タイトリストから2013年モデルとして発売されている913 D2ドライバーとD3ドライバーについて、違いを解説します。
目次
913 D2ドライバーと913 D3ドライバーの違い
913シリーズのドライバーは2種類
タイトリストの913シリーズは、2010年後半に発売された910シリーズの後継モデルに当たります。
910シリーズと同様に、モデルはD2、D3の2種類あり、ヘッドサイズが異なっています。
913 D3はヘッド体積が15cc小さい
913 D2ドライバーは、ヘッド体積が460ccあり、ルール上限の大型ヘッドとなっています。
一方、913 D3ドライバーは、ヘッド体積が445ccで、前作同様、小ぶりなヘッドとなっています。
913 D2ドライバーは、体積を大きく確保することで、慣性モーメントが大きくなっています。オフセンターヒット時のボール初速の低下や弾道のブレが生じにくくなっています。
913 D3ドライバーは、洋ナシ型で浅重心となっていて、スピン量が少なく抑えられるモデルです。打ち出し高さも抑えられて、強い弾道で飛ばすことができます。
逆に言えば913 D3ドライバーは、ヘッドスピードが速く、球が吹け上がらないタイプのクラブを好む方に適しています。
913 D2はシャロー、913 D3はハイバック
左が913 D2ドライバー、右が913 D3ドライバーです。
913 D2ドライバーは、ヘッド後方が後ろに長く伸びていて、おしりも低くなっています。フェース高も抑えられていて、低重心・深重心になっています。
慣性モーメントが高くなることで、打点のバラツキに強さを発揮し、重心が低くなることで、打ち出しが高くなります。ちなみに、タイトリストの公式サイトでは、中弾道と説明されています。
一方、913 D3ドライバーは、フェース高があるためヘッドがぷっくりして見え、ヘッド後方はクラウン側が高いハイバック形状となっています。
重心が高く、重心深度が浅くなりますので、スピン量・打ち出し角が抑えられます。この形状のクラブを好むゴルファーは、思い切り叩きたい上級者が主要層となります。
調整機能は、どちらにも搭載
913シリーズのドライバーは、ウェイトとロフト角・ライ角の2種類の調整機能が搭載されています。
ウェイトについては、別重量のものをオプションで購入して交換することで、重心深度を変えることができます。
ウェイト調整機能
標準ウェイトは赤の9gです。オプションで別重量に変えることで、重心深度を変えることができますので、スピン量の調整を行いたい人などに重宝されます。
ただし、重心深度だけでなく、重量変化によりバランスも変わってきますので、クラブの振り心地も考慮した上で変更することとなります。
ロフト角・ライ角の調整機能
ネック部分にスリーブがあり、ヘッドとの間にリングが挟まっています。この2つを回転させることで、16種類の調整が可能となっています。
他メーカーなどでの一般的な調整機能は、可変スリーブのみですが、タイトリストでは調整リングがあることで、ロフト角とライ角を独立的に変更することが可能となっています。
Sure Fit Tourホーゼルには、それぞれ4つのセッティングを持つスリーブとリングがあり、スリーブには1、2、3、4、リングにはA、B、C、Dの刻印があります。この数字とアルファベットの組み合わせにより、プレーヤーの好みに合わせた16通りのロフト角とライ角の組み合わせを設定することができます。
913 D2ドライバーと913 D3ドライバーの適合ゴルファー
913 D2ドライバーの方がつかまり感がある
ボールのつかまりやすさで言えば、丸型に近い投影の913 D2ドライバーとなります。
とは言っても、スライスが出ている人がストレートになったり、ドローが打てるというスライス改善を強く意図したようなクラブではありません。あくまで913 D2とD3を比較した場合、どちらがつかまるかという尺度になります。
913 D2ドライバーは、ミスへの許容性と直進性、そして、ボールのつかまり感がやんわりあります。低スピンで強い弾道で飛ばしつつ、クラブ側にも少し助けてもらいたいという中級者ぐらいからがターゲットになると思います。
操作性と低スピンの強い弾道は913 D3ドライバー
913 D3ドライバーの方がヘッドが小ぶりで、ハイバック形状となっていますので、典型的なハードヒッター向けのヘッド形状です。
ヘッドスピードが速く、球の吹け上がりを抑えて、左を恐れずに叩きたい方に913 D3ドライバーは適しています。
ヘッドの返りやすさはありませんので、意図した弾道を繰り出したい方、フェースの芯を意図して外した場合に、操作が素直に弾道に伝わることを求める方に適しています。
913 D2ドライバー・D3 ドライバーのスペック
913シリーズのドライバーは、D2、D3の何れもロフト角は8.5、9.5、10.5°の1°刻みで3段階のラインナップとなっています。
ヘッド体積はどちらも前作に当たる910 D2・D3と同じで、460ccと445ccです。ヘッド体積は引き続き15ccの違いがあり、D2は許容性、D3は操作性が特徴となっています。
913 D2ドライバーのスペック
- ロフト角:8.5、9.5、10.5°
- ライ角:58.5°
- ヘッド体積:460cc
- クラブ重量:308g
- 標準シャフト:Titleist ランバックス55
- フレックス:S、SR、R
- クラブ長さ:45.25インチ
913 D3ドライバーのスペック
- ロフト角:8.5、9.5、10.5°
- ライ角:58.5°
- ヘッド体積:445cc
- クラブ重量:308g
- 標準シャフト:Titleist ランバックス55
- フレックス:S、SR、R
- クラブ長さ:45.25インチ