ガーミンの腕時計型GPSゴルフナビは、タッチパネルによる操作性の良さ、ショット感知機能など機能性、そして、デザインの良さから、ゴルフウォッチの分野でとても人気があります。
これまでに多数のモデルがリリースされていて、リニューアルも重ねられていて、選択肢も豊富です。
そこで、現在の最新機種について、機能を比較しながらオススメのモデルを紹介します。
ガーミン Approach 全3種の機能・性能比較
ガーミンは、米国に本社を構え、GPSナビゲーションをスポーツ・航空・自動車等の分野で広げている企業です。
ゴルフの距離計測器では、GPSゴルフナビ、PDA型ゴルフナビ、レーザー距離計など、幅広く手掛けていて、日本でも知名度と人気があるブランドです。
本記事を執筆している時点で、ガーミンの公式サイトに掲載されている腕時計型GPSゴルフナビの最新機種は、Approach S62、S42、S20Jの3種となります。
▼ガーミン Approach全機種の機能・性能の比較表です。
機種 | S62 | S42 | S20J | S60 (旧モデル) |
S40 (旧モデル) |
---|---|---|---|---|---|
発売年 | 2020年 (4月) |
2021年 (3月) |
2016年 (9月) |
2017年 (10月) |
2019年 (5月) |
Amazon 最安値* |
¥58,473 | \34,800 | \16,298 | \50,000 | \30,955 |
楽天 最安値* |
\64,790 | \38,280 | \21,780 | \46,800 | \34,796 |
操作 | タッチパネル | タッチパネル | ボタン | タッチパネル | タッチパネル |
ショット 感知機能 |
○ | ○ | ○ | - | - |
スロープ 機能 |
○ | - | - | ○ | - |
みちびき L1S対応 |
○ | ○ | - | - | - |
画面形状 | 丸型 | 丸型 | 四角型 | 丸型 | 丸型 |
解像度 (px) |
260×260 | 240×240 | 128×128 | 240×240 | 240×240 |
サイズ (mm) |
47 x47 x14.8 |
43.4 x43.4 x11.7 |
37.4 x47.6 x11.3 |
47 ×47 ×14 |
43.4 x43.4 x11.7 |
重量(g) | 61 | 43 | 42.2 | 52 | 43 |
バッテリー | ナビ20時間 時計14日間 |
ナビ15時間 時計10日間 |
ナビ15時間 時計8週間 |
ナビ10時間 時計10日間 |
ナビ15時間 時計10日間 |
防水 | 5気圧防水 |
ガーミン Approachの全モデルについて、機能・性能を一覧にまとめました。
次はこの表を元に、自分に合ったモデルを見い出すために、注目すべき点を解説していきます。
なお、左3機種は最新の現行モデル(S62、S42、S20J)、右2機種は旧モデル(S60、S40)となりますので、基本的に左の3モデルが検討対象モデルとなります。
旧モデル(S60、S40)は「みちびきL1S」という誤差1メートルのGPS測定に対応していませんので、基本的には後継のS62、S42の購入をオススメします。
ガーミン Approachの注目したい特徴は3つ
ガーミン Approachの腕時計型GPSゴルフナビの全モデルについて、上の表に機能・性能をまとめました。(表の右側の2つは旧モデルのため、参考程度にご覧ください)
ガーミン Approachは、高機能とデザインの良さで人気があり、その分、値段も高めとなっています。現行の最新モデルは、最上位のS62、注意のS42、下位のS20Jの3つに分かれています。
購入を検討する際に、注目したい特徴は大きく3つあります。1つずつ解説していきますので、ご自分にとって必要かどうかを判断していくと、自分に合ったモデルが見つかります。
特徴① タッチパネル + ショット感知機能 による操作性の良さ
機種 | S62 | S42 | S20J | S60 (旧モデル) |
S40 (旧モデル) |
---|---|---|---|---|---|
発売年 | 2020年 | 2021年 | 2016年 | 2017年 | 2019年 |
操作 | タッチパネル | タッチパネル | ボタン | タッチパネル | タッチパネル |
ショット 感知機能 |
○ | ○ | ○ | - | - |
腕時計型ゴルフナビは、主だったところで5~6社に人気が集中しています。その中で、ガーミンが選ばれる理由の一つに操作性の良さが挙げられます。
丸型のS62、S42はタッチパネルが採用されていますので、画面の表示内容を見て、直感的に操作することができます。
特に、スマホに慣れている方にとっては、とても馴染みやすさがあります。
四角型のS20Jは、ボタン操作となりますので、タッチパネルで操作したい方は、最上位機種のS62、中位機種のS42となります。
もう一つ、操作を楽にしてくれる機能として、「ガーミンオートショット」があります。これはショットの際の振動を感知して、スコア・飛距離・使用クラブを自動的に記録してくれる機能です。
「ガーミンオートショット」は、S62、S42、S20Jの全てのモデルに搭載されています。
ショットの度に、毎回、ショット地点登録する手間が大幅に省けますので、とても好評の機能です。
特徴② 計測機能(みちびきL1S対応・スロープ機能 )
機種 | S62 | S42 | S20J | S60 (旧モデル) |
S40 (旧モデル) |
---|---|---|---|---|---|
発売年 | 2020年 | 2021年 | 2016年 | 2017年 | 2019年 |
みちびき L1S対応 |
○ | ○ | - | - | - |
スロープ 機能 |
○ | - | - | ○ | - |
最近のGPS機器は、「みちびきL1S」という補強信号に対応していて、測定誤差が1mにまで向上しています。
「みちびきL1S」に対応しているモデルは、最上記機種のS62、中位機種のS42の2モデルとなります。
対応していないのは、下位機種のS20Jとなりまして、ガーミンの説明では測定誤差は3mとのことです(3m = 2.74ヤード)。
これまでGarmin独自の技術により、その位置精度は誤差3m程度となっていました。
引用:garmin公式HP
測定誤差が1mとなると、レーザー距離計と同じぐらいになります。
GPSゴルフナビのデメリットとして、測定誤差を指摘する声もありましたが、「みちびきL1S」により、この点は解消されます。
より、正確な距離測定を求める方は、S62、S42を選びましょう。
また、最上記機種のS62は高低差機能、いわゆるスロープ機能も備わっています。日本のゴルフ場は起伏に富んだ丘陵コースが多いため、高低差を加味した距離案内はとても役に立ちます。
高低差機能は、レーザー距離計では一般的な機能のため、この機能に慣れている方は、S62を選択しましょう。
特徴③ デザイン(画面形状とサイズ)
ガーミンの腕時計型GPSゴルフナビが人気の理由として、デザインの良さと選択肢の多さが挙げられます。
まず、本体・画面形状は、丸型のS62、S42、四角型のS20Jに分かれます。
ゴルフ以外の時にも純粋に腕時計としてや歩数計としても使用できますので、普段使いを想定しながら、好みの形状を選ばれると良いと思います。
また、本体のカラーバリエーションに加え、ベルトもオプションで多数用意されていますので、女性・男性ともに選びやすくなっています。
ガーミン Approach S62のカラーバリエーション
S62のカラーバリエーションは、左からBlackとWhiteの2種類です。
ガーミン Approach S42のカラーバリエーション
S42のカラーバリエーションは、左からBlack/Carbon Gray、White/Silver、Lite Sand/Rose Goldの3種類です。
ガーミン Approach S20Jのカラーバリエーション
S20Jのカラーバリエーションは、BlackとWhiteの2種類です。
ガーミン Approachのモデル別おすすめゴルファータイプ
ガーミン Approach S62が適している方
ガーミン Approach S62は、最上位の機種のため、機能・性能面で最も充実しています。S42と外観が似ていて、共にフルカラータッチパネルによる操作ができ、みちびきL1Sにも対応しているため、どちらも人気があります。
S62がS42より優れている主な点としては、高低差機能がある点、バッテリーの持ちが良い点、そして、画面サイズが大きい点が挙げられます。その分、価格は6万円前後で、S42の1.7倍ぐらいの値段で、GPSゴルフナビとしては高価格帯にあります。
機種 | S62 | S42 | S20J |
---|---|---|---|
スロープ 機能 |
○ | - | - |
みちびき L1S対応 |
○ | ○ | - |
解像度 (px) |
260×260 | 240×240 | 128×128 |
サイズ (mm) |
47 x47 x14.8 |
43.4 x43.4 x11.7 |
37.4 x47.6 x11.3 |
バッテリー | ナビ20時間 時計14日間 |
ナビ15時間 時計10日間 |
ナビ15時間 時計8週間 |
Amazon 最安値* |
¥58,473 | \34,800 | \16,298 |
楽天 最安値* |
\64,790 | \38,280 | \21,780 |
<ガーミン Approach S62が適している方>
- 所有感を大事にする
- フルカラーのタッチパネルで操作したい
- 丸型タイプが好み
- 高低差機能を活用したい
- より正確な距離測定を求める

