ゴルフ用のレーザー距離計でGOLFBUDDY(ゴルフバディ)から発売されているaim L12とaim L11について、違いを解説します。
【位置づけ】aim L12は2年振りのリニューアルモデル
▼左がaim L12、右がaim L11
aim L12とaim L11は、モデル名からも分かる通り、同じシリーズですが新・旧の違いがあります。
aim L11は2021年7月に、aim L12は2023年4月に発売されていて、2年振りのリニューアルモデルとなります。
- X1 Fit2 1000:2021年7月発売
- X1 Fit:2020年4月発売
aim L12の方が新しいモデルで、機能面・性能面で進化しています。
ただ、2年というタイムスパンの割には大きな違いはないため、どちらかがオススメかは一概には決めにくく、価格差と違いを比較した上で、個々のゴルファーの判断になるというのが正直なところです。
aim L12とaim L11の販売価格の違い
モデル | aim L12 | aim L11 |
---|---|---|
楽天 | 24,193円 | 25,365円 |
Amazon | 24,900円 | 19,900円 |
まず最初に、市場での販売価格を抑えておきましょう。
当記事執筆時点での最安値を調べてみると、aim L12は24,193円、aim L11は19,900円です。
価格差は約4,000円です。
基本的に後継のaim L12の方が優れていますが、aim L12とaim L11の主な違いを解説していきますので、その違いが4,000円相当かどうかを評価すると、どちらのモデルがご自分に適しているかが決まってきます。
測定距離は同じ、測定スピードはL12が若干速い
▼測定性能の比較
モデル | aim L12 | aim L11 |
---|---|---|
最長測定 | 880ヤード | 880ヤード |
最短測定 | 2ヤード | 2ヤード |
測定誤差 | ±1ヤード | ±1ヤード |
測定スピード | 0.15秒 | 0.20秒 |
測定性能について、距離、誤差、速さを上表にまとめました。
ご覧頂くと分かります通り、測定距離と誤差は全く同じ性能です。
測定スピードのみ、aim L12の方が0.15秒で、aim L11の0.20秒よりも0.05秒速いです。
速さで言えばaim L12の方が速いですが、その差は僅か0.05秒ですし、そもそもaim L11の0.20秒もレーザー距離計としては速い方になります。
0.05秒の違いは、ほぼほぼ感じられない・気にならないという方が大半だと思いますので、測定性能の差は無いと考えて良いでしょう。
主要機能の差は無い
aim L11からaim L12になって、注目すべき新たな機能というのは特にありません。
そもそもレーザー距離計自体、目標物までの距離を測るもので、搭載されている機能も決まっていまして、以下の主要機能はどちらのモデルにも搭載されています。
- 高低差機能(スロープ)
- ピンファインダー
- 連続測定
- 振動通知(ジョルト)
性能面に続いて、機能面でも大きな差は無いと考えて良いでしょう。
ボタン配置が異なる
▼左がaim L12、右がaim L11
aim L12とaim L11では、ボタン配置に違いがあります。
右のaim L11の方は、一般的なレーザー距離計のボタン配置になっていて、本体上面に電源・測定ボタンとモード切替ボタンがあります。
一方、左のaim L12の方は、本体上面が電源・測定ボタンだけとなっていて、モード切替ボタンは本体側面に移動されています。
この変更は操作面にも違いを生み出しています。
aim L12の方は、上面が測定、側面がモード切替で、操作が分かりやすくなっています。
初めてレーザー距離計を使う方にとっては、aim L12の方が直感的に分かりやすいボタン配置です。
ただ、これまで本体上面に2つボタンがあるタイプを使ってきた方にとっては、どちらでもあまり操作感は変わらないと思います。
高低差機能のON・OFFは、aim L11の方が優れている
aim L12とaim L11には、どちらも高低差機能(スロープ機能)が搭載されていますが、そのON・OFFの操作方法に違いがあります。
