ヤマハから発売のRMX VDシリーズは、アイアンが3機種がリリースとなっています。
RMX VD40・VD・VD ツアーモデルについて、違いを比較しながら解説します。
RMX VDシリーズアイアンは全3機種
RMX VDシリーズのアイアンは、3機種発売となっています。
前作に位置づけられる2020年モデルでもRMX 020・120・220の3機種ありましたので、大きなアイアンの区分は変わっていないようです。
- RMX VD40アイアン
マレージング鋼素材による鋳造のポケットキャビティアイアン。
キャッチコピーは「性能と形状、すべてが型破りな新世代アイアン」。 - RMX VDアイアン
クロムモリブデン鋼素材による鋳造のポケットキャビティアイアン。
キャッチコピーは「ずば抜けた寛容性を備えた、プロ待望の超小ぶりアイアン」。 - RMX VD ツアーモデルアイアン
軟鉄鍛造のツアーキャビティーアイアン。
キャッチコピーは「美しい形状と打感。磨き抜かれたフラッグシップ」。
RMX VDシリーズアイアンの形状の違いを比較
ネック形状の違い
ネック形状は、RMX VD40ではかなりのグースネックになっています。ロフト角も7番で30°と最も立っていて、つかまりと飛距離性能を高めた設計となっています。
RMX VDとRMX VD ツアーモデルは、どちらもすっきりとした癖のないネック形状です。RMX VD ツアーモデルは真っすぐなネックで、弾道を自在に操りたい方が使いやすい形状です。
ソール形状の違い
ソールの厚みはVD40からVDツアーモデルにかけて、はっきりと薄くなっていきます。
VD40はかない厚めのソール形状となっています。横方向の慣性モーメントは、アイアンとしては極めて大きい4000g・cm2を有しています。
いずれのアイアンも、スリクソンに見られるような前バンス・後ろバンスがはっきりとしていて、振り抜けの良さを持たせた形状となっています。
バックフェース
VD40とVDは、キャビティーがはっきりしています。VDツアーモデルは、他社ではツアーキャビティー、ハーフキャビティーといった呼ばれ方をされているようなキャビティーが控えめな形状です。
右に行くにつれて、キャビティーが薄くなっていきますので、寛容性から操作性に特徴が変わっていく様子が分かります。
いずれのアイアンもトゥ側が厚めになっていますので、左右方向の慣性モーメントを持たせて、打点のブレに対する寛容性を高めた形状となっています。
RMX VDシリーズアイアンの特徴・スペックを比較
素材・構造の違い
モデル | RMX VD40 | RMX VD | RMX VD ツアーモデル |
---|---|---|---|
素材 | マレージング鋼 | クロモリ鋼 | 軟鉄 |
製法 | 鋳造 | 鋳造 | 鍛造 |
形状 | ポケットキャビティ | ポケットキャビティ | ツアーキャビティ |
素材面では、最も優しいRMX VD40に高強度のマレージング鋼が用いられています。弾きの良い素材で、飛距離性能に優れています。
RMX VDにはマレージング鋼よりも軟らかいクロモリ鋼を用いた鋳造、そして、RMX VDツアーモデルには軟鉄が用いられ鍛造で仕上げられています。
軟鉄鍛造は打感の柔らかさが特徴で、感触・反応性を重視する上級者に適しています。
スペックの違い
▼7番アイアンのスペック比較
モデル | RMX VD40 | RMX VD | RMX VD ツアーモデル |
---|---|---|---|
ロフト角 | 30° | 32° | 34° |
ライ角 | 63° | 61° | 61° |
長さ | 37″ | 37” | 36.75″ |
RMX VD40アイアンは、最もロフトが立っていて、7番アイアンで30°です。飛距離重視の方向けの最近のディスタンス系アイアンとは異なりますので、やや飛距離性能を重視した中級者向けといったスペックになります。
ツアーモデルはロフト角が34°となりますので、自分で飛距離を出す力量がある方向けで、しっかり球を上げてグリーンを狙いに行けます。
RMX VDシリーズアイアン3機種の特徴とスペック
RMX VD40アイアン
RMX VD40アイアンは、ポケットキャビティ・ワイドソールで、寛容性と直進性に優れています。
ネック形状も、左右方向の慣性モーメントを高めた特殊な形状となっています。ヒール側に突き出た形状は気になりそうですが、構えた時にはネック部分がライ角の分だけ斜めに傾きますので、調度、隠れる方向となります。
番手 | ロフト角 | ライ角 | クラブ長さ |
---|---|---|---|
#5 | 24 | 62.5 | 38 |
#6 | 27 | 62.75 | 37.5 |
#7 | 30 | 63 | 37 |
#8 | 34 | 63.25 | 36.5 |
#9 | 39 | 63.5 | 36 |
PW | 44 | 63.75 | 35.5 |
AW | 50 | 64 | 35.25 |
SW | 56 | 64 | 35 |
RMX VDアイアン
RMX VDアイアンは、3機種の中で真中に位置するモデルです。RMXがアスリート向けのブランドで、真ん中といってもネックはほぼストレートで、中・上級者が扱いやすいアイアンです。
小ぶりでありながら、寛容性に優れています。
番手 | ロフト角 | ライ角 | クラブ長さ |
---|---|---|---|
#4 | 23 | 60.25 | 38.5 |
#5 | 26 | 60.5 | 38 |
#6 | 29 | 60.75 | 37.5 |
#7 | 32 | 61 | 37 |
#8 | 36 | 61.5 | 36.5 |
#9 | 40 | 62 | 36 |
PW | 45 | 62.5 | 35.5 |
RMX VDツアーモデル アイアン
RMX VDツアーモデルアイアンは、MMX VDシリーズの中で最もシャープなモデルです。他の2機種はマレージング鋼、クロモリ鋼による鋳造ですが、ツアーモデルは上級者に好まれる軟鉄鍛造です。
バックフェース側には網目状のリブ構造が這わせてあって、余分な振動が抑えられ、ソリッドで心地良い打感となっています。
番手 | ロフト角 | ライ角 | クラブ長さ |
---|---|---|---|
#4 | 24 | 60.25 | 38.25 |
#5 | 27 | 60.5 | 37.75 |
#6 | 30 | 60.75 | 37.25 |
#7 | 34 | 61 | 36.75 |
#8 | 38 | 61.5 | 36.25 |
#9 | 42 | 62 | 35.75 |
PW | 46 | 62.5 | 35.25 |
RMX VDシリーズアイアンの発売日と発売価格
RMX VDシリーズアイアンの発売日は2021年10月29日です。
発売価格は、モデル・シャフトにより異なります。
- RMX VD 40
NSプロ950GH neo セット(6~PW):121,000円
NSプロ850GH neo セット(6~PW):121,000円
NSプロ950GH neo 単品(5、AW、SW):24,200円
NSプロ850GH neo 単品(5、AW、SW):24,200円
Diamana YR i セット(6~PW):126,500円
Diamana YR i 単品(5、AW、SW):25,300円 - RMX VD
NSプロ MODUS3 TOUR 105 セット(5~PW):125,400円
NSプロ MODUS3 TOUR 105 単品(4):20,900円
NSプロ 950GH neo セット(5~PW):125,400円
NSプロ 950GH neo 単品(4):20,900円 - RMX VD TOURMODEL
Dynamic Gold EX TOUR ISSUE セット(5~PW):151,800円
Dynamic Gold EX TOUR ISSUE 単品(4):25,300円