テーラーメイドのスパイダー GT MAX トラスパターに搭載されているウェイト調整機能について、調整の仕組み・調整方法・調整パターンを詳しく取り上げます。
スパイダー GT MAX トラスパターのウェイト調整機能
スパイダー GT MAX トラスパターには、パターとしては珍しい調整機能が搭載されています。
搭載されている箇所はソール面になりまして、ダブルウィングの調度背面に、それぞれ移動式のウェイト調整機能が搭載されています。
このウェイトをスライドさせるタイプの調整機能は、Mシリーズ、SIMシリーズ、ステルスシリーズのドライバーなどでもお馴染みで、テーラーメイドとしてはお得意なところでしょう。
左右に3つずつの調整ポジションがある
スパイダー GT MAX トラスパターには、ヒール・トゥのそれぞれのレールに「1」「2」「3」の3つのウェイトポジションがあります。
これらの組み合わせにより重心位置を変えることができますので、合計で9通りのセッティングが可能となっています。
ちなみに、ウェイトは脱着不可となっていて、公式サイトでオプションウェイトに関する情報もありませんので、ウェイト重量を変えたり、取り外したりということはできないようです。
調整方法
ウェイトの調整は、付属の専用トルクレンチを用いて、自分で行うことができます。
テーラーメイドの最近のドライバーには、トルクレンチが標準で付属しない形になりましたが、スパイダー GT MAX トラスパターには付属しています。
<調整方法>
- トルクレンチを用いてウェイト中央のネジ穴に差し込んで緩めます。
- 希望のポジションにウェイトを移動させます。
- 再びトルクレンチをウェイト中央のネジ穴に差し込んで締め付けます。
ウェイト調整の基本パターン3種
ウェイトポジションは、トゥ・ヒールそれぞれ3通りありますので、合計で9通り(3 × 3)の組み合わせがあります。
トゥ・ヒールをあれこれいじり倒すと迷い込んでしまいますので、まずは基本の3パターンから試すことをオススメします。
トゥ・ヒール(左右)のポジションは揃えて、1(後方)、2(中央)、3(前方)にする形です。
1:バックポジション
両方とも後ろ(1)にする設定です。
トゥハング角が6°と最も緩やかな設定で、フェースローテーションが抑えられます。そのため、フェースが返り過ぎて引っ掛けが出やすい方に適しています。
また、重心位置は最も深くなりますので(42mm)、安定感が高まります。
2:ニュートラルポジション
両方とも中央(2)にする設定です。
トゥハング角が7.5°となり、調度真ん中の設定となります。このパターで引っ掛けが出やすいか、プッシュが出やすいか分からない最初の段階では、まずこのポジションから試すことをオススメします。
重心位置は36mmで、こちらも調度真ん中の値となります。
3:フォワードポジション
両方とも前方(3)にする設定です。
トゥハング角が9°と最も大きくなる設定で、フェースローテーションが大きくなります。そのため、フェースが返りきらずにプッシュが出やすい方に適しています。
また、重心位置は最も浅くなりますので(30mm)、バックポジションやニュートラルポジションと比べると、ミスに対して過敏になります。
ウェイト調整の微調整
前項ではウェイト調整の基本パターン3種を紹介しました。
調整パターンは合計で9通りありますので、基本パターン以外に、あと6通りあります。
残りの6通りについては、基本パターンからの微調整として捉えて、ご自分に最適なポジションを探されるのがオススメです。
微調整の方法
微調整の方法ですが、以下の「ウェイト移動の効果」を踏まえた上で、トゥ・ヒールのウェイトを1つずつずらしてみてください。
<ウェイト移動の効果>
- ウェイトを下げると、ミスに強くなる。
- ヒールウェイトを下げると、右に出ずらくなる。
- トゥウェイトの効果はヒールウェイトの逆。
ウェイト調整パターンと設定内容
こちらはトゥ・ヒールのウェイトポジションの違いによるトゥハング角、 重心位置の設定値です。
トゥハング角が大きくなる程、フェースは返りやすくなり、重心位置が深い程、ミスに強くなります。
スパイダー GT MAX トラスパターの試打・評価
こちらは試打ラボしだるTVさんによる、スパイダー GT MAX トラスパターの貴重な試打動画です。
実際のコースで行われていて、ウェイトポジションを変えて試打されていますので、調整機能の効果に興味がある方にも参考になる内容です。