クラブセッティングの中で選択が難しいのが、ドライバーからミドルアイアンの間のクラブです。
ロフト角で言うと18~25°ぐらいで、フェアウェイウッド、ユーティリティ、ロングアイアンの3種類のクラブが存在するため、どれを選べば良いか悩まれる方も多いと思います。
そんな疑問に対して、プロでありユーチューバーの横田真一プロにて、同じロフト角のフェアウェイ、ユーティリティ、アイアンを打ち比べする企画をされていました。
なかなか興味深い結果となっていますので、詳しく取り上げてみます。
目次
同じロフト角のFW・UT・アイアンを打ち比べてしている動画
こちらが同じロフト角(20°)のフェアウェイウッド、ユーティリティ、ロングアイアンを試打している動画です。
ロフト角は同じと言えど、ヘッド形状がやクラブ長さが異なることから、弾道に違いが生まれます。
フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンのどれを選べば良いかについて、今と昔のボールの違いなども交えつつ、横田真一プロにて解説されています。特に注目したいポイントを以下にまとめました。
同じロフト角のクラブが増えている理由は、ボールの違い
そもそも、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンで、同じロフト角のものがある理由として、今と昔でボールが違うからだと横田真一プロは解説されています。
昔のボールはスピンが入って浮き上がるため、弾道の高さを抑える必要があったそうです。そこでロフトが立ったロングアイアンが使われていました。
ところが、今のボールは低スピンでドロップします。そのため、逆にクラブの方で球を浮かせる必要があり、より低重心のウッド型の物が増えたというのが横田真一プロの見立てです。
そういった意味では、低重心化がポイントとなりますので、ロングアイアンを避けて、ユーティリティやフェアウェイウッドを選ぶ理由が頷けます。
同じロフト角のFW・UT・アイアンを打ち比べた結果
横田真一プロにて、ロフト角20°のFW、UT、アイアンを計測試打されています。その結果を以下にまとめました。
クラブ種類 | キャリー | ラン | トータル | ダイナミックロフト | 打ち出し角 |
---|---|---|---|---|---|
ロングアイアン | 206.5 | 20.9 | 227.4 | 17.5 | 15.2 |
〃 | 198.2 | 14.6 | 212.8 | 17.4 | 14.3 |
〃 | 202.5 | 18.3 | 220.8 | 16.1 | 13.3 |
アイアン型ユーティリティ | 207.5 | 11.8 | 219.3 | 19.3 | 16.2 |
〃 | 212.5 | 14.1 | 226.6 | 17.7 | 14.8 |
〃 | 203.9 | 10.3 | 214.2 | 19.7 | 16.3 |
フェアウェイウッド | 218.7 | 14.5 | 233.2 | 17.3 | 14.6 |
〃 | 222.3 | 15.5 | 237.8 | 16.6 | - |
注目したいのは、ランの長さです。
ロングアイアンではランが20ヤードを超えるドライバー並みのケースも出ていますが、ユーティリティやフェアウェイウッドでは、10~15ヤードぐらいに収まっています。
長いホールの2打目など、転がりを抑えてグリーンを捉えたい場合、ロングアイアンと同じロフト角であれば、ユーティリティやフェアウェイウッドの方が狙いやすいことがデータからも分かります。
最新のウッド型ユーティリティは、飛距離性能が違う
クラブ種類 | キャリー | ラン | トータル | ダイナミックロフト | 打ち出し角 |
---|---|---|---|---|---|
ウッド型ユーティリティ | 221.0 | 21.5 | 242.5 | 13.8 | 11.4 |
〃 | 223.4 | 17.1 | 240.5 | 15.2 | 12.6 |
〃 | 225.2 | 16.4 | 241.6 | 16.4 | 13.9 |
試打の途中で、最新のウッド型ユーティリティでも試打されています。
先程のFW・UT・アイアンでは古いモデルを使って試打されていますが、最新モデルを使うと、飛距離性能に大きな差があることが分かります。
動画の中でも述べられていますが、飛距離性能を求めるなら新しいクラブ、縦距離のまとまりを求めるなら古いクラブが適していると言えそうです。
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