スリクソンの歴代フェアウェイウッドについて、スリクソンの位置づけ・歴史を振り返りつつ、これまでのモデルを時系列にまとめました。
スリクソンとゼクシオの関係
スリクソンとゼクシオは、どちらも住友ゴム工業のゴルフブランドです。
XXIOがシニア・アベレージゴルファー向けなのに対して、スリクソンはアスリート向けブランドで、中・上級者から支持されています。
どちらもダンロップの名前がサイト上などに表示されていまして、これは、住友ゴム工業が商標権を所有していて、ゴルフだけでなく、テニス、アウトドア用品などでこのブランド名を使用しています。
そのため、ゴルフでの位置付けとしては、住友ゴム工業が持つダンロップの商標権の下に、スリクソン、ゼクシオがあります。
スリクソン、Zシリーズ、ZXシリーズの名前には意味がある
「スリクソン」というブランド名、そして、「Z」、「ZX」というシリーズ名には、意味が込められています。
ブランド名の「スリクソン」の由来と意味
スリクソンは、英語表記にするとSRIXONでして、名前の由来には住友ゴム工業の社名も関係しています。
以下の3つを繋ぎ合わせて、「限りなく将来に向かうSRI」という意味が込められているそうです。
- SRI:Sumitomo Rubber Indusutries
- X:Unlimited
- ON:Going onwards
シリーズ名の「Z」「ZX」の由来と意味
スリクソンの2020年より前のモデルは、Zシリーズと呼ばれていまして、2020年からはZXシリーズに改称しています。
Zシリーズの方は、2012年はZ25、2014年はZ45、2016年はZ65、2018年はZ85となっていて、発売年をモデル名に含めていました。
そうなると、2020年はZ05で良いとしても、2022年は再びZ25となってしまい2012年と同じになってしまいます。
恐らくその重複を避ける意図で、2020年はローマ数字で10の意味がある「X」を付した「ZX」に改称したのではないかと思われます。
Zシリーズの名前の意味は、アルフベットでZより先の文字がないため、これが「究極」という意味が込められています。
ZXシリーズの名前の意味については、当時のプレスリリースで、「Z(究極の) X(飛び) 」という説明がありました。
Zシリーズ・ZXシリーズ フェアウェイウッドのモデル年表
世代 | 発売年 | モデル名 |
---|---|---|
初代 | 2012年 | Z525フェアウェイウッド |
〃 | 〃 | Z725フェアウェイウッド |
2代目 | 2014年 | Z F45フェアウェイウッド |
〃 | 〃 | Z F45 ツアーフェアウェイウッド |
3代目 | 2016年 | Z F65フェアウェイウッド |
4代目 | 2018年 | Z F85フェアウェイウッド |
5代目 | 2020年 | ZXフェアウェイウッド |
本記事ではネーミングが体系化された2012年のZシリーズから掲載していまして、世代についても2012年を初代としてカウントしています。
初代をどのモデルとするかは、2005年のZ-STEEL、2009年のZ-TXなど、色々な捉え方があると思います。
本記事では、Z-TXが2010年の2代目を最後にカウントアップがないことから、その後の2012年のモデルを新たに始まった初代としています。
2012年モデル(初代):Z25シリーズ
2012年のモデルは、ドライバーと同様にヘッドサイズの異なる2種類のモデル、Z525とZ725がありました。
Z525フェアウェイウッド
特徴
- 安心感を生む大型ヘッド
- プロ・上級者の打点分布に合わせた新肉厚構造フェース
- 飛びと操作性を高い次元で両立
スペック
番手 | #3 | #5 | #7 |
---|---|---|---|
ロフト角 | 15 | 18 | 21 |
ライ角 | 58 | 58.5 | 59 |
ヘッド体積 | 183 | 165 | 156 |
クラブ長さ | 43 | 42.5 | 42 |
Z725フェアウェイウッド
特徴
- 操作性に優れたヘッド
- つかまり過ぎを気にせず叩ける
- プロ・上級者の打点分布に合わせた新肉厚構造フェース
スペック
番手 | #3+ | #3 | #5 | #7 |
---|---|---|---|---|
