テーラーメイドのP770、P7MC、P7MBアイアンの2023年モデルについて、最新情報を取り上げます。
目次
P770、P7MC、P7MBアイアンの2023年モデル
テーラーメイドのアスリート向けアイアン、Pシリーズの2023年モデルとして、P770、P7MC、P7MBの3機種がリニューアルとなりました。
P770アイアンは、2017年、2020年に発売されていますので、今回が3代目となります。
P7MC、P7MBアイアンは、共に2020年に初代モデルが発売されていますので、今回が2代目となります。
ちなみに、3代目まで来たモデルは、今回のP770以前にP790アイアンがありまして、どちらも市場からのニーズの高さが伺えます。
▼2020年モデルのP770、P7MB、P7MCアイアン
こちらは2020年に発売の前作となるモデルです。
外観上はP770のみ違いが分かりやすいですが、P7MC、P7MBは非常によく似ています。
コリン・モリカワにバッグには、P7CMアイアン!
First 👀 at @TaylorMadeGolf’s P7MC and P7CM irons in Collin Morikawa’s bag.
Guessing the “CM” is a player-specific version for Collin, similar to the Rors Proto and DJ Proto. pic.twitter.com/VKCnVmIYnN
— Jonathan Wall (@jonathanrwall) November 29, 2022
こちらは、テーラーメイドと契約しているコリン・モリカワのバッグを捉えた映像です。
P7MCではなく、P7CMと記されたアイアンが確認できます。
MC、CM、MBと、紛らわしいですが、映像のP7CMアイアンは、P7MBアイアンと非常に酷似して見えます。
恐らく、P7MBアイアンをベースとしたCollin Morikawaモデルということで、イニシャルのCMを付けたものと思います。
現時点では、タイガーウッズモデル(P7TW)のような発売の兆しはありません。
P770、P7MC、P7MB 2023アイアンの概要
モデル | P770 | P7MC | P7MB |
---|---|---|---|
形状 | 中空構造 | ツアーキャビティー | マッスルバック |
製法 | 鋳造 (フェースは鍛造) |
鍛造 | 鍛造 |
素材 | 軟鉄8620 (フェースはクロモリ鋼) |
軟鉄S25C | 軟鉄S25C |
特徴 | 飛距離、寛容性、打感、すべてを向上 | 精確な操作性と寛容性を兼ね備えた | 精確な操作性を追求 |
3機種のアイアンの素材・製法などをまとめました。
どのモデルも上級者向けのアイアンですが、形状の違いに表れている通り、P770 → P7MC → P7MBとなるにつれて、より上級者向けになっています。
素材・製法面では、P770アイアンのみフェースがクロモリで中空形状になっています。そして、中空内部にはスピードフォームAirが入っていてフィーリングを向上させています。
そのため、軟鉄のピュアで上質な打感を求められる方は、P7MCアイアンかP7MBアイアンという選択になります。
P770、P7MC、P7MB 2023アイアンの違いを比較
番手・ロフト角の違い
モデル | P770 | P7MC | P7MB |
---|---|---|---|
#3 | 19.5 | 20 | 20 |
#4 | 22.5 | 23 | 23 |
#5 | 25.5 | 26 | 26 |
#6 | 29 | 30 | 30 |
#7 | 33 | 34 | 34 |
#8 | 37 | 38 | 38 |
#9 | 41 | 42.5 | 42.5 |
PW | 46 | 47 | 47 |
3機種全てで、3~9番+PWというセッティングになっていまして、番手の種類に違いはありません。
ロフト角はP770アイアンのみ0.5~1.5°立っていますが、それでも7番で33°ですから、自分でしっかり飛距離が出せる方が扱う上級者向けのアイアンです。
P7MCアイアンとP7MBアイアンは、ロフト角の設定が全く同じとなっています。
なお、前作のP7MBアイアン(2020)はロフトが殆どの番手で1°立っていましたので、今回のリニューアルでは球の上がりやすさを持たせた形となっています。
弾道の違い
モデル | P7TW | P7MB | P7MC | P770 | P790 |
---|---|---|---|---|---|
鍛造 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 (中空) |
〇 (中空) |
スピードフォーム | - | - | - | 〇 | 〇 |
打ち出し | 低~中 | 低 | 低~中 | 中 | 低~中 |
スピン量 | 中 | 中 | 中 | 中 | 低~中 |
飛距離性能 | 3.0 | 3.0 | 3.5 | 4.0 | 4.5 |
寛容性 | 1.5 | 1.5 | 2.0 | 3.0 | 4.0 |
操作性 | 5.0 | 5.0 | 5.0 | 4.0 | 3.5 |
こちらは、現在のPシリーズアイアン全機種の特徴を、テーラーメイドのUSサイトで紹介されている内容を参考にしてまとめたものです。
軟鉄鍛造のP7TW、P7MB、P7MCは、操作性を重視したモデルで、寛容性が抑えられています。
中空構造のP770とP790は、飛距離性能と寛容性が備わっていますので、やさしさと飛びをどこまで取り入れるかで、自分に適したモデルが大凡定まります。
ネック形状の違い
こちらはネックの映像を並べたものです。右に行くにつれ、よりネックがストレートになっているのが良く分かります。
▼USテーラーメイドで公開されているオフセット値
モデル | P770 | P7MC | P7MB |
---|---|---|---|