ガーミン Approach S42が適している方
ガーミン Approach S42は中位機種で、ガーミンの腕時計型GPSゴルフナビの中で最も人気があるモデルです。
S62と同じく丸型のフルカラータッチスクリーンが採用されていて、感覚的に扱いやすく、高低差機能が搭載されていませんが、S62の6割ぐらいの値段で購入することができますので、コスパに優れています。
<ガーミン Approach S42が適している方>
- フルカラーのタッチパネルで操作したい
- 丸型タイプが好み
- 高低差機能が不要
- より正確な距離測定を求める

ガーミン Approach S20Jが適している方
こちらのモデルは、現行の3つのモデルの中で、下位の機種となります。
S62、S42と大きく異なる点は、画面がスクエア型のモノクロで、タッチ操作に対応していない点です。
S20Jが好まれる点としては、中位機種のS42の半額ぐらいで購入できる点、そして、画面が四角いため表示情報が整然としていて見やすい点です。
市場価格としては、2万円を大きく切って購入できると思いますので、価格を抑えたい方は、是非、検討してもらいたいモデルです。
<ガーミン Approach S20Jが適している方>
- モノクロ画面・ボタン操作が問題ない
- スクエア型が好み
- 高低差機能が不要
- 距離測定の精度がやや劣るのが問題ない

まとめ
ガーミンの腕時計型GPSゴルフナビについて、最新の機種の比較、各モデルのおすすめゴルファーを取り上げました。
腕時計型のGPSゴルフナビは、1種類しかリリースしていないメーカーもありますが、ガーミンは上位・中位・下位の3モデルをラインナップしていて、機能・価格・デザインなどから検討しやすいと思います。
価格差もかなりはっきりしていますので、各モデルの違いを比較しながら、自分に合ったモデルを探してみてください。

