キャロウェイのTRI-BEAMパターについて、全機種の特徴、おすすめモデルなど、最新情報を詳しく取り上げます。
目次
キャロウェイのTRI-BEAMパターの特徴
TRI-BRAM(トライビーム)が誕生した背景
この独特な三角型のネック形状を見て、「あれっ?」「ついに!」「なるほど。」など、何らか感想を持った方は多いのではないでしょうか。
ここ最近、女子プロゴルファーの間で評価が高いことで、瞬く間に人気パターとなったのが、テーラーメイドのトラスパター。
▼テーラーメイドのトラスパラーのネック
ネック部に建築で用いられているトラス構造を採用することで、インパクト時の安定感が備わったパターです。
見るからにミスに強そうな構造で、アマチュアにも人気があり、ネットのセールスランキングでも常連です。
オデッセイ曰く、”この構造のパターをオデッセイでも出して欲しい”という声に応えて開発したのが、TRI-BEAM(トライビーム)パターだそうです。
二番煎じみたいに見えるかもしれませんが、ドライバーのソールのスリット構造、可変スリーブ、ウェイトスライダー機能など、ゴルフクラブの歴史はそのようにして成り立ってきたことは踏まえておきましょう。
こちらの動画でクラブフィッターの小倉氏も述べていますが、後発だけに良くできているとのことで、実際、オデッセイのノウハウやテクノロジーと融合させていますので、この点はストロングポイントであることは間違いないでしょう。
既にプロが実践投入している
テーラーメイドのトラスパターの方は、プロ・アマ両方の市場を席巻していて、三角ネックの需要の高さは誰しもがしるところです。
キャロウェイの三角ネックはどのように評価されるかですが、実は既に女子プロゴルファーが使用を開始しています。
- 上田桃子
- 河本結
- 柏原明日香
- テレサ・ルー
ゴルフライターのコヤマカズヒロ氏によると、トラスパターの人気に一役買っている稲見萌寧がTRI-BEAMのパターを1~2本持って行ったという噂があるそうです。
▼プロによる使用状況の話のところ(15:46)から再生されます
安定感を生み出すラケットホーゼル
モデル名はTRI-BEAM(トライビーム)ですが、このネック構造はラケットホーゼルという名が付けられています。
テニスのラケットのような構造とのことですが、つまりはネック部分が三角型になったということです。
トゥ・ヒールに打点がばらついても、棒1本の構造から面になることで、ヘッドが回転しづらく、ミスを許容してくれます。
なお、このラケットホーゼル部分は、従来のクランクホーゼルと同じ重量で作られているとのことえ、重心が高くならないように設計されています。
トゥ・ヒールのウェイトで、抜群の安定感
ソール面には、全6モデル共通で、トゥ側・ヒール側にウェイトが搭載されています。
#1、#2、#7では約15g、#6M、DOUBLE WIDE、DOUBLE WIDE CSでは約10gとなっていますので、左右方向の慣性モーメントを高めてあります。
ウェイトが目に見えて分かる形になっていまうsので、打点がブレやすい方は、パターをバッグから取り出す時に、このソールウェイトを見ただけで安心感が持てそうです。
ホワイトホットインサートを採用
そして、フェース面にはホワイト・ホット インサートが搭載されています。オデッセイならではの特徴がしっかり備わっています。
ボールのカバーと同じ素材を用いることで、ボールとの相性が良く、心地良い打感・打音、安定したボールの転がりはツアーでも実証済みです。
モデルは全6種類
ヘッドは全部で6機種あります。
- #1:ピン型
- #2:同じくピン型で後方がシャープなタイプ
- DOUBLE WIDE:ワイドタイプ
- DOUBLE WIDE CS:同じくワイドタイプで、そのセンターシャフト版
- 6M:丸型のマレットタイプ
- #7:角型のマレットタイプ
TRI-BEAMパターのゴルファータイプ別おすすめモデル
操作したい・PING型が好きなゴルファー
#1、#2の2モデルは、ピン型の後方がすっきりとしたタイプのパターです。
後ろが重たくないため、ヘッドの開閉をするタイプ、逆に言えば、直線的なストロークに拘らない方に適しています。
どちらもソールにはトゥ・ヒールにそれぞれ15gのウェイトが搭載されていますので、打点ブレへの強さも備わっています。
#1と#2の大きな違いは、フランジと呼ばれるヘッド後方の後ろに伸びた部分の形状です。#1は丸みがあるのに対して、#2は直線的でシャープになっています。
どちらが自分に合っているかは、形状が好みの方、構えやすい方を選ばれると良いでしょう。
ちなみに筆者の場合、後方中央の部分がシャープになっている#2の方が、スクエアなストロークをアシストしてくれそうな感覚が持てる点で好みです。
大型ヘッドは苦手だが、安定感・安心感が欲しいゴルファー
ダブルワイド型は、通常シャフトとセンターシャフトの2タイプあります。
ピン型では後方の安定感が心許ない、でもマレットの奇抜な形、重々しい物質感が苦手な方は、このダブルワイド型がオススメです。
通常タイプの方は打点のブレに強く、CS(センターシャフト)の方はセンターに構えやすく捉えやすいという特徴があります。
なおCS(センターシャフト)は、初めて使われる方は構えた時に違和感を感じられるかもしれませんので、一度、手に取られてみることをオススメします。
大型ヘッド・マレットが好きなゴルファー
大型のマレット型に慣れている方、または、使ってみたい方は、6Mと#7がオススメです。
6Mの方はダブルワイドの後方を半月型に丸めたような形状で蒲鉾型とも呼ばれています。マレットの奇抜な形状が気になるという方は、すっきりした形の6Mがオススメです。
反対に#7の方はつの型と呼ばれるタイプで、トゥ・ヒールの後方に角が伸びたような形状を取っています。
2本の角があることで2ボールパターのようにスクエアなストロークがしやすく、左右後方の重量があるため、打点ブレに対して強さを発揮してくれます。
この形が気になってしまってパッティングに集中できないという方は向きませんが、この7のタイプは他メーカーでも人気がありますので、ネオマレットに興味がある方、スクエアなストロークを獲得したい方は、試してみると良いでしょう。