TecTecTecのゴルフ用のレーザー距離計は、US Amazonで5年連続1位を記録していて、日本でも人気のあるメーカーです。
小型版や高機能版など、ラインナップも豊富なことから、どれを購入すれば良いか迷われてしまう方もいると思います。
そこで本記事では、現在、公式サイトに掲載されているTecTecTecのレーザー距離計全5機種について、特徴・違いをまとめ、おすすめモデルを選出しました。
また、各モデル別にも、適合するゴルファータイプを解説していますので、購入の参考にしてみてください。
TecTecTecとは?
TecTecTecは、フランスに本社を構えるレーザー距離計の企業です。
2016年に発売したVPRO 500・VPRO 500Sが大ヒットし、USアマゾンでレザー距離計部門の販売台数が5年連続で1位を記録していて、大人気のメーカーです。
TecTecTecのレーザー距離計は、日本でも人気があり、楽天やAmazonのセールスランキングでは、常時、複数のモデルがランクインしています。
TecTecTec レーザー距離計 全5機種の機能・性能比較
大まかな特徴
▼TecTecTec 全機種の大まかな特徴
機種 | 定価 | 特徴 |
---|---|---|
Mini | 17,600円 | 小型・軽量モデル。ポケットに入れたままプレー可能。 |
Mini+M | 22,000円 | Miniがベースで、側面に強力マグネットを搭載。 ベルトに貼り付けたままプレー・持ち運びが可能。 |
ULT-X 800 | 26,400円 | TecTecTecでは中位のモデル。 機能・性能がややハイスペック。 |
ULT-S | 35,750円 | 手ブレ機能が搭載されたハイスペックモデル。 |
ULT-S PRO | 44,550円 | ULT-Sがベースで、スコープ内の表示が赤色になっている。 見やすさに優れたモデル。 |
TecTecのレーザー距離計は、現在、5つの機種が発売されています。
5つと言っても、実はラインナップはそれほど複雑ではなく、大きく3種類に分けられます。
- 上段の2機種:ミニサイズが特徴のモデル(Mini、Mini+M)
- 中断の1機種:ややハイスペックな中位モデル(ULT-X 800)
- 下段の2機種:ハイスペックな上位モデル(ULT-S、ULT-S PRO)
価格・機能・性能についても、写真・表の掲載順となっています。上段のMini、Mini+Mが低価格帯、下段のULT-S、ULT-S PROが高価格帯です。
17,600円から44,550円までと機種が豊富で、ゴルファーのニーズに合わせたモデルが用意されています。
全機種の機能・性能の比較表
▼TecTecTec全機種の機能・性能の比較表です。
機種 | Mini | Mini+M | ULT-X 800 |
ULT-S | ULT-S PRO |
---|---|---|---|---|---|
発売年 | 2022年 (5月) |
2021年 (4月) |
2019年 (9月) |
2021年 (10月) |
2021年 (10月) |
Amazon 最安値* |
¥17,600 | ¥22,000 | ¥26,950 | ¥33,150 | ¥45,100 |
楽天 最安値* |
¥17,600 | ¥22,000 | \22,980 | \32,517 | ¥44,600 |
測定距離 | 800y | 800y | 800y | 1200y | 1200y |
測定誤差 | 1y | 1y | 0.3y | 1y | 1y |
測定速度 | 0.5秒 | 0.5秒 | 0.2秒 | 0.2秒 | 0.2秒 |
手ブレ補正 | - | - | - | 〇 | 〇 |
表示 | 黒 | 黒 | 黒 | 黒 自動調光 |
赤 自動調光 |
傾斜モード | ○ | ||||
傾斜モードOFF表示 | ○ | ||||
ピンサーチ | ○ | ||||
振動通知 | ○ | ||||
マグネット | - | 〇 | - | - | - |
サイズ | 92.7 ×77.7 ×40 |
92.7 ×77.7 ×40.9 |
110 ×76 ×41 |
112 ×76 ×42 |
112 ×76 ×42 |
