BRNR miniドライバーに搭載されているロフト角・ライ角・フェース角の調整機能(可変スリーブ)について取り上げます。
BRNR miniドライバーは、2種類の調整機能を搭載
BRNR miniドライバーは、ネックの可変スリーブによる角度調整機能、ソールのウェイト入れ替えによる重心調整機能の2つが搭載されています。
1つは、ロフト角・ライ角・フェース角の調整機能です。
これまでの300miniドライバー、Original Oneミニドライバーと同様に、ネックに可変スリーブが採用されています。
シャフトの向きを変えることで、前述の3つの角度を切り替えることができ、打ち出しの高さ、ボールのつかまりなどを調整することができます。
もう1つは、ウェイトによる重心調整機能です。
ソールの前後に重量の異なるウェイトが装着されていて、これを入れ替えることで、重心位置を変更することができ、寛容性・スピン量を変えることができます。

ロフト角・ライ角・フェース角の調整機能
調整機能の仕組み
BRNR miniドライバーのロフト角・ライ角・フェース角の調整機能は、ステルスシリーズ、SIMシリーズ、Mシリーズなどに搭載されているものと同じタイプのものとなります。
可変スリーブと呼ばれるパーツがシャフトの先端に装着されていて、ヘッドに挿し込むシャフトの向きを変えることができる機構です。
可変スリーブによるロフト角・ライ角・フェース角の調整内容
上記の画像はステルスシリーズのものですが、ここ最近のテーラーメイドのウッドには同じ機構の物が採用されています。
可変スリーブには、予め12通りのポジションが用意されていて、その中から選択する形で、ロフト角、ライ角、フェース角を切り替えます。
▼スリーブの表記と調整内容
スリーブ 表記 |
ロフト角 | ライ角 | フェース角 | スピン量 |
---|---|---|---|---|
UPRT | ±0 | 60 | スクエア | ±0 |
| | -0.75 | 59.5 | 1.5°OPEN | -150 |
| | -1.5 | 58.75 | 3°OPEN | -300 |
LOWER | -2 | 58 | 4°OPEN | -400 |
| | -1.5 | 57.25 | 3°OPEN | -300 |
| | -0.75 | 56.5 | 1.5°OPEN | -150 |
STD | ±0 | 56 | スクエア | ±0 |
| | 0.75 | 56.5 | 1.5°CLOSE | 150 |
| | 1.5 | 57.25 | 3°CLOSE | 300 |
HIGHER | 2 | 58 | 4°CLOSE | 400 |
| | 1.5 | 58.75 | 3°CLOSE | 300 |
| | 0.75 | 59.5 | 1.5°CLOSE | 150 |
ロフト角・ライ角・フェース角の調整方法
実際の調整は、専用のレンチを用いてご自身で行うことができます。
なお、以前はテーラーメイドのウッドに専用レンチが付属していましたが、2023年発売のBRNR miniドライバーには付属していません。
お持ちでない方は、別途、購入するなどして入手してください。Amazonや楽天などで、大体2,000円ぐらいで購入することができます。
<調整手順>
- 専用レンチをソール側から挿し込み、ヘッドとスリーブ付きシャフトを緩めます。
- スリーブ付きシャフトを回転させて、調整したいセッティングポジションで、ヘッドのホーゼルに差し込みなおします。
- 再び専用レンチをソール側から差し込み、ヘッドとスリーブ付きシャフトを締め付けて固定します。
▼テーラーメイドのロフト角の調整方法を詳しく解説した動画
テーラーメイドの可変スリーブの調整方法と設定の注意点について、上記の動画にて丁寧に解説されています。登場するクラブはM4ドライバーですが、同じメーカーの12ポジションのスリーブです。
ウェイトによる重心調整機能
重心調整の仕組み
BRNR miniドライバーには、MWT(ムーバブル・ウェイト・テクノロジー)システムと呼ばれる重心調整機能が搭載されています。
簡単に言うと、ウェイトを入れ替えて、浅重心・深重心を切り替える仕組みです。
重心調整内容
デフォルトで、前方には1.5g、後方には13gのウェイトが搭載されています。これを入れ替えることで、スピン量、寛容性を切り替えることができます。
- スタンダード設定(前方1.5g、後方13g)
後方を重くした設定で、深重心により慣性モーメントが大きくなることで、弾道の安定性が高まります。 - ロースピン設定(前方13g、後方1.5g)
前方を重くした設定で、浅重心によりスピン量が抑えラテ、強い弾道が出やすくなります。
重心調整方法
こちらもロフト角・ライ角・フェース角の調整と同じく、専用レンチを用いてご自身で行います。
ウェイトは中央にネジ穴がありますので、専用レンチを刺し込んで回転させることで、取り外し、取り付けが行えます。
まとめ
BRNR miniドライバーについて、ロフト角・ライ角・フェース角、ウェイトによる重心の調整機能を詳しく解説しました。
従来の300miniやOriginal Oneミニとは違って、2種類の調整機能が搭載されていますので、弾道をカスタマイズしたい方にとっては、とても使い勝手が良いミニドライバーです。
以上、BRNR miniドライバーの調整機能ついて取り上げました。
