ゴルフ用のレーザー距離計ファインキャディは、Amazonや楽天でランキングの常連商品で、名前を見かけたことがある方も多いと思います。
GPSを手掛ける企業のため、ゴルフウォッチも手掛けていますが、人気があるのはレーザー距離計で、多数の機種を発売しています。
現在、公式サイトや公式ショップ(楽天・Amazon)に掲載されている全5機種について、機能を比較しながら、おすすめモデルを紹介します。
ファインキャディ 全4機種の機能・性能比較
ゴルフ用のレーザー距離計は、価格帯でみると大きく3つに分かれています。
高価格帯は、日本の大手老舗カメラメーカーであるニコンが手掛けるCOOLSHOT、そして、PGAツアー選手による使用率が高い世界的人気のブッシュネルです。
低価格帯は、ノーブランドで中国製の商品が中心で、価格は1万5千円前後です。
中価格帯は、商品数が豊富でブランド力と認知があるところが大半です。ブランドで言えば、本記事で取り上げているファインキャディ、ショットナビ、TecTecTecなどが挙げられます。
ファインキャディは、新商品を度々発売していて、レーザー距離計に力を入れています。そして、十分な機能・性能が備わっていますので、高額過ぎず、でも、しっかりとした品質を求める方にとてもオススメです。
▼ファインキャディ全機種の機能・性能の比較表です。
機種 | J5 | J500 | J3 | J1000 | J300 | J100 (旧モデル) |
---|---|---|---|---|---|---|
発売年 | 2023年 (5月) |
2022年 (11月) |
2022年 (7月) |
2021年 (10月) |
2020年 (10月) |
2020年 (6月) |
Amazon 最安値* |
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楽天 最安値* |
\20,720 | ¥24,900 | ¥24,900 | ¥29,900 | ¥22,900 | ¥19,900 |
測定距離 | 800m | 1000m | 800m | 1000m | 1000m | 1000m |
距離 小数点表示 |
- | 〇 | - | - | - | - |
手ブレ補正 | - | |||||
スロープ | ○ | |||||
ノンスロープ 外部表示 |
○ | |||||
ピンサーチ | ○ | |||||
2点間距離 | ○ | - | - | - | - | - |
振動通知 | ○ | |||||
ディスプレイ | モノクロ | モノクロ | モノクロ | 2カラー | モノクロ | モノクロ |
望遠倍率 | 6 | |||||
測定速度 (通常) |
0.1秒台 | 0.1秒台 | 0.2秒台 | 0.1秒台 | 0.16秒 | 0.25秒 |
測定速度 (ピンサーチ) |
0.3秒台 | 0.2秒台 | 0.5秒台 | 0.3秒台 | 0.35秒 | 0.55秒 |
防水 | 生活防水 | |||||
サイズ | 92.7 ×34.29 ×62.2 |
106 ×38 ×66.4 |
92.7 ×34.29 ×62.2 |
108.8 ×37.6 ×67.8 |
106.8 ×38.4 ×66.4 |
106.8 ×38.4 ×66.4 |
重量 | 140g | 171g | 140g | 171g | 161g | 161g |
体積* | 198cm3 | 267cm3 | 198cm3 | 277cm3 | 272cm3 | 272cm3 |
電源 | 充電(USB Type-C) | |||||
測定回数* | 7,000回 | 6,500回 | 7,000回 | 8,000回 | 30,000回 | 30,000回 |
オートパワーオフ | 〇 |
*体積:縦・横・奥行を乗じた算出値で、実際の製品体積とは異なる
*測定回数:満充電時の測定可能回数
ファンキャディの全モデルについて、機能・性能を一覧にまとめました。左側5機種が現行モデル(新しい順)、右側1機種は旧モデルとなりますので、基本的に左側の5機種が検討対象モデルとなりますなります。
この表を元に、自分に合ったモデルを見い出すために、注目すべき点を解説していきます。
ファインキャディで迷ったらコレ!超スリム・高速!
お時間の無い方の為に、先に結論を書いてしまいますと、機種数の多いファインキャディの中で最もオススメなのは、ファインキャディ J5です。
全機種の中で、唯一、小型・軽量のスリムタイプで、測定スピードも通常0.1秒と超速です。
さらに、ファインキャディで初採用された2点間の距離計測機能「ファインキャディモード」が、J5には唯一搭載されています。
それでいて、現行モデルで最も値段が安いため、文句なしの断トツ一推し商品です。
もし、少しでも見やすさを優先したいという方は、唯一、モノクロではなく2カラー表示を採用しているファインキャディ J1000 一択となります。サイズと価格がアップしますが、この点が問題なければ良いでしょう。
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ファインキャディのニーズ別オススメモデル
ファインキャディの全機種について、上の表に機能・性能をまとめました。
外観は全機種でとても良く似ていまして、デザイン的にはとてもシンプルです。機能・性能の順に並べると、最上位がJ1000とJ500で、続いて、J3、J300となります。
ファインキャディの購入を検討する際に、注目したい特徴・ニーズは大きく3つあります。
1つずつ解説していきますので、必要かどうかを判断していくと、自分に合ったモデルが見つかります。
ニーズ① 見やすさ重視の方向け オススメモデル
ディスプレイの見やすさで優れているのは、J1000、J5、J3の3機種です。
▼2カラー表示のJ1000
まずJ1000は、他の3機種がモノクロなのに対して、2カラー(赤と緑)で表示されます。
そして、明るさ表示も4段階の調整が可能となっていて、昼・夜問わず見やすいのが特徴です。
▼透過率が2倍以上アップしたJ5とJ3
次にJ3は、J300と同様にモノクロですが、一般的なLCDと比べて透過率が2倍以上も向上しています。
レーザー距離計はスコープ内のビューが暗い印象がある方もいると思いますが、より鮮明で明るく、見やすさが各段に良くなっています。
レーザー距離計で、結果表示の見やすさを求める方は「J1000」、スコープ内でのビューの鮮明さ・明るさを求める方は「J5」「J3」がオススメです。
≫ FineCaddie ファインキャディ J1000を徹底解説!使い方・特徴・評価まとめ
≫ FineCaddie ファインキャディ J5を徹底解説!使い方・特徴・評価まとめ
≫ FineCaddie ファインキャディ J3を徹底解説!使い方・特徴・評価まとめ
ニーズ② コンパクト設計を重視の方向け オススメモデル
機種 | J5 | J500 | J3 | J1000 | J300 | J100 (旧モデル) |
---|---|---|---|---|---|---|
サイズ | 92.7 ×34.29 ×62.2 |
106 ×38 ×66.4 |
92.7 ×34.29 ×62.2 |
108.8 ×37.6 ×67.8 |
106.8 ×38.4 ×66.4 |
106.8 ×38.4 ×66.4 |
重量 | 140g | 171g | 140g | 171g | 161g | 161g |
体積* | 198cm3 | 276cm3 | 198cm3 | 277cm3 | 272cm3 | 272cm3 |
ファインキャディは、他メーカーと比べて基本的に小型な設計となっています。
上表をご覧頂くと分かりますように、J5・J3を除いた3機種は、ほぼ同じような大きさになっています。
J5・J3は、ファインキャディで最小・最軽量が売りとなっていて、サイズも重さもぐっとコンパクトになっています。
ラウンドの際に、測定の都度々々、収納ケースに出し入れするのではなく、ポケットに入れたままプレーしたい方は、格段に小型になったJ3が断然オススメです。
≫ FineCaddie ファインキャディ J5を徹底解説!使い方・特徴・評価まとめ
≫ FineCaddie ファインキャディ J3を徹底解説!使い方・特徴・評価まとめ
ニーズ③ コスパ・価格重視の方向け オススメモデル
▼全機種の価格比較
ファインキャディは、価格が安い順に並べると、
J5 < J300 < J3 < J500 < J1000
となります。
ファインキャディでは、搭載されている機能・性能にあまり大きな差が無いのが特徴でしたが、J5には唯一、2点間の距離計測機能(ファインキャディモード)が搭載されています。
それでいて、最も値段が安いため、価格を少しでも安くという方には、J5が断然オススメです。
≫ FineCaddie ファインキャディ J5を徹底解説!使い方・特徴・評価まとめ
ファインキャディのモデル別おすすめゴルファータイプ
ファインキャディの最新モデル順に、適しているゴルファーを解説します。特定のモデルが気になるという方は、前項のニーズ別よりも、こちらの機種別の解説の方が分かりやすいと思います。
ファインキャディ J5が適している方
ファインキャディ J5は、軽量・スリムで測定スピードが速い上に、唯一、2点間距離計測のファインキャディモードを搭載しています。
機能面・性能面で優れている上、価格が現行モデルで最も安く、他メーカーの製品と比べても、コスパが抜群に優れています。
特に、2点間距離計測は、これまでのレーザー距離計の使い方の枠を広げてくれるため、この機能だけでも購入の価値があります。
予算を2万円ぐらいに設定されている方が多いと思いますが、そういった方にオススメのモデルです。

