テーラーメイドのM2 D-TYPEドライバーについて取り上げます。
M2 D-TYPEドライバーはUSモデル!
M2ドライバーはMシリーズのアベレージモデルとして人気のドライバーです。一方、M2 D-TYPEドライバーというモデルも、一部のゴルファーの間で支持されています。
テーラーメイドのジャパン公式サイトにはM2 D-TYPEドライバーは掲載がありません。というのも、D-TYPEドライバーはUSモデルのみでの発売で、日本では公式な取り扱いがないためです。
M2 D-TYPEドライバーはスライサー向けのモデル
M2 D-TYPEドライバーは、名前から分かる通り「ドロー仕様モデル」です。通常のM2ドライバーと重心設計が大きくことなっていて、スライスしにくいモデルとなっています。
上の写真で通常のM2ドライバーと比べてみると、ソール後方のウェイトが、左のD-TYPEではセンターではなくヒール寄りに配置されています。
重心がヒール寄りになると、スライスが出にくくなる!
ヒール側の後方にウェイトが配置されることで、重心角が大きくなります。重心角とはいわばフェースが自然な状態で向きたがる方向(角度)です。重心角が大きければ大きいほど、フェースはスクエアな状態からクローズの方向に回転しやすくなります。
スライスの大きな原因の一つがインパクトの際のヘッドの開きですので、ヘッドが返りやすいことで、右への抜けが出にくくなります。
搭載されているテクノロジーは、通常モデルと同じ
通常のM2ドライバーとM2 D-TYPEドライバーは、重心変更によるドロー仕様かどうかの違いのみです。ソール前方のスピードポケットや、打音・打感を与えてくれるジオコースティックデザインは、両方のモデルに搭載されています。
また、ホーゼル部の角度変更による弾道調整機能も、両方のモデルに搭載されています。
ライ角は1°アップライトになっている
ライ角は、ノーマルタイプが56~60°なのに対して、D-TYPEは57~61°となっていて、D-TYPEの方が1°だけアップライトになっています。
ライ角が大きい方がスライス改善効果がありますので、つかまりを意識した設計になっています。
M2 D-TYPEドライバーの360°ビュー
こちらはM2 D-TYPEドライバーの360°ビュー動画です。ウェイトの搭載位置や全体的なフォルムを確認することができます。
M2 D-TYPEドライバーの試打・感想
試打動画で述べられている感想・評価は下記のようになっています。なお、シャフト選択を慎重にというのは、USモデルのシャフトは、同じRやSでも日本のシャフトより1フレックス硬いと言われているため、フレックスの選択のことと思われます。
- ヘッドローテーションがしやすく、スライスが減る。
- フェースのはじきがよく、日本製のM2ドライバーよりも打音が甲高い。
- 低スピンが打ちやすい。
- (USモデル故に?)シャフト選択は気を付けたい。
M2 D-TYPEドライバーとM2ドライバーのスペック比較
モデル | M2 D-TYPE | M2 |
---|---|---|
ロフト角 | 9.5/10.5/12° | 9.5/10.5/12° |
ライ角 | 57~61° | 56~60° |
ヘッド体積 | 460cc | 460cc |
クラブ長さ | 45.75in | 45.75in |
比較のため、両者ともにUSモデルで比較しました。ライ角以外で基本スペックに大きな違いはありません。なお、M2ドライバーではロフト角12°は発売されていません。
標準シャフトはマトリックス MFS56 White Tie 55
- フレックス:S、R
- シャフト重量:57g、55g
USモデルのシャフトは日本のシャフトよりも1フレックス硬いと言われています。普段Sの方は、USモデルでは同じSではなくRを選ぶケースが多いようです。
M2 D-TYPEドライバーの評価・感想
- D-Typeは捕まりが良くなっています。最近のテーラーメイドのドライバーはいずれも重心角が小さめ(20度以下)ですが、このD-Typeは23度。テーラーメイドの中では例外的に数値が大きめ。
- ただし、D-Typeの場合、フェース向きはノーマルと同じ。捕まりを良くしつつもスタンダードポジションにおいてはフックフェースになっていません。なので、D-Typeといいつつもスライサーのお助けクラブという位置付けではなさそうです。
引用:http://www.analyze2005.com/mkblogneo/?p=18452
- スライスどころかきれいなストレート弾道!…このドライバーならそんなこともお構いなし!しっかりつかまえた弾道で、吹き上がりもなく強い打球が飛んでいきました。
- シャフトはUSモデルのマトリックスというシャフトです。
Rシャフトでも日本仕様のS相当の振動数があったシャフトですので、ヘッドスピード43くらいの方までは安心
引用:https://www.atomicgolf.jp/contents/community/240/
- Dタイプが気になり購入しました、つかまりも良く優しいモデルです。
引用:https://www.aftergolf.net/gekiyasu/club/1/1/11/TE/ydp45728/