腕時計型GPSゴルフナビでグリーンオンから発売の「ザ・ゴルフウォッチ A1-Ⅲ」について、使い方・評価について取り上げます。
目次
グリーンオン ザ・ゴルフウォッチ A1-Ⅲの特徴
ザ・ゴルフウォッチは、GREEN ONが手掛ける腕時計型のGPSゴルフナビです。
GREEN ONは10年以上前からザ・ゴルフウォッチを発売していて、今や腕時計型ゴルフナビのことを総称としてゴルフウォッチと呼ばれるぐらい、この分野ではパイオニア的な存在です。
ザ・ゴルフウォッチのシリーズは、種類が多く、他メーカーと比べて低価格帯のものが多いのが特徴でしたが、ザ・ゴルフウォッチ A1-Ⅲは初めて液晶にタッチパネル式を採用し、約6万円のハイエンドモデルとなっています。
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それでは、グリーンオン ザ・ゴルフウォッチ A1-Ⅲを検討されている方が特徴を把握しやすいよう、主な機能、そして、良い点・気になる点を解説します。
グリーンオン ザ・ゴルフウォッチ A1-Ⅲの主な機能
- 有機ELディスプレイ
- タッチスクリーン
- GPS みちびきL1S対応(1m精度)
- コースレイアウト
- ハザード情報
- グリーンマップ
- グリーンアンジュレーション
- 高低差機能・高低差マップ
- レイアップ機能(3点間の距離表示)
- オートショットカウント(自動スコア管理)
- スマホ連携アプリ(GREENON)
- スマートウォッチ(歩数計・GPSロガー)
- Bluetooth接続(スマホのSNS・TEL通知確認)
主な機能として、タッチパネル操作、レイアップ機能(任意のレイアップ地点を経由した距離表示)、グリーンアンジュレーション、オートショットカウントなどが備わっていて、便利な機能が満載です。
特に、ザ・ゴルフウォッチシリーズで初めてタッチパネルが採用されたことで、マップ上の好きな地点を指定できるようになり、レイアップ機能が搭載された点が大きなポイントです。
グリーンオン ザ・ゴルフウォッチ A1-Ⅲの良い点
良い点① ゴルフウォッチ初のタッチスクリーンを採用
グリーンオンのゴルフウォッチシリーズは、価格の安さが魅力の一つでしたが、その分なのか、タッチスクリーンに対応していませんでした。
今回のA1-Ⅲではついにタッチ式が採用され、使い勝手などが大きく向上しています。
- ボタンが減り、スマホ感覚で直感的に操作しやすい
- マップ上で任意地点の指定が可能(レイアップ機能)
- 側面ボタンが減り、装着感がアップ
スワイプで画面を切り替えられる
画面を横スワイプしていくと、グリーンまでの距離 > コースレイアウト >グリーン画面 > スコア画面、縦スワイプしていくと、グリーンまでの距離 > ハザード情報 >高低差マップ と切り替わり、見たい情報に簡単に切り替えることができます。
ボタンが減り、形状もすっきり
前作のA1-Ⅱと比べてみると、A1-Ⅲではボタンが5つから2つに減り、本体右側はボタンが完全になくなり、左型にあるボタンも形状が工夫されています。
ボタン式は、スイング時に邪魔に感じられる方もいますが、右利きの人が左手に装着した場合、手の甲に当たりやすい右側面がすっきりしています。
※レイアップ機能は、次の章で取り上げます。
良い点② レイアップ機能が便利!
