タイトリストから発売のT150アイアンの2023年モデルについて、試打・評価・製品の特徴について取り上げます。
目次
T150アイアン 2023の特徴
T150は、T100・Sとロフト設定が同じ
従来までのTシリーズアイアンは、T100~T400まで、100刻みでモデルが存在しました。
しかし、2023年のTシリーズアイアンでは、T100・S、T300のリリースがなく、代わりにT150とT350が誕生しています。
▼2023年のTシリーズアイアン 全4モデル
本記事で取り上げているT150アイアンは、T100・Sアイアン(2021)と番手の種類、そして、ロフト角の設定が同じになっていますので、T100・Sアイアンは廃止と言えど、実質的には後継モデルという位置づけになります。
T100と同様の構造とテクノロジー
▼左がT100、右がT150
T150アイアンは、一見、T100アイアンと非常によく似ています。
デュアルキャビティ形状にタングステンがトゥ・ヒールに搭載されていて、基本的な構造はT100と同様です。
ロフト角は2°ストロング
ロフト角は、T100とT100・Sの関係と同様に、T150はロフトを立ててあります。
全番手に及んでT150アイアンの方が2°ストロングとなっていますので、飛距離性能をプラスしたい方に適しています。
PGAツアープロのクラブ選択を見てみると、T100アイアンをベースとしながら、ロングアイアンのみT150アイアンを採用しているケースが見受けられます。
このように、コンボで上の番手のみ扱いやすいT150を選択するのもオススメです。
ヘッド形状は安心感を持たせてある
▼左がT100、右がT150
T150アイアンは、T100アイアンと比べて、ヘッド形状にも違いを持たせてあります。
トップブレードに厚さを持たせてあるのと、ソール幅を広めに持たせてありますので、ヘッドの外観から伝わってくる安心感が高まっています。
T100・Sではヘッドが小さく感じられるプレーヤーもいたことから、T150ではトップブレードの厚みをわずかに増やし安心感をプラス、ソール幅を広くすることで低重心化も実現しています。
*引用:titleist.co.jp
T150アイアン 2023の試打・評価
T150アイアン 2023をトラックマンで計測試打・評価
試打クラブは、T150アイアンの7番(32°)、シャフトはNSプロMODUS3 ツアー120 S
- ブレード長はT100と同じで、ヘッドサイズの差は感じない。ブレード幅、ソール幅が少し広い。
- 位置付け的にはT100・Sの後継だが、やさしい方に振っていて、T100に寛容性と飛距離を追加している。
- コンパクトで打感もT100に似ているが、球弾き感があって飛距離性能がある。
- T150はスコア90切る切らないぐらいの人向け。100切り目指している人がこのアイアンで練習するのも良い。
T150アイアンを忖度無く試打・評価
- 実質、T100・Sの後継モデル。
- T150は7番が32°で、ONOFFのKURO、ZX7 MKⅡ、P770あたりが比較対象になる。
- T100は飛ばないし、ハードヒッターでないとメリットを引き出しにくいので、それ以外の人にはT150はT100のロフトを立てたバージョンと言う感じで調度良い。
- やさしいアイアンではなく、しっかり難しくしてある。
- バックスピン量が安定していて、キャリーが安定している。
- 打感はT100・Sの方が良かったが、T150もとても良い。スイートエリアの広さはT100と変わらない。
プロが2023年Tシリーズアイアン全4機種を試打・評価
▼T150アイアンの試打(4:20)から再生
- フォルムは全体的に安心感がある。トップブレードの厚みとソールの座りの良さがある。
- 球の上がり方が良い。打感が柔らかくて素晴らしい。
- 構えた時の顔も、調度良い大きさ。
- 抜けが良い安心感があるので、気持ちよく左に振っていける。マルチに対応できそう。
2023 Tシリーズアイアン全モデルを試打・解説
Tシリーズ 2023年モデルのアイアン全4機種について、違いや特徴についてゴルフライターが詳しく解説しています。
- T150はT100よりも2°ロフトがストロングになっている。
- ポケットキャビティのようなマッスルチャネル(溝)があって、ヘッドの構造や形状がT150専用設計でT100とは少し違う。
- 基本性能はT100とそんなには変わらない。飛ばせて高さが出せるのがT150。
- T150とT200で迷いそうだが、T200はマッスルインパクトテクロジーが搭載されていて、直進性能が高く、飛距離ロスが出にくい。迷われてやさしい方を求める方はT200がオススメ。
T150アイアン 2023のスペック
クラブスペック
番手 | ロフト角 | ライ角 | 長さ |
---|---|---|---|
4 | 22° | 61.5° | 38.50″ |
5 | 25° | 62° | 38.00″ |
6 | 28° | 62.5° | 37.50″ |
7 | 32° | 63° | 37.00″ |
8 | 36° | 63.5° | 36.50″ |
9 | 40° | 64° | 36.00″ |
P | 44° | 64° | 35.75″ |
W | 48° | 64° | 35.50″ |
シャフトスペック
公式サイトでは、2種類のシャフトが掲載されています。
- N.S. PRO MODUS3 ツアー120
- N.S. PRO MODUS3 ツアー105
シャフト | 材質 | フレックス | 重さ | トルク | 調子 |
---|---|---|---|---|---|
NSプロMODUS ツアー120 | スチール | S | 114g | 1.7° | 中元調子 |
NSプロMODUS ツアー105 | スチール | S | 106.5g | 1.7° | 手元調子 |