ブリヂストンから発売のツアーB Xドライバー(2020)と前作のツアーB XD-3ドライバー(2018)について、違い・変更点を取り上げます。
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ツアーB XドライバーとXD-3ドライバーの違い
ブリヂストンの2020年のアスリート向けモデルは、写真左のツアーB Xドライバーです。右は2年前に発売されているツアーX XD-3ドライバーで前作にあたります。
ツアーステージからツアーBにアスリート向けブランドが変更になったのが2015年ぐらいで、2016年に発売のツアーBからの最初のドライバーはXD-3、XD-5、XD-7の3種類のヘッドがありました。
しかし、前作の2018年からヘッドは1種類となっていて、今作の2020年モデルも1種類です。
ドライバーヘッドの大型化がアスリート向けモデルにまで浸透してきた関係で、恐らく1種類に絞られているのではないかと思います。
ツアーB Xは、移動式のウェイト調整機能を搭載
ツアーB Xでの変更点として、一番注目したいのは、移動式のウェイト調整機能が搭載された点です。
これまでのツアーB XD-3(2018)でも、ウェイトを別の重量に変える仕組みはありましたが、ツアーB X(2020)では、ヘッド後方のウェイトが予め定められた5つのポジションに移動させて、ドロー・フェードの弾道調整を行うことができます。
恐らく、PINGのG410 PLUSドライバーを思い浮かべられた方もいると思います。機構は同じと考えて良いでしょう。ただし、ポジションはPINGでは3つ、ブリヂストンでは5つですので、より調整の自由度が高くなっています。
ちなみに、ウェイトは7gで、標準設定時はセンターではなく、ヒール寄り2番目のD1に装着されています。
SP-CORも搭載
アベレージゴルファー向けのツアーB JGRドライバー(2019)に搭載されたSP-CORは、ツアーB Xドライバー(2020)にも搭載されています。
フェースを裏から点で支えることで、フェースの広いエリアで高い反発性能が実現されていて、ツアーB JGRでも使用プロから飛距離が伸びたという声が多発していて注目されていたテクノロジーです。
今回、アスリート向けモデルにも搭載されていて、打点のバラツキに対して強さを発揮してくれます。
ストリング構造が進化
こちらはツアーB XD-3(2018)のクラウンです。金属弦(パワーストリング)が横方向に張られることで、ヘッドの撓みの復元スピードを速め、ボールスピードをアップしてくれるテクノロジーです。
ツアーB X(2020)にも搭載されていますが、形状がハニカム構造に進化しています。クラウンの横方向の剛性が高まり、前後方向が低くなることで、撓みの捩じれが抑えられ、高初速・高打ち出しが実現されています。
可変スリーブはどちらにも搭載
ネック部分には、フェース・ライ角を調整を可能とするバリアブルアジャストシステムが搭載されています。
予め定められた8つのポジションに切り替えることで、フェース角は±1°、ライ角は+2°まで切り替えることができます。
最初の方で取り上げました通り、ツアーB Xドライバー(2020)の方は、移動式のウェイト調整機能が新搭載されていますので、より弾道調整の自由度は高くなっています。
ヘッド形状は、どちらも丸型
ヘッド形状は、アスリート向けモデルでありながらブリヂストンらしい丸型です。
シャロー過ぎず、ディープ過ぎず、クセの無い形状が維持されています。
ツアーB X(2020)とツアーB XD-3(2018)のスペック比較
モデル | ツアーB X(2020) | ツアーB XD-3(2018) |
---|---|---|
ロフト角 | 9.5/10.5° | 9.5/10.5° |
ライ角 | 57° | 58° |
クラブ長さ | 45.25″ | 45.25″ |
ヘッドサイズ | 460cc | 460cc |
クラブ重量 | 305g(S) | 307g(S) |
バランス | D3 | D2 |
クラブ重量はツアーB Xドライバー(2020)の方が2g軽いですが、バランスは1つ上のD3となっていますので、以降される方は、やや重めに感じられるかもしれません。
ツアーB Xドライバーと前作のツアーB XD-3ドライバーの試打・比較
マーク金井氏により、ツアーB X(2020)とツアーB XD-3(2018)を打ち比べされています。
ツアーB X・ツアーB XD-3ドライバーの公式動画
ツアーB Xドライバー(2020)の公式動画
ツアーB XD-3(2018)ドライバーの公式動画
まとめ
ツアーBシリーズのアスリート向けドライバー、2020年モデルのツアーB Xと2018年モデルのツアーB XD-3について、違い・変更点を取り上げました。
先程の打ち比べ動画の中で述べられていたように、新作のツアーB Xドライバーは、SP-COR、ハニカムストリングが搭載され、安定性が高まっているようです。
スイングや打点のバラつく方で、弾道の安定性をより求めたい方には、新作のツアーB Xドライバーが適合しそうです。