タッチ式スクリーンを採用したことで、コースレイアウト上の任意のポイントを指定するレイアップ機能が搭載されました。
上手で言うと、青丸が現在地、赤丸がレイアップ地点、黄色がグリーンです。
赤丸をロングタップして移動させると、レイアップ地点を移動させることができ、現在地からレイアップ地点、レイアップ地点からグリーンまでの距離を調べることができます。
▼レイアップ機能を実際のコースで使用(9:32から再生)
こちらの動画では、バンカー前にレイアップ地点を移動させています。
バンカー手前までの距離、そこからグリーンまでの距離を調べることができますので、2打目を含めたより正確なコース戦略を立てるのに役立ちます。
良い点③ グリーンの傾斜が分かる
A1-Ⅲは、グリーンとグリーン周辺の傾斜が分かるアンジュレーションの機能が搭載されています。
上図の左はグリーン周辺を含んだグリーンアタック画面で、右はグリーンだけにフォーカスしたグリーン画面です。
右のグリーン画面は、スマートグリーン機能により、自分の現在地から見た向きに自動で回転してくれますので、自分視点でのグリーン形状と傾斜が分かります。
▼アンジュレーションを使うところ(11:15)から再生されます
傾斜はグラフィカルにカラー表示されますので、グリーンを狙う際に、手前と後ろのどちらが良いか、右と左のどちらを避けるべきかなど、グリーンを目で捉えにくい場合に特に役立ちます。
良い点④ 画面が明るくて、とにかく見やすい
ゴルフウォッチは、前作の反射型カラー液晶から有機ELディスプレイにグレードアップしていて、視認性が格段にアップしています。
特に、アンジュレーションやハザードなどカラーを駆使して情報表示していますので、A1-Ⅲは晴れの日や曇りの日でも、よりストレスフリーで画面から情報を読み取ることができます。
この後で紹介している使用者の口コミでも、画面の視認性の高さはとても高く評価されていまして、A1-Ⅲのストロングポイントの一つとなっています。
良い点⑤ 自動機能が充実!でストレスフリーに近い!
A1-Ⅲは、GPSとショット感知機能による自動機能が備わっていますので、ラウンドしながらストレス少なく使うことができます。
- GPSによる自動検出
- スコアの自動管理
ゴルフ場・コース・ホールをGPSが自動で検出
GPSキャディ(ゴルフモード)をゴルフ場でコースに出て起動すると、GPSにより現在地からゴルフ場・コース・ホールを自動で検出されます。
自分でゴルフ場やコースを指定する必要が無く、ほぼ自動で使い始めることができます。
▼実際にゴルフ場で起動している様子です(2:42から再生されます)
スコアを自動管理
ゴルフウォッチには、オートショット感知機能が搭載されているモデルが、他メーカーを含めてそれほど多くはありません。
A1-Ⅲには搭載されていて、機器がスイングを自動で感知してくれますので、ショット地点の登録・スコアの管理が自動で行えます。
もちろん、画面から自分でスコア修正することもできます。
グリーンオン ザ・ゴルフウォッチ A1-Ⅲの気になった点
気になった点① 画面の切り替わりの反応がやや遅い
タッチ式スクリーンの採用が初めて搭載され、レイアップ機能の搭載が可能になりましたが、口コミを見ていると、スワイプによる画面の切替操作について、やや弱い・遅いという声が幾つか聞かれます。
現在、使われている機種との比較もあると思いますが、遅いと感じられる方も少なからずいるようです。
<タッチパネルへのネガティブな評価の抜粋>
- 画面変更のスライドの反応はワンテンポ遅い。他の方も言われてますがアップデートで対応が待たれますね。
- 色々な画面があるが、タッチパネルの反応が悪く切替に不満
- ややタッチパネルの反応が悪い感じもありますが、他モデルでも同様のため機能面において まったく不満点はありません。
- タッチパネルの操作性が気になる方もいるかも知れませんが、誤動作を防ぐにはこれくらいが丁度良いと思います。
気になった点② 価格は上がっている
