タイトリストから発売のT200アイアンの2023年モデルについて、試打・評価・製品の特徴について取り上げます。
目次
T200アイアン 2023の特徴
前作と同じく中空構造を採用
T200アイアンは、前作と同様に中空構造が採用されています。
Tシリーズ全体で見れば、T100、T150がデュアルキャビティ形状を採用していますが、T200、T350、そして、リニューアルがまだされていない2022年モデルのT400は中空構造となっています。
T200やT350はハイテクアイアンとも形容されていて、中には打感や寛容性を高めるテクノロジーが搭載されているところが、T100やT150と根本的に大きく異なる点です。
進化したマックスインパクトテクノロジー
T200アイアンは、T150アイアンとスペックが近いことから、どちらにするか迷われる方が多いと思います。
T150の方はT100に特徴が近く、ロフトも寝ていますが、T200はロフトが立っていて、さらに直進性・寛容性が備わっていますので、やさしさに大きく差があります。
それを裏付けるテクノロジーとして、前作同様、中空内部にはマックスインパクトテクノロジーが搭載されています。
オフセンターヒット時のボール初速の低下が抑えられますので、T100やT150が持つ打点のばらつきに対するシビアさが緩和されています。
T100・T150と組合せやすいヘッド形状
T200は、T100やT150と比べると、寛容性・直進性が備わっていて、扱いやすいモデルです。
ただ、中空構造ながらもヘッド形状にシャープさがあり、ネックもほぼストレートとなっています。
クセが無く扱えるため、PGAツアーのプロにもロングアイアンとして採用されています。
前作よりもロングとミドルでロフトが立っている
番手 | 2021 | 2023 | ロフト差 |
---|---|---|---|
5 | 25° | 24° | 1° |
6 | 28° | 27° | 1° |
7 | 31° | 30.5° | 0.5° |
8 | 35° | 34.5° | 0.5° |
9 | 39° | 38.5° | 0.5° |
P | 43° | 43° | 0° |
W | 48° | 48° | 0° |
2023年モデルのT200アイアンは、2021年モデルよりもロフトを立ててあります。
ロングアイアンでは1°、ミドルアイアンは0.5°立っていて、距離を狙う長い番手ほど飛距離性能を高めてあります。
7番アイアンは30.5°となっていまして、中級者、飛距離をクラブに任せたい上級者に適しています。
T200アイアン 2023の試打・評価
T200アイアン 2023をトラックマンで計測試打・評価
試打クラブは、T200アイアンの7番(30.5°)、シャフトはNSプロ 880 AMC Sです。
- もともとAP3の位置づけだったが、2代目・3代目とシャープになってきてAP2に近づいた。
- 打感はT100とかT150の方が良いが、大分良くなっている。P790よりはムチッとする。
- シャープなのに飛んで高さが出てスピンも入る。芯の上で打っても飛ぶ。
- バンスが高くなって、潰して打ちやすくなっている。
T200アイアンをプロが試打・評価
- T200もT350もスピン量が増えている。球が伸びて行く。
- 前作より打音が良くなっているが、T350の方が良い。
- T200とT350で飛距離の差はそれほどなく、T200の方が高さが出る。
2023 Tシリーズアイアン全モデルを試打・解説
Tシリーズ 2023年モデルのアイアン全4機種について、違いや特徴についてゴルフライターが詳しく解説しています。
- ロフト設定が前作と少し変わって(ストロング)、7番で30.5°になっている。
- ブレード長は大きくなくシャープで、オフセットもストレートネックといって良いぐらいすっきりしている。
- T100やT150と組み合わせて使えるように、すっきりとした見た目になっている。
- ロフトは立っていても球が上がってくれる。
- T200はT150と迷いそうだが、T200にはマッスルインパクトテクノロジーが入っていて、かなり効いている。圧倒的に直進性が高く曲げづに打ちやすくて、オフセンターで捉えても飛距離が落ちづらい。
- 前作よりも打感がソリッドに良くなっている。
T200の新作と旧作を比較・試打
▼T200アイアンの試打(9:25)から再生
- フォルムがコンパクトになって、引き締まった感じが良い。
- 球の高さ、つかまり、抜け感がアップデートされている。
- 捕まった後の反響音が柔らかくなっている。弾いているというより、運んでいるフィーリングがある。
T200アイアン 2023のスペック
クラブスペック
番手 | ロフト角 | ライ角 | 長さ |
---|---|---|---|
5 | 24° | 62° | 38.00″ |
6 | 27° | 62.5° | 37.50″ |
7 | 30.5° | 63° | 37.00″ |
8 | 34.5° | 63.5° | 36.50″ |
9 | 38.5° | 64° | 36.00″ |
P | 43° | 64° | 35.75″ |
W | 48° | 64° | 35.50″ |
シャフトスペック
公式サイトでは、2種類のシャフトが掲載されています。
- N.S. PRO 105T
- N.S. PRO 880 AMC
- TENSEI AV BLUE AM
シャフト | 材質 | フレックス | 重さ | トルク | 調子 |
---|---|---|---|---|---|
N.S. 105T | スチール | S | 113.9g | 1.9° | 先中調子 |
N.S. PRO 880 AMC | スチール | S | 94.5~106.5g | 2.1° | 中元調子 |
TENSEI AV BLUE AM | スチール | S | 70~88g | 2.9° | 中調子 |