本間ゴルフの2025年モデル「TW767」シリーズ。
アイアンは全4タイプのラインナップとなっています。
各タイプの弾道や形状の違い、特徴、スペック、発売日、発売価格など詳細をまとめました。
TW767シリーズのアイアンは4タイプ
▼左からHx、Px、Vx、V
本間ゴルフのツアーワールドシリーズの2025年モデルは「TW767」です。
前作のTW757ではアイアンがP、Vx、Bの3タイプでしたが、TW767ではHx、Px、Vx、Vの4タイプとなっています。
マッスルバック(B)が無くなりましたが、Vxよりもキャビティが浅いVが追加され、さらに中空(Hx)が加わっています。
- TW767 Hxアイアン:前作には無かった中空アイアン
- TW767 Pxアイアン:ポケットキャビティアイアン
- TW767 Vxアイアン:軟鉄鍛造のハーフキャビティアイアン
- TW767 Vアイアン:軟鉄鍛造のVxより浅いキャビティアイアン
B(マッスルバック)がなくなり、代わりに軟鉄鍛造キャビティが2種類になり、さらに中空が追加されていますので、ドライバーと同様に全体としてやさしい方向にシフトしています。
ただ、ツアーワールドでマッスルバックが無いのは違和感がありますので、いずれTW757 Bアイアンは追加されると考えてほぼ間違いないかと思います。
TW767シリーズ アイアン4タイプの形状の違いを比較
ネック形状の違い
▼左からHx、Px、Vx、V
オフセットの大きさで言うと、Hx > Px、Vx >Vとなっています。
Px、Vxはオフセットは全番手で同じで、Hxは6番だけ0.5mm大きいだけですから、この3タイプはほぼ同じと言って良いでしょう。
ただ、Hx > Px > Vxの順にネックの曲がり(グース)を感じさせる形状になっていますので、構えた時のゴルファーの受け取り方(つかまる安心感、操作感)は異なります。
ソール形状の違い
▼左からHx、Px、Vx、V
一番左のHxのみ中空アイアンのため、トップライン、ソールともに厚みがあります。
その他の3モデルはシャープですが、それでもPx、Vx、Vとなるにつれてソールは薄くなっています。
クラブに寛容性を持たせたい方は、HxとPx、弾道を操作し、打ち込んでいきたい中・上級者は、Vx、Vが適しています。
TW767シリーズ アイアン4タイプの特徴の違いを比較
製法・構造の違い
モデル | Hx | Px | Vx | V |
---|---|---|---|---|
構造 | 中空 | ポケットキャビティ | ハーフキャビティ | ややキャビティ |
製法 | 鋳造 | 鍛造 (フェースは鋳造) |
鍛造 | 鍛造 |
ボディ素材 | ステンレス | 軟鉄 | 軟鉄 | 軟鉄 |
フェース素材 | マレージング鋼 | マレージング鋼 |
Hxは、前作になかった中空構造のアイアンです。この後でも詳しく取り上げますが、最もロフトが立っていて、飛距離性能が最も高いタイプです。
Pxは軟鉄鍛造ボディにマレージングフェースを組み合わせていて、ポケットキャビティのやさしさと打感の良さを両立させています。
VxとVはS20Cの軟鉄鍛造で、打感の良さ、そして、すっきりとしたフォルムが特徴です。
中級者で寛容性と飛距離が欲しい方はPx、打感重視の方はVxから検討されると良いでしょう。
スペックの違い
モデル | Hx | Px | Vx | V |
---|---|---|---|---|
ロフト角 | 28° | 30° | 30° | 32° |
ライ角 | 61.5° | 61.5° | 61.5° | 61.5° |
長さ | 37″ | 37″ | 37″ | 36.25″ |
オフセット | 3.0mm | 3.0mm | 3.0mm | 2.0mm |
上表は7番アイアンのスペックを比較したものです。なお、Hx、Pxの長さはスチールシャフトのもので、カーボンでは0.25インチ長尺になります。
Hxは28°の設定で最近のアイアンとしてはアベレージゴルファー向けぐらいのロフトの立ち方です。構造は中空でボテッとしていますので、アベレージゴルファー~中級者の方が扱いやすいアイアンです。
PxとVxはどちらも30°で、中級者や飛距離が落ちてきた上級者に適しています。
Vは32°で最もロフトが寝ています。高さを出してしっかり狙いに行くタイプの方向けです。
TW767 Hxアイアンの特徴・評価
特徴・評価
- TW767シリーズの中で飛距離性能が最も高い。
- マレージングフェースにより、弾きとスピンの入りやすさを両立
- 内部トゥ側、バックフェース中央にウェイトを搭載し、ミスヒットに強く、球が上がる。
TW767シリーズの4タイプのアイアンの中で、唯一、中空構造が採用されていて、ロフトも最も立っています。
ウェイトもトゥ側、バックに搭載され、寛容性、球の上がりやすさが備わっています。
飛距離を出せて、打点ブレにも強く、ツアーワールドながらアベレージゴルファーが扱いやすいアイアンです。
なお、ネックはこのタイプの割にはストレートに近く、つかまりよりも操作性を求める方、素直な飛びを求める方に適しています。
