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ゴルフの賞金の配分表|アマチュアが貰えない賞金は?順位タイが多数の場合は?

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国内のプロゴルフトーナメントの大会では、賞金総額〇億円、優勝賞金〇千万円といった高額が設定されています。

野球やサッカーとは違って、プロゴルファーは大会での獲得賞金が稼ぎとなりますので、結果が出れば大金を手にし、出なければ稼ぎはないという、とてもシビアな世界です。

本記事では、賞金総額が1位、2位、3位・・・などの順位でどのように配分されるのか、また、順位がタイになった場合はどうなるかについて、詳しく解説します。

賞金を手にするには予選通過が必須

ゴルフの大会は、男子が4日間、女子が3日間か4日間で行われます。

最初の2日間が予選ラウンドで、残りの2日間(全3日の場合は1日)が決勝ラウンドとなります。

賞金は決勝ラウンドに進んだ選手で争われますので、予選通過しなかった選手には支払われません。

予選通過の条件は?同じ順位が多数の場合は?

予選を通過できるか否かは、2日間のトータルの成績で決まります。

4日間の大会の場合は60位まで、3日間の大会の場合は50位までに入ると、予選通過となります(大会によって異なる場合もある)。

きれいに60人・50人ということではなく、順位が下の方になるとスコアもお団子状態になりますので、同順位の人数が多くなる傾向にあります。

例えば、57位タイが5人いた場合、この5人は全員予選通過となります。60位タイが7人いた場合も、この7人は全員予選通過となります。

なお、近年はアマチュアゴルファーの参加も増えていることから、60人のカウントにアマチュアは含まれない形となっています。

獲得賞金は、順位によって配分率が決まっている

優勝賞金は4日間(3日間)のトータルスコアでの順位によって配分されます。

設定される賞金総額は大会によって異なっていますので、優勝者・2位・3位などの獲得賞金も、定額ではなく大会により金額が異なります。

どのように配分されるかというと、男子も女子も順位によって配分率が決まっていますので、賞金総額にその配分率を乗じた金額を受け取ることができます。

獲得賞金の配分率

順位 男子 女子
1位 20.00% 18.00%
2位 10.00% 8.80%
3位 6.80% 7.00%
4位 4.80% 6.00%
5位 4.00% 5.00%
6位 3.60% 4.00%
7位 3.30% 3.50%
8位 3.05% 3.00%
9位 2.82% 2.50%
10位 2.62% 2.00%
11位 2.42% 1.90%
12位 2.22% 1.80%
13位 2.02% 1.70%
14位 1.82% 1.60%
15位 1.72% 1.50%
16位 1.62% 1.40%
17位 1.52% 1.30%
18位 1.42% 1.20%
19位 1.34% 1.10%
20位 1.26% 1.00%
21位 1.18% 0.98%
22位 1.10% 0.96%
23位 1.02% 0.94%
24位 0.94% 0.92%
25位 0.90% 0.90%
26位 0.86% 0.88%
27位 0.82% 0.86%
28位 0.78% 0.84%
29位 0.74% 0.82%
30位 0.70% 0.80%
31位 0.66% 0.78%
32位 0.63% 0.76%
33位 0.60% 0.74%
34位 0.58% 0.72%
35位 0.56% 0.70%
36位 0.54% 0.68%
37位 0.52% 0.66%
38位 0.50% 0.64%
39位 0.48% 0.62%
40位 0.46% 0.60%
41位 0.44% 0.58%
42位 0.42% 0.56%
43位 0.40% 0.54%
44位 0.38% 0.52%
45位 0.36% 0.50%
46位 0.34% 0.48%
47位 0.32% 0.46%
48位 0.30% 0.44%
49位 0.29% 0.42%
50位 0.28% 0.40%
51位 0.27%
52位 0.26%
53位 0.25%
54位 0.25%
55位 0.24%
56位 0.24%
57位 0.24%
58位 0.23%
59位 0.23%
60位 0.23%
61位 0.23%
62位 0.23%
63位 0.22%
64位 0.22%
65位 0.22%
合計 100% 95%

男子の大会

男子の大会では、1位~65位まで配分率が定められています。そして、予選通過者全員に賞金が支払われます。

1位は20%、2位は10%、3位は6.8%と下がっていき、65位は0.22%です。この1位~65位までの配分率を合計すると、きっちり100%になります。

少々余談ですが、予選通過者が65人であれば問題ありませんが、予選通過の足切り順位は複数人になることが多々あります。その場合、例えば予選通過者が70人いたとすると、オーバーする5人にも65位の0.22%の賞金が支払われます。

女子の大会

一方、女子の大会では、1位~50位まで配分率が定められています。

1位は18%、2位は8.8%、3位は7%と下がっていき、50位は0.4%です。この1位~50位までの配分率を合計すると、95%になります。

配分率自体が男子と違いますが、もう一つ大きくことなるのは賞金総額の扱いです。女子の場合、順位タイにより賞金獲得者が50人を超えたり、逆に50人を下回る場合、配分率を調整して、賞金総額の95%という金額そのものは変わらないようになっています。

仕組みとしては、プールや持ち出しが発生せず、会計上は上図なやり方ではありますが、大会が終わらないと正確な獲得賞金が確定しないということになります。

そのため、賞金女王争いが、微妙な金額差で最終戦までもつれ込んだ場合、単純に優勝すれば賞金女王確定とは言えない場合も有り得ます。

アマチュアが優勝した時の賞金は、どうなるのか?

賞金を獲得できるのは、プロのみですので、アマチュアは賞金を手にすることができません。

過去に、2007年のマンシングウェアオープンKSBにて、石川遼が15歳8ヶ月のアマチュアで優勝したことがありました。この場合はどうなったのか気になる方も多いと思います。

まず、石川遼はこのときアマチュアですから、例え優勝したといっても賞金は貰えません。

実際の大会の順位とは別に、賞金獲得の資格があるプロだけで順位を決めて、その順位に従って賞金が配分されます。

<2007年 マンシングウェアオープンKSBの順位>

順位 選手 スコア
1位 石川遼(アマチュア) -12
2位 宮本勝昌 -11
3位 近藤智弘 -10

この時の2位は宮本勝昌プロだったため、プロだけでの順位で1位となり優勝賞金2000万円を手にしています。

順位が同じだった場合の賞金は、どうなるのか?

順位毎に賞金の配分率が決まっている訳ですが、同じ順位が複数人でた場合は、調整して配分されます。

例えば、5位が3人、8位が2人だった場合で見てみましょう。

まず、5位タイとなった3人には、5位・6位・7位の賞金が合算され、3人に均等に配分されます。

8位タイとなった2人には、8位・9位の賞金が合算され、2人に均等に配分されます。

65位が10人だった場合はどうなるのか?

男子の場合、65位が10人だった場合、65位以下は一律で0.22%となっていますので、10名全員に0.22%が支払われます。

ちなみに、この場合、賞金総額を超えてしまいますが、超過分はJGTOが負担するとされています。

女子の場合、順位の下限が50位と決まっていますので、51位には支払われません。仮に50位が10人いた場合、50位の配分率である10名に支払われますが、総額は95%を維持するための配分率の調整が行われますので、実際の50位の0.4%と若干異なった配分率となります。

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