重量 | 約118g | 約148g | 約207g | 約204g | 約204g |
体積* | 288cc | 295cc | 343cc | 358cc | 358cc |
防水 | ○ | ||||
電源 | 電池 |
*体積:縦・横・奥行を乗じた算出値で、実際の製品体積とは異なる
TecTecTecの全モデルについて、機能・性能を一覧にまとめました。右に行くほど上位機種となります
次はこの表を元に、自分に合ったモデルを見い出すために注目すべき点について、詳しく解説していきます。
TecTecTecのレーザー距離計で注目したい特徴は3つ
TecTecTecのレーザー距離計の全機種について、上の表に機能・性能をまとめました。
機能・性能の順に並べると、最上位から、ULT-S PRO、ULT-S、ULT-X 800、Mini+M、Miniとなります。
TecTecTecのTecTecTecのレーザー距離計を購入する際に、注目したい特徴は3つあります。1つずつ解説していきますので、必要かどうかを判断していくと、自分に合ったモデルが見つかります。
特徴① 手ブレ補正+ディスプレイの見やすさ
上位の2機種であるULT-S PROとULT-Sは、TecTecTecで唯一、手ブレ補正機能が搭載されているシリーズです。
さらに、この2機種には自動調光による見やすさも備わっていて、レーザー距離計としての扱いやすさに優れています。
<手ブレ補正機能>
手ブレ補正のOIS機能は、手ブレによる映像内の揺れを低減してくれるため、遠くにあるピンや障害物を捉えることが、とても容易になります。風が強い日などにも助かります。
<ディスプレイの見やす>
▼ULT-Sのディスプレイ表示
ディスプレイについては、LCD表示と自動調光が採用されています。
周囲の明るさに合わせて最適な明度に調整してくれるため、天候や背景によらず、常に見やすいのが特徴です。
▼ULT-S PROの赤色表示
さらに、ULT-S PROの方は、ディスプレイの表示に赤色が採用されていて、背景と重なるターゲットマークや測定結果の数字が、より見やすくなります。
ちなみに、ULT-S PROとULT-Sの違いはこの点だけになりまして、ULT-Sが35,750円ともともと少し高額ですが、ULT-S PROは44,550円と更に8,800円の高額になります。
どちらも見やすさに優れていますので、8,800円高額となる赤色表示が必要かどうかを判断されると良いと思います。
≫ TecTecTec ULT-S・ULT-S PROを徹底解説!使い方・特徴・評価まとめ
特徴② 持ち運びやすさ
機種 | Mini | Mini+M | ULT-X 800 |
ULT-S | ULT-S PRO |
---|---|---|---|---|---|
マグネット | - | 〇 | - | - | - |
サイズ | 92.7 ×77.7 ×40 |
92.7 ×77.7 ×40.9 |
110 ×76 ×41 |
112 ×76 ×42 |
112 ×76 ×42 |
重量 | 約118g | 約148g | 約207g | 約204g | 約204g |
体積* | 288cc | 295cc | 343cc | 358cc | 358cc |
MiniとMini+Mは、小型・軽量なコンパクト設計が大きな特徴のモデルです。
それでいて、機能的には他機種と殆ど差が無く、レーザー距離計として十分な性能面が備わっています。
▼Mini、Mini+Mは、ポケットに入るサイズ
レーザー距離計は大型で重めなモデルが少なくないですが、MiniとMini+Mは、手が小さめな方、レディースゴルファーの方でも握りやすいサイズです。
また、ポケットにも入るサイズのため収納ケースを使いたくない方にも適してきます。
▼Mini+Mのマグネット
さらに、Mini+Mの方はマグネットが搭載されていて、専用クリップを用いてベルトなどにくっ付けることができます。
マグネットは強力のため、収納ケース、ポケットへの収納も不要となります。
▼Mini+Mのマグネットがスイングしても落ちない様子です
ちなみに、MiniとMini+Mの違いはこの点だけになりまして、Miniが17,600円に対して、Mini+Mは4,400円高額の22,000円となります。
