テーラーメイドから2018年に発売のM4アイアンは、2021年版が新たに発売されています。
M4アイアンの2018年版と2021年版は、外観からは全く同じに見えますが、スペック、シャフトに加えて、搭載されているテクノロジーにも違いがあります。
本記事では、M4アイアン 2021と2018の違いについて取り上げます。
目次
M4アイアン 2021年モデルと2018年モデル
M4アイアンは、2018年のM3・M4シリーズの中で発売されているアイアンです。
どちらもアベレージゴルファー向けのアイアンですが、M3の方がハードで、M4の方がやさしい設計となっていて、扱いやすさに定評があります。
M3・M4以降は、M5・M6、SIMといった後継モデルが発売されていますが、M4アイアンは現在も2021年モデルが発売されています。
未だに新品で購入でき、しかも半値ぐらいで発売されていて有難い限りですが、2021年モデルのM4アイアンはグローバルスペックで発売されています。
購入される方は、予め2018年の日本モデルとの違いを把握しておきましょう。
M4アイアン 2021と2018のテクノロジーの違い
▼2018と2021のテクノロジーの違い
テクノロジー | 2018 | 2021 |
---|---|---|
リブコア | 〇 | ○ |
フェーススロット | 〇 | - |
フルーテッドホーゼル | 〇 | - |
スピードポケット | 〇 | ○ |
M4アイアンには、飛距離性能や寛容性を高めるための様々なテクノロジーが搭載されています。
しかし、2021年モデルでは、2018年モデルで搭載されていたテクノロジーで採用されていないものがあります。
2021年モデルでは、フェーススロット、フルーテッドホーゼルが採用されていません。
▼2021年モデルには無いフェーススロット
こちらは2018年モデルのM4アイアンのフェースです。
スコアラインの両サイドに縦に溝構造が設けられています。これがフェーススロットと呼ばれる構造で、ミスヒットした場合の初速ダウンを抑えてくれる働きがあります。
▼2021年モデルにはないフルーテッドホーゼル
左の2018年モデルは、ホーゼルに凹構造があります。
これがフルーテッドホーゼルと呼ばれるもので、アイアンではネックに重量が集まりがちですが、この部分的にえぐり取った構造により、軽量化と余剰重量の創出が図られています。
この形状が無い分、2021年モデルは不利になりますが、ただこの形状には一部で賛否があり、ネックがすっきりしていないため構えにくいという声があるのも事実です。
M4アイアン 2021と2018のスペックの違い
▼2018と2021のスペックの違い
モデル | 2018 | 2021 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
番手 | ロフト角 | ライ角 | カーボン | スチール | ロフト角 | ライ角 | 長さ |
4 | 19 | 60.5 | 38.875 | 38.625 | - | - | - |
5 | 21.5 | 61 | 38.25 | 38 | 21.5° | 62° | 38.5 |
6 | 25 | 61.5 | 37.625 | 37.375 | 25° | 62.5° | 37.88 |
7 | 28.5 | 62 | 37 | 36.75 | 28.5° | 63° | 37.25 |
8 | 33 | 62.5 | 36.5 | 36.25 | 33.0° | 63.5° | 36.75 |
9 | 38 | 63 | 36 | 35.75 | 38.0° | 64° | 36.25 |
PW | 43.5 | 63.5 | 35.75 | 35.5 | 43.5° | 64.5° | 35.75 |
AW | 49 | 63.5 | 35.75 | 35.5 | 49.0° | 64.5° | 35.5 |
SW | 54 | 63.5 | 35.5 | 35.25 | 54.0° | 64.5° | 35.25 |
2018年モデルでは4番からSWまでありましたが、2021年モデルでは4番アイアンがありません。
スペックでは、ライ角と長さに違いがあります。
ライ角は2021年モデルの方が1°アップライトになっています。長さについては、違いは一様ではありません。ロングアイアン・ミドルアイアンは、0.25~0.5インチほど2021年モデルの方が長尺ですが、ウェッジは反対に0.25インチ短尺の番手があります。
2021年モデルのロング・ミドルアイアンは、アップライトで長尺のため、構えた時にクラブの長さをより感じやすくなります。
M4アイアン 2021と2018のシャフトの違い
シャフトは、どちらのモデルもカーボンとスチールがあります。
ただ、2021年モデルはワールドスペックのため、2018年の日本モデルとはシャフトの種類が異なっています。
▼2018年モデルのシャフト
シャフト | 硬さ | 重量 | トルク | 調子 |
---|---|---|---|---|
FUBUKI TM6 | S | 約59 | 3 | 中 |
〃 | R | 約56 | 3.2 | 中 |
REAX90 JP | S | 約99 | 1.8 | 中 |
〃 | R | 約97 | 1.9 | 中 |
▼2021年モデルのシャフト
シャフト | 硬さ | 重量 | トルク | 弾道 | スピン量 | 先端剛性 |
---|---|---|---|---|---|---|
Fujikura Atmos Red | S | 83g | 2.7 | 中~高 | 中~多 | 中 |
〃 | R | 72.5g | 2.8 | 高 | 中~多 | 中 |
KBS Max 85 | S | 87g | 2.1 | 高 | 多 | 柔 |
カーボンシャフトについては、かなり重量が違いますので、この点は予め把握しておきたいポイントです。
まとめ
テーラーメイドのM4アイアンの2018年モデルと2021年モデルについて、違いを取り上げました。
2021年モデルはグローバルスペックとなりますので、アップライトでロング・ミドルアイアンは長尺になっています。
そして、恐らく廉価販売のためだと思われますが、フェーススロット、フルーテッドホーゼルが採用されていません。
価格は新品でほぼ半値になっていますので、スペックが合う方にとっては、とてもお買い得なモデルであることは間違いありません。