テーラーメイドのSIMグローレフェアウェイウッドについて、製品の特徴、試打した感想・評価を取り上げます。
SIMグローレフェアウェイウッド
SIMグローレフェアウェイウッドは、SIMとグローレが融合したモデルです。
厳密に言えば、アジア市場向けに展開されているグローレシリーズに、SIMのテクノロジーを搭載したモデルとなります。
ドローバイアス設計
SIMグローレフェアウェイウッドは、カーボンクラウンとカーボンソールが採用され、軽量化が図られています。
余剰重量はヘッド内部に40gのドローバイアス・バックウェイトとして配分され、ドライバーと同じ大きな重心角が実現されています。
重心角が大きくなることで、ヘッドがスクエアに戻りやすくなりますので、スライスが出やすいゴルファーに適しています。
ソールデザインそのものも、アシンメトリーでドローバイアスになっています。
併せて地面との接触も抑えた形状が採用されていますので、振り抜けの良さとつかまりの良さが両立されています。
ネックはすっきりしたペンシル型を採用
SIMシリーズ・SIM2シリーズは、可変スリーブが採用されていますが、SIMグローレはロフト角・ライ角の調整機能がなく、ペンシルネックが採用されています。
これにより、ネックがすっきりとして構えやすさが向上し、さらに、重量負荷となる可変スリーブが無いことで、更なる軽量化と効果的な重量再配分が実現されています。
ツイストフェース・スピードポケットを搭載
テーラーメイドのウッド系の主要テクノロジーであるツイストフェース、スピードポケットは、ドライバーと同様に採用されています。
ツイストフェースにより、ハイトゥ・ローヒール方向に打点がズレても、弾道がセンターに戻る効果が働きます。
スピードポケットにより、フェースの下目で捉えてしまった場合に、ミスが許容され、飛距離の低下が軽減されます。
SIMグローレフェアウェイウッドの試打・評価
SIMグローレフェアウェイウッドをプロが計測試打・評価
- 前作のMグローレよりもアップライトに見えて、つかまりそうに見える。
- SIMグローレの方がヘッド体積が大きく見える(実際、大きい)。
- シャフトがAir Speederになって、スピンが入る。シャフトのしなりもあって、球が上りやすい。
- SIMグローレの方が、SIM MAXよりも打感はしっとりしている。
- 飛距離だけを見ると、Mグローレも良い。球の上がりやすさ、寛容性は、SIMグローレは良い。
SIMグローレフェアウェイウッドの特徴を解説
- ドライバーからの流れで使いやすいフェアウェイウッドとなっている。
- 構えてみると、SIMシリーズそのまま。
- フェース素材にはC300という弾きの良いものが使われている。
- 球が上りやすく、ヘッドが返ってくれるので、右にすっぽ抜ける球が出にくい。
SIMグローレフェアウェイウッドをショップスタッフが解説
- ヘッドを置くと左に向くので、右を嫌がる人に良い顔している。
- ドライバーと同じように、真っ直ぐ出て仄かにドローが入る。
- 前作のMグローレと比べて、打感・打音が進化している。
- 球が上りやすくて、つかまりやすいので、OBが減りそう。
SIMグローレフェアウェイウッドのスペック
番手 | 3 | 5 | 7 |
---|---|---|---|
ロフト角 | 15 | 18 | 21 |
ライ角 | 57.5 | 58 | 58.5 |
ヘッド体積 | 186 | 172 | 161 |
長さ | 43.25 | 42.75 | 42.25 |
SIMグローレフェアウェイウッドのシャフトスペック
SIMグローレフェアウェイウッドの公式サイトに掲載されているシャフトは、Air Speeder TM(カーボン)のみの1種類です。
前作のMグローレでは、SPeeder EVOLUTION TMでしたので、シャフト・クラブ重量共に、今作では4~5g軽量化されています。
Air Speeder TM
フレックス | クラブ重量(g) | シャフト重量(g) | トルク | バランス | 調子 |
S | 約292 | 約44 | 6.6 | D2.5 | 先中 |
SR | 約288 | 約41 | 6.8 | D2.5 | 先中 |
R | 約286 | 約39 | 7.0 | D2.5 | 先中 |
SIMグローレフェアウェイウッドの発売日・発売価格
SIMグローレフェアウェイウッドの発売日は、2020年10月9日です。
発売価格は、Air Speeder TMの標準装着で、53,900円です。前作のMグローレと比べて、税抜きでは1,000円高くなっています。