ロフト角 | 13 | 15 | 18 | 21 |
ライ角 | 58 | 58 | 58.5 | 59 |
ヘッド体積 | 154 | 155 | 149 | 139 |
クラブ長さ | 43 | 43 | 42.5 | 42 |
2014年モデル(2代目):Z45シリーズ
2014年のモデルも、2012年のモデルと同様に2種類のモデルがあります。ノーマルモデルに加えて、数量限定でツアーモデルがリリースされています。
Z F45フェアウェイウッド
特徴
- 3番には飛距離と操作性を可能にした新肉厚設計の「ブースターカップフェース」を搭載
- トウ・ヒール方向にスコアラインを伸ばし、構えやすさが向上
- 打音は上級者が好む「小さく、低く、残響の短い音」
スペック
番手 | #3 | #4 | #5 | #7 |
---|---|---|---|---|
ロフト角 | 15 | 17 | 19 | 21 |
ライ角 | 57 | 57.5 | 58 | 58.5 |
ヘッド体積 | 167 | 159 | 151 | 138 |
クラブ長さ | 43 | 42.75 | 42.5 | 42 |
Z F45 ツアーフェアウェイウッド
特徴
- 飛距離と操作性を可能にした新肉厚設計の「ブースターカップフェース」
- 打点位置を意図的に変えたコントロールショットが可能
- 打音は上級者が好む「小さく、低く、残響の短い音」
スペック
番手 | #3+ | #3 |
---|---|---|
ロフト角 | 13.5 | 15 |
ライ角 | 57 | 57 |
ヘッド体積 | 147 | 150 |
クラブ長さ | 43 | 43 |
2016年モデル(3代目):Z65シリーズ
2012年、2014年は2種類のモデルがありましたが、2016年からは1機種のみに絞られています。
サイズ感から判断すると、Z725、Z F45ツアーといったハードな方のモデルが廃止されています。
Z F65フェアウェイウッド
特徴
- 目的に応じた番手別設計
- 「飛ばす」弾道の#3+、#3、#4は、高反発低スピン設計
- 「狙う」弾道の#5、#7は、安定した飛距離と方向性を重視した設計
スペック
番手 | #3+ | #3 | #4 | #5 | #7 |
---|---|---|---|---|---|
ロフト角 | 13.5 | 15 | 17 | 19 | 21 |
ライ角 | 57 | 57 | 57.5 | 58 | 58.5 |
ヘッド体積 | 172 | 173 | 161 | 144 | 135 |
クラブ長さ | 43 | 43 | 42.75 | 42.5 | 42 |
2018年モデル(4代目):Z85シリーズ
2018年モデルは、Zの名称で最後となるモデルです。この年、「ゼロ スリクソン」をテーマに掲げていて、従来までのアスリートゴルファーに加えて、楽しむゴルフをするライトユーザーまで、幅広いゴルファーをターゲットとしています。
Z F85フェアウェイウッド
特徴
- 強弾道で飛ばす#3
- 高弾道でグリーンを狙える#5、#7
スペック
番手 | #3 | #5 | #7 |
---|---|---|---|
ロフト角 | 15 | 18 | 21 |
ライ角 | 59 | 60 | 60.5 |
ヘッド重量 | 212 | 218 | 213 |
ヘッド体積 | 176 | 155 | 141 |
クラブ長さ | 43 | 42.5 | 42 |
2020年モデル(5代目):ZXシリーズ
2020年からはZからZXにシリーズ名が変わっています。Zシリーズが終わったわけでは無く、改称のため、名前を変えて続いています。
ZXフェアウェイウッド
特徴
- ヘッドに柔剛の組み合わせを連ねた「REBOUND FRAME」により飛距離性能をアップ
- #5、#7はヘッドのシャロー化による低重心設計を採用し、高弾道で狙える
スペック
番手 | 3 | 5 | 7 |
---|---|---|---|
ロフト角 | 15 | 18 | 21 |
ライ角 | 57.5 | 58 | 58.5 |
ヘッド重量 | 214 | 219 | 224 |
ヘッド体積 | 176 | 136 | 126 |
クラブ長さ | 43 | 42.5 | 42 |

スリクソン歴代モデル