これまで低価格が魅力だったザ・ゴルフウォッチですが、A1-Ⅲは有機EL、タッチパネル搭載していたハイエンドモデルのため、価格は前作よりも上がっています。
- A1-Ⅱ:41,250円(税抜き37,500円)
- A1-Ⅲ:59,840円(税抜き54,500円)
大凡2万円の価格の差がありますので、タッチ操作・レイアップ機能・画面の見やすさを求めるならA1-Ⅲ、その3点が不要・無くても良いという方はA-Ⅱ、更に言えば、オートショット感知と距離案内があれば十分という方は、2万円を切るザ・ゴルフウォッチ ノルム2という選択もあります。
グリーンオン ザ・ゴルフウォッチ A1-Ⅲの使用者による評価
レーザ―距離計と比較しても正確
- 期待の有機ELですが、非常に発色が良く晴れた日でも視認性が高いです。 この1点だけでもこのモデルに変えた良さがあります。
- ボタンが右サイドにないので、左手に装着される方は、 手が痛く無く快適にラウンド出来ます。ボディーもとても軽量です。
- レーザー測定機とも比較しましたが、現在発売されているモデルではトップレベルで正確です。
- ややタッチパネルの反応が悪い感じもありますが、他モデルでも同様のため機能面において まったく不満点はありません。
太陽の下でも見やすい
- 液晶画面が太陽の下でもかなり見やすく驚いた。
- スイングの邪魔になるか不安だったが、軽くて全くスイング中に邪魔にならなかったので安心した。
- フロント・センター・バックの距離が表示され便利で、アンジュレーション機能などもあるので、タッチパネル含め早く使いこなしたい。
重宝するグリーンアンジュレーション
- 屋外でもとにかく見やすい。有機ELディスプレイがこの価格で買えるなんて素晴らしいと思う。
- 充電の持ちも問題無し。距離は極めて正確。
- Bluetoothの接続についても特に問題ありませんでした。
- グリーンアンジュレーションは重宝します。 私はもう、これ無しではラウンド出来ません。
グリーンアンジュレーションが鮮やか
- 快晴の天気でしたが、改めて画面の見やすさに感動。文字がハッキリくっきり、視認性の高さは液晶とは比べ物になりません。グリーンアンジュレーションの鮮やかさも素晴らしいです。
- 距離は極めて正確ですし、心配していた充電の持ちも問題なし。(最終ホールで1目盛しか減ってませんでした)機能的には非の打ち所がありませんでした。
- タッチパネルの操作性が気になる方もいるかも知れませんが、誤動作を防ぐにはこれくらいが丁度良いと思います。
グリーンオン ザ・ゴルフウォッチ A1-Ⅲの構成内容(本体・付属品)
*出典:取扱説明書
- 本体
- 充電用ケーブル
- クイックマニュアル
- USBケーブル
- 保証書
グリーンオン ザ・ゴルフウォッチ A1-Ⅲのスペック
ディスプレイサイズ | 直径1.39インチ |
---|---|
解像度 | 454 x 454 ピクセル |
スクリーン | 有機ELフルカラータッチスクリーン |
外形寸法 | Φ47.5mm×13.4mm |
重量 | 60g |
バッテリー稼働時間 | ゴルフモード:10時間 |
防水等級 | 5気圧防水 |
通信仕様 | Bluetooth 5.2 Low Energy |
コースデータ | 国内約3200(99%)、米国約15000、海外約800 |
ショット感知 | あり |
スコア管理 | あり |
スロープモード | あり |
3点間距離 | あり |
専用アプリ | あり |
グリーンオン ザ・ゴルフウォッチ A1-Ⅲの発売価格
グリーンオン ザ・ゴルフウォッチ A1-Ⅲの定価は、59,840円(税抜き54,500円)です。当記事執筆時点での市場価格は、Amazon、楽天共に定価の59,840円です。
ただ、ポイントがそれぞれ大きく設定されていて、それを差し引くと、Amazonでは実質53,856円、楽天では56,522円で、Amazonの方がお買い得です。
基本的にゴルフ距離計はAmazonの方が安く出品される傾向があります。