ファインキャディ J500が適している方
ファインキャディ J500は、測定スピードが非常に速く、そして、測定結果が小数点表示されるのが特徴です。
- 測定スピード(一般測定):一般測定0.1秒台
- 測定スピード(ピンファインダー測定):0.2秒台
特に、測定スピードはとても優秀で、殆どの方が快適さを実感できるレベルです。
測定結果の表示については、小数点があることで、最大で約1ヤードの表示差を解消してくれます。
※これまで124yと表示されていたものが、123.5y~124.4yの表示となる
0.1刻みの表示精度を求める方にとっては希少なモデルです。
ファインキャディ J3が適している方
ファインキャディ J3は、J300よりも上位機種ですが、機能的に優れているものの、性能的には若干のデグレードがあります。
- 大測定距離:1,000m→800m
- 測定スピード(一般測定):一般測定0.16秒→0.2秒台
- 測定スピード(ピンファインダー測定):0.35秒→0.5秒台
- 100%充電時の測定可能回数:30,000回→7,000回
ただ、これらのデグレードは、実用面では十分に許容できる範囲ですので、筆者としては気にしなくて良いレベルと捉えています。
それよりも、最小・最軽量であること、スコープ内のビューが鮮明で明るいことは、J3を選ぶに値するストロングポイントと言えます。
ファインキャディ J3は、コンパクトでポケットに入れたままプレーしたい方、スコープ内の明るさ見やすを重視する方にオススメです。

