ドライバーのヘッドは460ccのルール上限のモデルが増えています。
最近では、ツアープロ向けの難しいモデルでさえも、形状こそディープなもののヘッド体積は460ccのものが増えています。
一昔前と比べると、驚異的な大型化を遂げたドライバーについて、打ち方で気を付けたい点を解説します。
スライサーの方、真っすぐ飛ばない方は、解決する可能性がありますので、是非、参考にしてみてください。
ドライバーのヘッド体積は1.5倍になっている!
ドライバーのヘッド体積は、2008年頃を一つの分岐点として、大きな違いがあります。最近は、460ccのルール上限サイズのドライバーが大半ですが、一昔前は、ヘッドサイズはもっと小さいものが主流でした。
参考までに、2000年から2年毎にニューモデルがリリースされているゼクシオのヘッド体積を追うことで、この傾向を見てみましょう。
モデル | 発売年 | ヘッド体積 |
---|---|---|
初代ゼクシオ | 2000年 | 305cc |
ゼクシオ2代目 | 2002年 | 350cc |
ゼクシオ3代目 | 2004年 | 405cc |
ゼクシオ4代目 | 2006年 | 432cc |
ゼクシオ5代目~ | 2008年~ | 460cc |
2000年のゼクシオ初代は305cc、そして、2008年以降のモデルはこの年にルール規制で定められた上限値の460ccです。
460÷305=1.50819…
つまり、ヘッド体積は1.5倍になっています。
大きくなったのはヘッド体積だけではありません。ヘッド形状も平べったく後ろが長いシャローな形状に変わってきましたので、投影面積が大きくなっています。
ヘッド体積とヘッド形状の大きな変化により、ドライバーのクラブとしての特徴も大きく変わってきています。

大型化したドライバーは、どのような特徴になったか?
ドライバーヘッドは、ディープからシャローに、小ぶりから大型になったことで、ゴルフクラブとしての特徴も大きく変化しています。
▼最近の大型でシャローなドライバー
ドライバーに求められるニーズが、やさしさ・直進性に重きを置かれることで、最近のドライバーはヘッドを薄く、後ろに長くして、慣性モーメントを大きくしたモデルが増えています。
重心が後ろに置かれることで、ヘッドの安定性が増しますので、打点がバラついでもヘッドがブレにくく、打ち出し方向がブレたり、余分なサイドスピンが掛かるのを抑えてくれます。
しかし、メリットとデメリットは表裏一体。メリットの要素を増やせば、デメリットの要素も増えます。
大型シャローによる深重心設計により、重心距離が長くなるという特徴を抱えることとなりました。
大型化したドライバーの振り方、たった一つだけ注意すべきポイント
近年のドライバーは、ヘッドがシャローで大型化されたことで、「重心距離が長い」という特徴があります。
重心距離は、短い程、ヘッドの操作が容易ですが、長くなるとヘッドターンさせにくくなります。例えば、トップで開いたまま振り下ろしてくると、インパクトまでにヘッドを返しきれず、スクエアに捉えるのが難しくなります。
そこで、最近の大型ヘッドのドライバーを使う上で、一つだけ注意したい点は、ヘッドターンに関係しています。
ヘッドが返しづらくなっていますので、スイングの始動からトップに持って行くまで、極力ヘッドをスクエアのまま開かずに運ぶことが重要となります。
この1点を注意するだけで、現在、打ち出しのブレやサイドスピンに悩まれている方は、改善される可能性があります。

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