▼aim L11の高低差機能のボタン
aim L11では、高低差機能のON・OFFはスイッチで行います。
本体背面側に高低差機能のための専用スイッチが設けられていまして、物理的に指でON・OFFが行えます。
視覚的にも感覚的にも分かりやすく、ON・OFFの切替を少なからず行う方にとっては、とても操作しやすい仕様になっています。
デメリットとしては、ON・OFF状態が外観で分かる部分が本体背面側(スイッチ部分の色)になりますので、視認性と言う点ではやや劣ると感じる方が多いかと思います。
▼aim L12の高低差機能のボタン
aim L12の方は、高低差機能のための専用ボタンというのはなく、本体側面にあるMODEボタンで併用しています。
MODEボタンを5秒以上押すと、高低差機能のON・OFFを切り替えることができます。
aim L11よりも優れている点として、高低差機能ON・OFF状態が、ボタン横のLEDランプで表示(ONが緑、OFFが赤)されますので、第三者にとても分かりやすい仕様になっています。
ちなみにこのボタンは、3種類の切替を使い分ける仕様になっていまして、人によっては、使い分けで戸惑い・ストレスを感じられる方もいるようです。
- 短押し:標準測定モード・スキャン測定モードの切替
- 3秒押し:メートル・ヤードの切替
- 5秒押し:高低差ON・OFFの切替
aim L12は充電、aim L11は電池
仕様面の違いとして、大きく変わったところとして、電源が挙げられます。
- aim L12:充電(USB Type-C)
- aim L11:電池(CR2)
充電ケーブル、電池共に、どちらもメジャーなものが採用されていますので、どちらでも使い難いことはありません。
さらに、レーザー距離計は電池の持ちがとても良く、電源を気にする場面も少ない機器です。
強いて言えば、充電の方はスマホとケーブルが併用できたり、電池の購入・ストック保持が不要と言うメリットがありますが、充電切れした時には対応しづらいという面があります。
一方電池の方はというと、ストックを持っていれば電池切れに対応できるものの、持っておくのが邪魔という面があります。
筆者としては、充電タイプが好みですが、どちらでも使っていて大きな違いは無いというのが正直な感想です。
外観の違いは好みが分かれるところ
▼左がaim L12、右がaim L11
デザインは、白を基調としたボディで、清潔感のあるスポーティーなデザインが特徴です。
どちらも人間工学的デザインが採用されていて、グリップ感・ホールド感を備えた形状になっています。
他のモデルでは、外観のシャープを差を優先して、指をかける凹凸部分が無い物があり、落としやすいと感じられる方もいるようです。
aim L12とL11は、どちらも下面に親指を添えやすい凹みがありますので、握りやすさに優れています。
▼サイズ・重量の違い
モデル | aim L12 | aim L11 |
---|---|---|
サイズ | 99.0×65.0×35.3mm | “93.3×72×35.3mm |
重量 | 146g | 148g |
形状はaim L12が横長でホワイト部分が多く、aim L11は縦長でブラック部分が多くなっていますので、この辺りは好みが分かれるところです。
専用ケースの違い
▼左がaim L12、右がaim L11
aim L12もaim L11も、専用ケースが付属しています。
どちらも使いやすいマグネット式ですが、テイストはかなり異なっています。
特に、aim L12の方は、ツートーンからのレザー仕様になっていますので、デザイン性を高めたタイプなのに対して、aim L11の方は、他メーカーでもよく見られるような機能性を重視したタイプとなっています。
まとめ
ゴルフバディのaim L12とaim L11について、違いを詳しく取り上げました。
機能・性能面の違いはほぼありませんが、ボタン配置の違い、スロープモードの外部表示、充電・電池式といった点が主な違いです。
価格面では4,000円ほどaim L12の方が高額となっているようですので、上記の違いが4,000円の価格差に相応かどうかという判断になると思います。
筆者としては、デザイン・サイズ・電源(充電)の点で、aim L12の方が好みです。