ポケット収納で十分な方はMini、4,400円を追加してマグネットを用いたい方はMini+Mとなります。
≫ TecTecTec Mini+Mを徹底解説!使い方・特徴・評価まとめ
≫ TecTecTec Miniを徹底解説!使い方・特徴・評価まとめ
特徴③ コスパ重視
▼全機種の価格比較
TecTecTecのレーザー距離計は、上表の通り機能面の違いが殆どなく、最安のMiniでも傾斜モード、ピンサーチ、バイブレーション通知などが備わっています。
性能面についても、最安のMiniで最大測定距離が800y、測定スピードが0.5秒で、他メーカーと比べても優秀なレベルです。
コスパを重視するのであれば、断然、17,600円と最安のMiniがオススメです。
≫ TecTecTec Miniを徹底解説!使い方・特徴・評価まとめ
TecTecTecのモデル別おすすめゴルファータイプ
TecTecTecの全機種について、下位モデルから順番に適するゴルファータイプを紹介します。
Mini、Mini+Mが適しているゴルファー
Miniは、軽量・スリム設計で、ポケットに入れたままプレーも可能なモデルです。そして、Mini+Mの方は、Miniの本体にマグネットを搭載したモデルとなります。
この2機種は下位機種となりますが、TecTecTecの特徴として、どのモデルにもレーザー距離計として十分な機能が備わっています。
Miniは、小さくて軽くてホールドしやすいモデルを使いたい方、測定の都度、収納ケースに出し入れするのが嫌で、ポケットに入れたい方にオススメです。
Mini+Mは、ベルトに専用クリップを装着して、腰に貼り付けたままラウンドしたい方にオススメです。なお、Mini+Mは、Miniよりも4,400円高額になりますので、コストに見合うと感じるかも選択のポイントになります。
ULT-X 800が適しているゴルファー
ULT-X 800は、2019年に発売されていて現行機種では最も古いモデルです。機能・性能面では真ん中に位置します。
大きな特徴としては、上位機種と相当の測定スピードで、0.2秒という超速な点です。
ただ、軽量・コンパクト設計のMini、Mini+Mと比べると、機能・性能面の差が殆どありませんので、8,800円安いMini、4,400円安いMini+Mの方が、断然、オススメです。
それでも尚、ULT-X 800が適する方を挙げるとすると、小型よりも普通サイズの方が手に馴染む方、ULT-X 800のデザインが気に入った方ぐらいだと思います。
ULT-S、ULT-S PROが適しているゴルファー
ULT-S、ULT-S PROは、現行のTecTecTecの機種の中で最上位のモデルです。
そして、この2機種の違いは、ULT-S PROの方がディスプレイに唯一、赤色の表示を採用している点です。
注目したい特徴①のところで詳しく説明した通り、この2機種は手ブレ補正+自動調光を搭載していて、測定のしやすさ・ディスプレイの見やすさが格段に優れています。
その分、ULT-Sは35,750円、ULT-S PROは44,550円と値が張ります。
ULT-S、ULT-S PROは、測定のしやすさ、見やすさなど、レーザー距離計としての扱いやすさをとにかく重視する方、最上位モデルという所有感を重視される方にオススメです。
この2機種の違いとしては、ULT-S PROのみディスプレイ内でターゲットマークや測定結果が赤色で表示されます。
8,800円高額でも赤色表示に拘りたい方は、ULT-S PROという選択になりますが、この辺りは、色の好みにもよります。
まとめ
TecTecTecは、世界的な認知力とブランド力があり、現行機種の数も多く、ラインナップが豊富です。
価格の幅も広い上に、コンパクトタイプ、マグネットタイプ、手ブレ補正搭載モデルなど、機能・性能も幅広く、特徴を知れば、自分に合ったモデルを見出しやすいです。
TecTecTecのレーザー距離計は、ブランド力を求める方、特徴を吟味した上で自分に合ったモデルを選び抜きたい方に適しています。
筆者としての一番のおすすめモデルは、2万円を切るMiniが、断然、オススメです。マグネットに魅力を感じる方は、22,000円のMini+Mという選択も良いです。