ブリヂストンから発売の「JGRシリーズ」は、何度か名称を変更しながら、ニューモデルがリリースされ続けています。アベレージゴルファーからプロまで使っていて、幅広いゴルファー層から支持されているモデルです。これまで発売されている「JGRシリーズ」のドライバーについて、歴代モデルを時系列にまとめます。
JGRドライバーの名称と系統は、少し複雑
出典:https://www.bs-golf.com/bs-products/tourb/jgr/
「JGR」と呼ばれるドライバーの当記事執筆時点での最新モデルは、「ツアーB JGR ドライバー」で、8代目となります。7代目も同じモデル名で、「Tour B」の中に属しています。
しかし、6代目モデルは「JGRドライバー」でして、「Tour B」に属していません。
もう一つ遡った5代目モデルは、「Tour Stage X-DRIVE GR ドライバー」で、初代から5代目まで同じモデル名で発売されています。そして、名前から分かる通り、Tour Stageに属しています。
Tour Stageと聞くと懐かしさを覚える方も少なくないと思います。ブリヂストンのアスリート向けブランドが、かつてはTour Stageで、2016年からはTour Bとなっています。7代目からTour Bに属したのは、初代から5代目までがTour Stageに属していたことを考えると自然な流れです。
6代目だけブランドの所属が無い!?
ここまで説明してきた分かる通り、6代目は「Tour Stage」も「Tour B」も付かず、「JGRドライバー」というシンプルな名称です。これは恐らく6代目の発売時期に関係します。6代目が発売されたのが2015年で、Tour Bが立ち上がったのが2016年です。つまり、「Tour Stage」から「Tour B」への変遷期にリリースされたため、どちらにも所属していないと思われます。
JGRとGRは同じモデル
もう一つ、名称で気になるのは、初代から5代目が「GR」、6~8代目が「JGR」となっている点です。
GRは、Gravity Revolutionの略で、当時のプレスリリースによると「上級者向けXシリーズにおいてターゲットのニーズに応える、革新的な重心設計」という意味を持っています。
そして、JGRですが、Jの意味はJapanだそうです。ということで、GRからJGRになって、大きなコンセプト上の違いは無いと思われます。
JGRドライバーのモデル年表
世代 | 発売年 | モデル名 |
---|---|---|
初代 | 2007年 | ツアーステージ X-DRIVE GRドライバー |
2代目 | 2009年 | ツアーステージ X-DRIVE GRドライバー |
3代目 | 2010年 | ツアーステージ X-DRIVE GRドライバー |
4代目 | 2012年 | ツアーステージ X-DRIVE GRドライバー |
5代目 | 2014年 | ツアーステージ X-DRIVE GRドライバー |
6代目 | 2015年 | JGRドライバー |
7代目 | 2017年 | ツアーB JGRドライバー |
8代目 | 2019年 | ツアーB JGRドライバー |
ツアーステージ X-DRIVE GR ドライバー 2007年モデル(初代)
JGRドライバーの初代は、ツアーステージのX-DRIVEから発売のGRドライバーです。プロ・上級者向けのツアーステージ X-DRIVEのデザインに、低重心とつかまりが良さを取り入れたモデルで、ヘッドスピード43m/s前後のゴルファーがターゲット層となっています。
ツアーステージ X-DRIVE GR ドライバー 2009年モデル(2代目)
2代目はヘッドが丸形形状になり、安心感があります。ドロー仕様で、ボールのつかまりが良く、パワードローで飛ばせるモデルとして発売されています。とにかく飛距離を追求したい中上級者向けのドライバーです。
ツアーステージ X-DRIVE GR ドライバー 2010年モデル(3代目)
3代目も2代目に引き続き丸形形状で、高打ち出し・低スピンの強い弾道で飛ばせるモデルです。
ツアーステージ X-DRIVE GR ドライバー 2012年モデル(4代目)
4代目はヒール寄りに加え、ソール後方にもウェイトが搭載されています。ヘッドは丸形のシャローで、打点のブレに対して強さを発揮してくれる形状です。
ツアーステージ X-DRIVE GR ドライバー 2014年モデル(5代目)
GRドライバーという名称では最後となる5代目モデル。ソールにはリブが搭載され剛性が高められ、クラウンにはスリットが施され、クラウンが撓んで高初速、高打ち出しで飛ばせます。
JGR ドライバー 2015年モデル(6代目)
6代目からはGRからJGRドライバーに名称変更し、ツアーステージという名称もブランドが終了しているため、外されています。ツアーステージは、終盤、ややセミアスリート・シニアに寄っていった印象がありますが、もともとはアスリート向けブランドでした。6代目はツアーステージの名が取れたことも関係してか、かなりやさしめのクラブという評価が多く聞かれます。
TOUR B JGR ドライバー 2017年モデル(7代目)
7代目からは新たにスタートしたアスリート向けブランド、TOUR Bのモデルとして発売されています。ネジはヒール寄りに一つとなっていて、前作と比べてアスリート向け感がやや出ています。ツアープロにも使用される一方で、アベレージゴルファーにも扱え、対象ゴルファーが広いのが特徴的なモデルです。基本性能としては、前作同様、クラウンを撓ませて高初速・高打ち出しで飛ばすモデルです。
TOUR B JGR ドライバー 2019年モデル(8代目)
8代目は全く新しいテクノロジー、SP-CORが搭載された注目のモデルです。ソールの黄色いネジは、フェースの高反発ポイントを内側からネジで抑え、反発がルール超過するのを抑えつつ、センター周辺を高反発エリアとして保ち、飛距離性能とミスの許容度を高めてくれます。
まとめ
JGRドライバーは、アスリート向けブランドのツアーステージから発売されたモデルです。同ブランドが終了してからは、6代目から新たなアスリート向けブランドのツアーBから発売されています。
ツアープロにも使用される一方で、セミアスリート、アベレージゴルファーからも支持され、利用ゴルファーのカバー範囲が広いのが特徴です。