境界線が異なると思いますので、少しヘッドが重いなと感じられる方は、少しずつバランスを下げてみると飛距離アップにつながる可能性があります。

シャフトが長くなると、飛距離はどれぐらい伸びるか計算した結果【1インチで約5ヤード飛ぶ!】
ドライバーの飛距離をアップする方法の一つに、クラブ長さを長くするという選択肢があります。 本記事では、クラブを長くすることで飛距離がどれぐらい伸びるのかについて、解説します。 クラブ(シャフト)を長く...
【2024年】飛距離が出るドライバー おすすめランキング
★2024年1月更新:2024年版に更新しました 飛距離が出るドライバーの2024年版 ランキングです。 対象となるドライバーは、各メーカーで現行・最新モデルとしてホームページやカタログに掲載している...

 

タイトルとURLをコピーしました