見た目が中空ながらもマッスルバイクにシャープになっているのもポイントです。
スペック
番手 | ロフト角 | ライ角 | オフセット | VIZARD EZ-C |
NSプロ 950GH neo |
---|---|---|---|---|---|
#5 | 22 | 60.5 | 3.5 | 38.25 | 38 |
#6 | 25 | 61 | 3.5 | 37.75 | 37.5 |
#7 | 28 | 61.5 | 3 | 37.25 | 37 |
#8 | 32 | 62 | 3 | 36.75 | 36.5 |
#9 | 36 | 62.5 | 2.5 | 36.25 | 36 |
#P | 41 | 63 | 2.5 | 35.75 | 35.5 |
#A | 46 | 63 | 2 | 35.75 | 35.5 |
TW767 Pxアイアンの特徴・評価
特徴・評価
- ポケットキャビティによる+軟鉄ボディにより、寛容性とフィーリングを料率。
- 飛距離と高さのバランスが良く、中級者におすすめ。
軟鉄ボディ―にマレージングフェ―スを合わせたポケットキャビティアイアンです。
打感、飛距離性能、寛容性が程よく備わっていますので、中級者や上達し始めのアベレージゴルファーに適しています。
バックフェースには振動吸収効果のあるバッジが備わっていますので、軟鉄ボディと相まって、ポケットキャビティながらもフィーリングの良さも追及されています。
スペック
番手 | ロフト角 | ライ角 | オフセット | VIZARD EZ-C |
NSプロ 950GH neo |
---|---|---|---|---|---|
#5 | 24 | 60.5 | 3.5 | 38.25 | 38 |
#6 | 27 | 61 | 3 | 37.75 | 37.5 |
#7 | 30 | 61.5 | 3 | 37.25 | 37 |
#8 | 34 | 62 | 3 | 36.75 | 36.5 |
#9 | 38 | 62.5 | 2.5 | 36.25 | 36 |
#P | 43 | 63 | 2.5 | 35.75 | 35.5 |
#A | 49 | 63 | 2 | 35.75 | 35.5 |
TW767 Vxアイアンの特徴・評価
特徴・評価
- 軟鉄鍛造+ハーフキャビティで寛容性をプラス。
- ロフトは30°(7i)でアスリートアイアンとしては飛距離性能も高い。
VxとVは軟鉄鍛造アイアンで、打感を求めるゴルファー向けのアイアンです。
Vxの方がキャビティが深く、ロフトも立っていますので、飛距離・寛容性ともに高いのが特徴です。
同じロフト設定のPxと比べて、Vxの方は操作性が高く、飛距離性能・寛容性が低く、やや上級者よりの中級者向けアイアンです。
トップラインやソールもすっきりしていますので、弾道を操りたい方は、PxよりもVxの方が適しています。
スペック
番手 | ロフト角 | ライ角 | オフセット | 長さ |
---|---|---|---|---|
#5 | 24 | 60.5 | 3.5 | 38 |
#6 | 27 | 61 | 3 | 37.5 |
#7 | 30 | 61.5 | 3 | 37 |
#8 | 34 | 62 | 3 | 36.5 |
#9 | 38 | 62.5 | 2.5 | 36 |
#P | 43 | 63 | 2.5 | 35.5 |
#A | 49 | 63 | 2 | 35.5 |
TW767 Vアイアンの特徴・評価
特徴・評価
- 軟鉄鍛造+ほんのりキャビティ。
- ロフトは32°(7i)で高さを出して狙いに行ける。
TW767シリーズの4タイプのアイアンの中で、最もアスリート向けのアイアンです。
前作ではマッスルバックのTW757 Bアイアンがありましたが、TW767シリーズでは発売開始時点ではマッスルバック(B)はありません。
Vxも軟鉄鍛造でキャビティになっていますが、Vの方はキャビティの堀が浅く、寛容性が落され操作性が備わっています。
基本的には上級者向けですが、飛距離性能・寛容性の方で少しクラブに助けてほしい方向けとなります。
スペック
番手 | ロフト角 | ライ角 | オフセット | 長さ |
---|---|---|---|---|
#5 | 25 | 60.5 | 2.5 | 37.75 |
#6 | 28 | 61 | 2.5 | 37.25 |
#7 | 32 | 61.5 | 2 | 36.75 |
#8 | 36 | 62 | 2 | 36.25 |
#9 | 40 | 62.5 | 1.5 | 35.75 |
#P | 45 | 63 | 1.5 | 35.25 |
TW767シリーズ アイアン4タイプの発売日・発売価格
TW767シリーズのアイアン4タイプの発売日は2024年11月29日です。
発売価格は6~Pの5本セット、NSプロ MODUS3 ツアー105シャフトで、TW767 Hxが165,000円、TW767 Pxが137,500円、TW767 Vxが137,500円、TW767 Vが165,000です。