ここ最近のパター市場は、テーラーメイドのトラスパターが圧倒的な人気を誇っています。
遂にキャロウェイ(オデッセイ)もTRI-BEAMを発売し、早速、同社契約プロたちが実践投入していることから、三角ネックのニーズの高さが浮き彫りになっています。
テーラーメイドのトラスパターは、アマチュアにも人気がありますが、ウッドやアイアンと違ってパターは種類が非常に多いため、どれが良いか悩ましいところです。
それを知る方法の一つが、ツアープロが実際に使っているパターを調べてみることです。
ツアープロは賞金を稼ぐのが仕事。自分の人生が懸かっているだけに、気に入らないパターを使っているはずがありません。
今回はテーラーメイドと契約する女子プロゴルファーたちが、どのパターを使っているのか調べてみました。
目次
テーラーメイドと契約している女子プロゴルファー
まず、当記事を執筆している2023年時点で、公式サイトに掲載されている契約女子プロゴルファーは11名です。
11名の内、テーラーメイド系のパターを使用しているのが8名、他社のパターを使用しているのが1名、使用モデルが確認できなかったのが2名です。
なお、契約プロが他社のゴルフクラブを使っていることを不思議に感じる方もいると思いますが、契約対象からボールやパターを外すケースは珍しくありません。
少し前までは、スリクソンと契約する松山英樹プロが、テーラーメイドのドライバーを使用していたことは記憶に新しいところです。
テーラーメイドのパターを使用している女子プロゴルファー
- 諸見里 しのぶ
- 永峰 咲希
- ジョン・ミジョン
- 山路 晶
- 松森 彩夏
- 大西 葵
- 山内 日菜子
- 岡山 絵里
テーラーメイド以外のパターを使用している女子プロゴルファー
- 新垣 比菜
使用パターが不明な女子プロゴルファー
- 脇元 華
- 竹村 真琴
トラスパターは、テーラーメイド契約女子プロの半分以上で使用されている
使用モデルが確認できた9名のゴルファーの打ち分けを見てみましょう。
- トラス系:5名
- スパイダー系:4名
- 他社:1名
仕様モデルが確認できた9名の内、5名がトラス系を使用していますので、半数以上がトラスパターを使用していることが分かります。
なお、上記の打ち分けを足し算すると10名となり、使用モデルが確認できた9名より1名多くなっています。これはトラスネックのスパイダーの使用者が1名いたためためです。
テーラーメイド契約女子プロに実際に使用されているトラスパター
テーラーメイド契約女子プロゴルファーで、実際に使用されているトラスパターは5モデルあります。
使用プロと合わせてモデルを紹介します。
トラス TB1 トラスヒール
諸見里 しのぶプロが使用するモデルです。
2020年に発売のモデルで、マレットタイプではなく、センターシャフトでもなく、最もオーソドックスなタイプとなります。
TPコレクション ハイドロブラスト デルモンテ TB1トラスヒール
永峰 咲希プロが使用するモデルです。
2022年に発売のモデルで、デルモンテは後方がやや長く取られているのが特徴です。
外観は、高圧の水を用いた「ハイドロブラスト製法」が用いられていて、耐久性と滑らかな光沢を備えています。
TPコレクション ハイドロブラスト ジュノ 1.5 トラスヒール(ブラックバージョン)
山路 晶プロが使用するモデルです。
TPコレクション ハイドロブラストに限定モデルとしてリリースされているブラックバージョンです。
ブラックバージョンは、ジュノ、デルモンテ、バンドンの3モデルがあり、山路 晶プロが使用するのは最もヘッドが薄いジュノです。
TPコレクション ハイドロブラスト バンドン
松森 彩夏プロが使用するモデルです。
永峰 咲希プロと同じくハイドロブラストのシルバーですが、ヘッド形状はつの型のバンドンです。
2本のつのは、後方重量を増して深重心に一役を買うだけでなく、真っすぐな正確なストロークを視覚的にしやすくする効果もあり、トラスの有無にかかわらず人気のあるヘッド形状です。
スパイダーGT X トラスヒール パター
山内 日菜子プロが使用するモデルです。
今回の調査では5名がトラス、4名がスパイダーという結果が出まして、山内プロはスパイダーにトラスネックを採用したモデルを使用しています。
スパイダー自体、根強い人気がありますので、スパイダー+トラスといったハイブリッド的なパターは、今後、増えていくと思われます。
他社で言えば、2ボール+三角ネックも出てくるのではないかと思われます。
まとめ
テーラーメイドと契約する女子プロゴルファーの間で、トラスパターがどれぐらい使われているか、実際にどのモデルを使っているかを調べてみました。
確認できたプロの中で、半数以上がトラス系のパターを使用していましたので、トラスの歴史の浅さを考えると、人気の強さが新ためて確認されました。
トラス系、スパイダー系と分けましたが、そもそもトラスネックを採用したスパイダーがありますので、この分け方自体も無理があるというか、どのモデルにもトラスは普及していくのだろうと思います。
そう考えると、どのトラスが良いか?というよりも、どのヘッドが良いかという視点で幅広く選べるようになる日も近いと思います。