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ゴルフクラブの打感の話!「弾く」「吸い付く」「ソリッド」の意味を徹底解説!打感は「視点」と「種類」の使い分けに注意!

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ゴルフクラブを選ぶ際に、ドライバーでもアイアンでも「打感」を重視されている方は多いと思います。

打感については、大きく分けると「弾く」「吸い付く」といった2つの表現がありますが、「ソリッド」という言葉が使われることもあります。

本記事では、打感とは何か、そして、「弾く」「吸い付く」「ソリッド」といった表現がどういうものを表しているかを取り上げます。

ゴルフクラブの打感は、大きく2つの視点がある

ゴルフクラブの特徴を語る上で、打感・打音といったフィーリングは欠かせません。

そもそも打感は打った時の感触のことですが、打感は単純に良い悪いというものではなく、とらまえ方として2つの視点があります。

それは、「心地良さ」と「手応え」です。

「心地良さ」とは、ボールを叩いた時の感触が良いと感じるか、悪いと感じるかです。

「手応え」の方は、狙った通りに捉えたかどうかが分かりやすいかどうかを意味します。例えば、芯を外したことが分かるクラブは、手応えがあり、フェース面のどこで打っても同じ感触のクラブは、手応えがありません。

「心地良さ」は、人によって「良い」「悪い」の意味が違う

打感について語る・語られる場合、「心地良さ」の話か、「手応え」の話かは、しっかりと認識を合わせておかないと、全く逆の意味で伝わってしまうことが起こり得ます。

「手応え」については、有るか・無いかの話になりますので、感度の強弱の差こそあれ、評価の軸は同じです。

一方、「心地良さ」は人によって快適と思う感触の種類が異なります。例えば、バチーンとしびれるような感触が好きな人と、吸い付くようなフェースに乗った感触が好きな人とでは、「打感が良い」と感じた内容は真逆になります。

打感の「心地良さ」について語る場合、良いか悪いかではなく、どのような種類の感触で、それが強いか弱いかを伝える必要があります。

打感の「心地良さ」は、「弾く」と「吸い付く」に大別される

打感の「心地良さ」については、「良い・悪い」の評価の前に、「どのような種類の感触」かを明確にする必要があります。

そして、その種類として主に使われているのが、「弾く」「吸い付く」です。

「弾く」打感とは

そもそも「弾く」とは、「曲げた物が元に戻る力で打つ。また、はね飛ばす」といった意味があります(引用:weblio辞書)。

ドライバーやアイアンで言えば、薄いフェースの金属板がゴルフボールをバチーンと弾き飛ばしてくれる感触で使われます。

「弾く」打感のゴルフクラブとしては、キャビティバックのアイアンで、極薄のフェースが張り合わせてあるものが挙げられます。薄い金属板がバチーンと弾き飛ばしてくれて、飛距離性能に優れていることが大半です。

▼2.0mmという薄さを謳ったXXIO CROSSアイアン

例えば、ゼクシオクロスアイアンは、ゼクシオ史上で最薄のフェース厚で、弾いて飛ばす飛距離性能が特徴となっています。

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「吸い付く」打感とは

もう一方の「吸い付く」ですが、「ぴったりと付いて離れないでいる。密着する」といった意味があります(引用:weblio辞書)。

ゴルファーによっては、「フェースに乗る」とか「球持ちが良い」といった言い方をする人もいます。インパクトの瞬間にボールが弾き飛ばされるのとは逆に、柔らかさがあって、フェースとボールの接触時間が長く感じられるような感触を表しています。

「吸い付く」打感のゴルフクラブとしては、柔らかさが特徴の軟鉄だけで作り上げられたマッスルバックアイアンが挙げられます。中空アイアンやキャビティアイアンのように、ヘッドに空洞や薄いフェースは用いられておらず、ヘッド全体が軟鉄の塊となっています。

マッスルバックアイアンは柔らかい鉄の塊がインパクトを受け止めてくれるため、中空構造やキャビティバックの「空洞」や「薄さ」が生む「響く」「弾く」とは対極的な感触となります。

「ソリッド」な打感とは?「吸い付く」との違いは!?

打感の「心地良さ」は、大きく「弾く」「吸い付く」の2つに大別されると解説しました。

これとは別に「ソリッド」という表現が使われることがあります。アイアンやパターで主に使われます。

この「ソリッド」は、人によって意味するところが異なるように筆者としては感じていますが、広く一般的な解釈で妥当だと思われる内容を解説します。

そもそも打感の表現については、明確な定義があるわけではなく、正確な答えと言うものは存在しませんので、「おやっ?」「ん?」と思われる方もいるかもしれませんが、一つの解釈としてお読み頂ければと思います。

「ソリッド」とは英語の「solid」のことでして、「固体の、固形体の、濃い、厚い、密で堅い、(うつろでなく)中まで堅い、中身のある」といった意味があります(引用:weblio辞書)。

アイアンで言えば、「固体の」「中身のある」という点では、極薄フェースのキャビティバックや空洞の中空構造より、軟鉄のマッスルバックの方が近いことが分かると思います。

しかし、「中まで堅い」という点では、軟鉄マッスルバックの「吸い付く」とは真逆となります。

「ソリッド」が意味するところは、ここにポイントがあります。

「ソリッド」とは「塊」「詰まった」感じがありつつ(ここはマッスルバックと同様)、感触は「硬い」(ここはマッスルバックと真逆)ということになります。

ですから、パターで使われる「ソリッド」は「硬質感」を表す場合に使われます。樹脂を用いたフェースインサートがあるタイプは「柔らかい」打感になり、金属フェースのものは「硬い打感=ソリッド」となります。

アイアンでいう「ソリッド」は、硬いけど弾かない、つまり、「弾く」でも「吸い付く」でもない打感を表していて、「目が詰まった」「どっしり」「しっかり」といった意味になります。

▼PINGのi59アイアンは、ソリッドな打感と言われている

出典:clubping.jp

例えば、PINGのアスリート向けアイアンの一つ、i59アイアンは「ソリッド」な打感と言われています。

中空構造ではありますが、中は空洞のままではなく、アルミニウムが中に搭載されています。多くの中空アイアンでは、空洞のまま、または、クッション性のある素材が入っているものが一般的ですが、i59アイアンでは金属を詰めていますので、「弾きを抑え」、「目が詰まった」、「硬い」感触を生み出しています。

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そのため、「吸い付く」を「マイルド」と表現されることもありますので、その方が「ソリッド」との使い分けとしてはしっくりくるように思います。

まとめ

打感を表す差には、「心地良さ」と「手応え」の2つの視点があること、そして「心地良さ」を表す際の感触の種類には、「弾く」「吸い付く」「ソリッド」があることを取り上げました。

単純に「打感が良い」という表現が散見されまして、「吸い付く」ものを良いというケースが多いものの、同じ人でも「弾き感が心地良い」という意味で使われているケースも少なくありません。

「良い」と表現された場合、どういう感触について良い・悪いと評価されているかを認識することがとても重要です。

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