ファインキャディ J1000が適している方
ファインキャディ J1000は、価格面・性能面から最上位の機種となります。
大きな特徴は、他の3機種がモノクロ表示なのに対して、緑と赤の2カラーで表示される点です。明るさも4段階の切替が可能なため、天候に合わせて見やすく調整することができます。
測定スピードも、一般測定が0.1秒台、ピンサーチ測定が0.3秒台と極めて速く、最大特定距離も1,000mと長く、性能面でも優れています。
ファインキャディ J1000は、測定結果の表示に見やすさを求める方、最上位の機種で所有感を重視する方にオススメです。

ファインキャディ J300が適している方
ファインキャディ J300は、既にご説明の通り、J100との差が殆ど無いモデルです。
主な違いは、繰り返しの説明になりますが、測定スピードとカラーぐらいです。
そのため、J300を検討されるのであれば、3,000円安いJ100の方からご検討されることをオススメします。
それでも敢えてJ300を選ぶ理由があるとすれば、カラーバリエーションが、J300に限ってブラウンがある点です。
ファインキャディ J300は、ブラウンのカラーバリエーションがどうしても良いという方に限ってオススメですが、それ以外の場合、機能的に上位で4,000円高いJ3、ほぼ同じ性能で3,000円安いJ100をオススメします。

まとめ
ファインキャディは、品数が多く、楽天やAmazonのランキングでも常連で、認知度・ブランド力があります。
1万円台のノンブランドの低価格商品ではなく、機能・性能面での充実と、メーカー・ブランドとしての認知度・安心感を求める方に適しています。
筆者としては、ほぼ2万円で購入できて、最新で機能面・性能面でも優れているJ5がオススメです。




過去モデル
こちらはファインキャディの過去モデルとなったものについて、適合ゴルファーに関する解説を、こちらの記事末尾に移動したものです。
ファインキャディ J100が適している方
ファインキャディ J100は、全機種の中で最も古く、下位機種となりますが、筆者としては、最もオススメの機種です。
その理由としては、唯一、2万円を切る低価格、一つ上位のJ300と殆ど違いが無い、十分な機能・性能を備えている、J3ほどではないものの軽量・小型の部類に入ることが挙げられます。
ただ、スコープ内の見やすさは、J1000、J3の方が優れていますので、そちらを重視するか否かによります。
その他の機能・性能面では大きな差はありませんので、ファインキャディ J100は、価格を重視される方にオススメです。