3番 | 3.3mm | 2.9mm | 1.9mm |
7番 | 2.4mm | 2.1mm | 1.6mm |
PW | 1.6mm | 1.5mm | 1.4mm |
なお、USのテーラーメイドではオフセットが公開されていまして、実際に数字でみても徐々にオフセットが抑えられています。
ソール形状の違い
こちらはソールを横から見た映像を並べたものです。中空、キャビティ、マッスルと形状の違いがある分、ソールとトップラインの厚さも違っています。
P770は、中空構造が採用されている分、細工のしやすさがあり、ソールにはスピードポケット、内部にはフィーリングを良くするスピードフォームAir、トゥ側にはビス状ウェイトが搭載されていて、寛容性・打感をプラスされています。
P770アイアンの特徴・スペック
特徴
前作と同様に軟鉄ボディにクロモリフェースを張り合わせた中空構造が採用されています。
主要なスペックにも大きな変更はなく、9番のロフト角のみ0.5°立たせてあるだけです。
スピードフォームAirが前作より3.5gの軽量化され、フェースも薄肉になっていて、正統進化しています。
クラブスペック
番手 | ロフト角 | ライ角 | 長さ |
---|---|---|---|
#3 | 19.5 | 60.5 | 39 |
#4 | 22.5 | 61 | 38.5 |
#5 | 25.5 | 61.5 | 38 |
#6 | 29 | 62 | 37.5 |
#7 | 33 | 62.5 | 37 |
#8 | 37 | 63 | 36.5 |
#9 | 41 | 63.5 | 36 |
PW | 46 | 64 | 35.75 |
シャフトスペック
シャフト | フレックス | 重量 | トルク | 調子 |
---|---|---|---|---|
Dynamic Gold EX Tour Issue | S200 | 131g | - | 元 |
New Diamana Thump 95 | S | 94g | 1.9 | 元 |
P7MCアイアンの特徴・スペック
特徴
こちらも前作と同様の素材・形状で、軟鉄鍛造のツアーキャビティ形状が採用されています。
スペック面では、前作と同じロフト・ライ・長さのままで、変更は有りません。
球の上がりやすさを備えたとも言えますが、よりロフトピッチが自然になっていますので、番手間の飛距離が整ったと感じられる方が多いと思います。
クラブスペック
番手 | ロフト角 | ライ角 | 長さ |
---|---|---|---|
#3 | 20 | 60.5 | 39 |
#4 | 23 | 61 | 38.5 |
#5 | 26 | 61.5 | 38 |
#6 | 30 | 62 | 37.5 |
#7 | 34 | 62.5 | 37 |
#8 | 38 | 63 | 36.5 |
#9 | 42.5 | 63.5 | 36 |
PW | 47 | 64 | 35.75 |
シャフトスペック
シャフト | フレックス | 重量 | トルク | 調子 |
---|---|---|---|---|
Dynamic Gold EX Tour Issue | S200 | 131g | - | 元 |
New Diamana Thump 95 | S | 94g | 1.9 | 元 |
P7MBアイアンの特徴・スペック
特徴
こちらも前作と同様の素材・形状で、軟鉄鍛造のマッスルバック形状が採用されています。
スペック面では、前作と比べてロフト角が概ね1°ストロングになっています。
これは飛距離性能を持たせたとも言えますが、ロフトピッチが上の番手に行くほど狭く、下の番手に行くほど広くなっていて、番手間の飛距離の違いが均等化されていると感じられる方が多いと思います。
なお、ロフト角・ライ角・長さの主要な3スペックは、P7MCとP7MBで同じ設定になっていますので、ほぼ寛容性の違いで選びやすくなっているのもポイントです。
クラブスペック
番手 | ロフト角 | ライ角 | 長さ |
---|---|---|---|
#3 | 20 | 60.5 | 39 |
#4 | 23 | 61 | 38.5 |
#5 | 26 | 61.5 | 38 |
#6 | 30 | 62 | 37.5 |
#7 | 34 | 62.5 | 37 |
#8 | 38 | 63 | 36.5 |
#9 | 42.5 | 63.5 | 36 |
PW | 47 | 64 | 35.75 |
シャフトスペック
シャフト | フレックス | 重量 | トルク | 調子 |
---|---|---|---|---|
Dynamic Gold EX Tour Issue | S200 | 131g | - | 元 |
P770、P7MC、P7MB 2023アイアンの発売日・発売価格
P770、P7MC、P7MB 2023アイアンの発売日は、2023年1月20日です。発売価格は、モデル・シャフトにより以下の通りとなっています。
<P770アイアン 2023>
- 6本セット (#5~PW)
DG EX Tour Issue:¥184,800
New Diamana Thump 95:¥191,400 - 単品 (#3, #4)
DG EX Tour Issue:¥30,800
New Diamana Thump 95:¥31,900
<P7MCアイアン 2023>
- 6本セット (#5~PW)
DG EX Tour Issue:¥171,600
New Diamana Thump 95:¥178,200 - 単品 (#3, #4)
DG EX Tour Issue:¥28,600
New Diamana Thump 95:¥29,700
<P7MBアイアン 2023>
- 6本セット (#5~PW)
DG EX Tour Issue:¥171,600 - 単品 (#3, #4)
DG EX Tour Issue:¥28,600