コブラのダークスピード LSドライバーについて、知っておきたい4つのポイント、試打・評価を取り上げます。
AEROJET LSとの違いも交えながら解説しますので、ダークスピード LSドライバーの特徴や位置付けが分かる内容となっています。
ダークスピード LSドライバーの特徴
ポイント① 後方ウェイトが追加!弾道チューニング性能がアップ
ウェイトは、前方のトゥ・ヒールに1個ずつ、後方に1つで、合計3つ搭載されています。
前方が12gと3g、後方が3gとなっていまして、ウェイト位置を入れ替えることにより重心角、重心深度などを切り替えることができます。
さらにウェイト調整に加えて可変スリーブも搭載されていますので、ロフト角・ライ角の切替も可能なため、より細かな弾道チューニングが可能となっています。
ポイント② LSは飛びぬけてハード
今作のダークスピードも従来モデルと同様に低スピン、ノーマル、ドローの3タイプのラインナップとなっています。
コブラのドライバーはもともとアスリート色が強いですが、その中にあってLSだけヘッド形状が大きく異なっていて、ディープなハイバック形状が採用されています。
小ぶりなヘッド形状で、操作性と低スピン性能に優れた上級者・ハードヒッターむけのドライバーです。
2024年の注目ドライバーの中で低スピンタイプというと、テーラーメイドのQi10 LS、キャロウェイのパラダイム Ai SMOKE ◆◆◆がありますが、ダークスピード LSは、それらよりも低スピン性能は1段上です。
おまけに球も上がり辛いため、ヘッドスピードが速くても球がやや上がりにくいという方は、ロフトを増やしたスペックを検討されることをオススメします。
ポイント③ AEROJET LSとの違い
新作が出ると、やはり旧作との違いが気になる方も多いと思います。前作の低スピンタイプであるAEROJET LSドライバーと比べると、注目したい点は2つあります。
- 後方ウェイトが追加されている
- ロフト角とクラブ長さが増している
後方ウェイトの追加
AEROJET LSでは、ソール前方にウェイトが2つ搭載されていますが、ダークスピード LSでは後方ウェイトが追加され3つとなっています。
- AEROJET LS:12g、3g
- ダークスピード LS:12g、3g、3g
ウェイト総重量もダークスピード LSでは3gアップしていますので、軽量化による最適重量配分がより進んでいます。
そして、後方を含めたウェイトローテーションが可能なため、AEROJETではドロー・フェードのみでしたが、MOI・打出し高さ・スピン量の切替も可能となっています。
ロフト角とクラブ長さ
ダークスピード LSとAEROJET LSでは、スペック面での違いもあります。
まずロフト角については、AEROJET LSでは9°と10.5°の2種類でしたが、ダークスピードLSでは8°が追加され3種類となっています。
球が上がりやすいドライバーでは無いため、一般ゴルファーで8°を求める方は相当少ないと思いますが、超ハードヒッター、球が浮いて困る方には魅力的なスぺくでしょう。ちなみに刺激が欲しい方は、可変スリーブを使って6.5°まで絶壁にすることもできます。
次に長さについては、どちらのモデルも基本的に45.25インチとなっていますが、ダークスピード LSの方は純正カーボンのオリジナル SPEEDER NX for COBRAのみ45.75インチと長尺仕様になっています。
アスリート向けで45.75インチという長さはなかなかありませんので、事前に承知しておきたい点です。
ダークスピード LSドライバーの試打・評価
ダークスピード LSドライバーをトラックマンで計測試打・評価
試打クラブは、ヘッドがダークスピード LSドライバー の9.0°・10.5°、シャフトがSPEEDER NX FOR COBRA S・SPEEDER NX FOR COBRA S・VENTUS BL 6 Xです。
石井プロは、9°では球が上がらないため、10.5°にするかダークスピード Xが良いとのことです。
- XとMAXは似ていて、LSは別物。
- 打感はAEROJETより柔らかく、LTDxより硬い。
- 慣性モーメントが小さくて、ビュッと振り切れる感じがする。
- フェースとボディが同じ色で境い目が分かり辛い。
- スピン量が少なく、球が上がらない。
- 左が怖く無くて、ロースピンが欲しい人向け。
- 殆どのゴルファーはXかMAXで良い。ヘッドスピードが50m/sを当たり前に超える方がポテンシャルを発揮できる。左に曲げたくなく、自分でつかまえたい方で、ロースピンが欲しい方向け。
ダークスピード LSドライバーを購入して試打
- 2024年に出た色々なモデルの中で、一番飛んだ。
- 特徴は打ち出し角の低さ、バックスピン量の少なさ。ここ数年のドライバーの中でも際立っている。
- パワー不足だとドロップしてしまう懸念がある。
- ヘッドスピード45m/s未満だと、9°はきつい。10.5°が良い。
- 意外とミスに強くて、少しブレても初速が落ちない。
- Qi10 LSよりつかまりが良い。
- スピンが少ないので、雨の日は不安。
- 後方に重いウェイトを持ってくると、スピンは増え、弾道は安定するが、球の強さが無くなる。そうなると魅力がなくなる。
ダークスピード LSドライバーをゴルフコーチが詳しく試打・解説
- ヘッドは結構な小ぶり。AEROJETより小さく見える。
- 打球音はAEROJETより渋い。打感は似ているけど弾いている感じがして硬め。
- ヘッドが走る。AEROJETよりやさしめ。高さも出やすい。
ダークスピード LSドライバーのスペック
クラブスペック
- ロフト角:8、9、10.5°(±1.5°)
- ライ角:54.2、55.7、55.7°(+2.6°)
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.75インチ
- ウェイト:前方12g、3g、後方3g
シャフトスペック
シャフト | 硬さ | トルク | 重量 | 調子 | 長さ | バランス |
---|---|---|---|---|---|---|
オリジナル SPEEDER NX for COBRA | R | 5.8 | 50g | 先中 | 45.75″ | D4 |
〃 | SR | 5.6 | 52.5g | 先中 | 45.75″ | D4 |
〃 | S | 5.4 | 54.5g | 先中 | 45.75″ | D4 |
オリジナル TOUR AD for COBRA | SR | 4.7 | 58g | 中 | 45.25″ | D1 |
〃 | S | 4.7 | 60g | 中 | 45.25″ | D1 |
SPEEDER NX BLACK 60 | S | 3.8 | 66.5g | 先中 | 45.25″ | D2 |
TOUR AD VF 6 | S | 3.3 | 66g | 中元 | 45.25″ | D3 |
DIAMANA WB 63 | S | 3.1 | 61g | 元 | 45.25″ | D2.5 |
ダークスピード LSドライバーの発売日・発売価格
ダークスピード LSドライバーの発売日は、2024年3月9日です。発売価格は、シャフトにより以下の通りとなっています。
- SPEEDER NX for COBRA:86,900円(税込)
- TOUR AD for COBRA:86,900円(税込)
- SPEEDER NX BLACK 60:104,500円(税込)
- TOUR AD VF 6:104,500円(税込)
- DIAMANA WB 63:104,500円(税込)