ゴルフでは、弾道やスイングを表する際に色々な言葉が使われます。本記事では、弾道について表現する言葉、「ひかっけ」、「プッシュ」、「チーピン」、「フック」、「スライス」を取り上げます。
おおまかな違い
今回取り上げる5つの言葉について、まず、おおまかに分類分けしてみましょう。打ち出しが右や左になってしまうものが、プッシュ・ひっかけです。プッシュ・ひっかけは、打ち出した後に曲がるかどうかは関係なく、打ち出しそのものの方向に対して使われる言葉です。
次に、横回転(スピン)が掛かっていて、途中から右や左に曲がってしまうものが、スライス・フックです。チーピンはフックの中の一種で、弾道が低く極端にフックしてしまうものを言います。
フック
フックとは、ボールに左方向の横回転成分が加わり、弾道が途中から左にそれていく軌道です。
同じ方向に曲がる球をドローと言う場合がありますが、これは意図して打った球で、ボールの落下直前で少し曲がる軌道を言います。
チーピン
チーピンはフックの一種で、低く打ち出された球が極端にフックしてしまったものを言います。完全なミスショットで、ドローボール形・フッカーの方が手打ちになると出やすいと言われています。
ひっかけ
スイングがアウトサイドインになることで、打ち出しが左方向になってしまう軌道です。意図しないミスショットの場合に使います。
同じく左へのミスショットにフックがありますが、フックは左にそれていくもの、ひっかけは左に打ち出されたものを言います。左に打ち出され、フックしてさらに左にそれていったものは、ひっかけフックと言います。
スライス
スライスはフックの反対語で、ボールに右方向の横回転成分が加わり、弾道が途中から右にそれていく軌道です。インパクトの際にフェースが開いていることが主な原因で、初心者を中心に殆どのゴルファーがスライスに悩まされていると言われています。また、スライスが出るひとのことをスライサーとも呼びます。
同じ方向に曲がる球をフェードと言う場合がありますが、これは意図して打った球で、ボールの落下直前で少し曲がる軌道を言います。
プッシュ
正しくはプッシュアウトと言い、スイングがインサイドアウトになることで、打ち出しが右方向になってしまう軌道です。意図しないミスショットの場合に使います。
同じく右へのミスショットにスライスがありますが、スライスは右にそれていくもの、プッシュは右に打ち出されたものを言います。右に打ち出され、さらに右にそれていったものは、プッシュスライスと言います。