タイトリストから発売のTSiシリーズのドライバー、TSi1・TSi2・TSi3・TSi4の違い・特徴について取り上げます。
TSiドライバーは、全4機種ある
タイトリストのTSiシリーズは、TSシリーズの後継です。TSの2代目とも言えるTSiシリーズは、前作同様に4種類のドライバーが発売となっています。
発売当初の2020年後期はTSi2・TSi3ドライバーの2機種、そして、2021年3月にTSi1・TSi4ドライバーの2機種が追加となっています。
TSi1・TSi2・TSi3・TSi4ドライバーの形状の違い
クラウン形状の違い
こちらはクラウンの映像を並べたものです。
左のTSi1ドライバーは丸型のヘッド形状で、奥行きが深く取られ、ヒール寄りにも体積が確保されていますので、ボールのつかまり、ミスへの許容性が備わった、いわゆる「やさしい」ドライバーです。
TSi2は、TSi3と比べるとヘッドの最深部が深く、ヒール寄りにあります。球のつかまりをある程度持ちながら、直進性を高めたドライバーです。なお、ツアープロも使用するモデルですので、上を目指すアベレージゴルファー、セミアスリートにおすすめしたいドライバーです。
TSi3ドライバーは、ツアープロからの人気があり、アスリートが好む典型的な洋ナシ型・ディープヘッドです。逃げ顔で左に行きにくく、操作性を求めるゴルファー、ヘッドスピードが速いゴルファーに適しています。
一番右のTSi4ドライバーは、唯一ヘッド体積が430ccの小振りなヘッドで、TSi3よりもディープです。低弾道・低スピンの強弾道で、思い切り叩きたいハードヒッター向けのドライバーです。
ウェイト配置・機構の違い
ウェイトの配置は、前作のTSシリーズと同様の考え方で各モデルに搭載されています。
- TSi1:後方中央に固定ウェイト
- TSi2:後方中央に固定ウェイト
- TSi3:後方に移動式ウェイト
- TSi4:前方中央に固定ウェイト
TSi1・TSi2ドライバーは後方に固定ウェイトを搭載した深重心・低重心タイプ、TSi3ドライバーは左右にウェイトを移動できるドロー・フェードの調整機能を搭載したマルチ弾道タイプ、TSi4ドライバーは前方に固定ウェイトを搭載した低スピンタイプです。
ドロー・フェードの調整機能を使いたい方にとっては、搭載されているのがTSi3のみとなります。なお、TSi3の基本性能としては、低スピンで操作性に優れていますので、この点も踏まえて検討が必要です。
なお、ウェイト重量については、全てのモデルで別売りのオプションウェイトがありますので、バランス調整などが可能となっています。
TSi1・TSi2・TSi3・TSi4ドライバーの特徴の違い
基本性能の違い
モデル | TSi1 | TSi2 | TSi3 | TSi4 |
---|---|---|---|---|
ヘッド体積 | 460cc | 460cc | 460cc | 430cc |
ヘッド形状 | よりシャロー 丸型 |
シャロー | ディープ 洋ナシ型 |
よりディープ 洋ナシ型 |
弾道 | 高弾道 | 高弾道 | 中弾道 | 中弾道 |
スピン量 | 普通 | 低スピン | 低スピン | 超低スピン |
ウェイト | 固定式 (後方) |
固定式 (後方) |
移動式 (後方) |
固定式 (前方) |
タイトリストのドライバーは、モデル名の最後の数字が難易度を表しています。1が最もやさしく、2、3、4と数字が上がるにつれ難しくなっています。
各モデルの基本性能は、はっきりと特徴付けられていますので、自分のヘッドスピード・弾道にあったモデルを選びやすくなっています。
- TSi1ドライバー:超軽量+高弾道+寛容性+直進性
- TSi2ドライバー:寛容性+直進性
- TSi3ドライバー:低スピン+強弾道+操作性
- TSi4ドライバー:超低スピン+超強弾道+操作性
TSi1ドライバーは軽量・低重心・深重心で、ヘッドスピードが遅めの方、軽いクラブで楽に振りたい方に適しています。
TSi2、TSi3は、上を目指すアベレージゴルファー~アスリートに適したモデルです。直進性を重視したい方はTSi2ドライバー、操作性を求め弾道調整を使いこなしたい方はTSi3ドライバーから検討されると良いでしょう。
TSi4ドライバーは、上級者向けのためカスタムモデルです。小ぶりでディープな低スピン・低弾道なヘッドのため、ヘッドスピードが速く、吹きあがり、つかまりを抑えたい方に適しています。
スペックの違い
モデル | TSi1 | TSi2 | TSi3 | TSi4 |
---|---|---|---|---|
ヘッドサイズ | 460cc | 460cc | 460cc | 430cc |
ロフト角 | 9、10、12° | 9、10、11° | 8、9、10° | 8、9、10° |
ライ角 | 59° | 58.5° | 58.5° | - |
クラブ重量 | 271g(SR) | 299g(SR) | 299g(SR) | - |
クラブ長さ | 45.75“ | 45.5″ | 45.5″ | - |
TSi1は標準シャフトのTSP013 45のSRで271gの超軽量です。前作よりも2g軽量となっていますので、ゼクシオ・PHYZを使われている方に程よいクラブ重量です。
TSi2、TSi3については、ロフト角のラインナップに違いがあり、TSi2の方は11°、TSi3の方は8°があります。
まとめ
タイトリストの「TSi」シリーズのドライバーについて、形状、スペックの両面から4機種の違いを比較しました。
基本的に4機種とも、前作のTSシリーズと同じ位置づけになっていますので、移行を検討される方は、同じ数字のものにスムーズに移りやすいと思います。
各モデルの詳しい説明については、別記事にまとめてありますので以下のリンクからご覧ください。




