キャロウェイの2025年の最新モデル「ELYTE」。
ドライバーは前作同様の全4機種のラインナップになっています。
各モデルの違いの比較、特徴、スペック、発売日、発売価格など詳細をまとめました。
ELYTEのドライバーは4機種
2025年のキャロウェイの新作は、前年までのパラダイムが2代で終了し、新たに「ELYTE(エリート)」となりました。
ドライバーは従来通りの4タイプとなっていて、上図の左からタイプ名無しのスタンダード、X(ドロー)、MAX FAST(軽量ドロー)、◆◆◆(低スピン)となっています。
モデル | 特徴 |
---|---|
スタンダード | スタンダードタイプ。 ソール後方に移動式ウェイトを搭載し、ドロー・フェードの切替が可能。 |
X | ドロータイプ。 寛容性に最も優れ、つかまりに加えて、弾道のばらつきが抑えられる。 |
MAX FAST | 軽量ドロータイプ。 軽さによる振りやすさ、つかまり、弾道の高さが特徴。 |
◆◆◆ | 低スピンタイプ。 小ぶりで操作性があり、低く強い球で飛ばせる。 |
ELYTE ドライバー4機種の共通の特徴
Ai 10X FACE
*出典:callawaygolf
フェースは従来のAi SMART FACEから進化して、Ai 10X FACEとなっています。
「10K」ならぬ「10X」には10倍の意味があり、より多くのデータによりボール初速とスピン量の最適化が進んで、従来よりも10倍の操作点(設計の際に調整するポイント)により、打点のバラつきによるミスが抑えられています。
ELYTEと前作のパラダイム Ai SMOKEを比較すると、最大で飛距離が8ヤード伸び(平均で1.8ヤード)、着弾範囲は最大で19%狭まり、大幅に進化しています。
可変スリーブを全タイプに搭載
これまでキャロウェイのドライバーには基本的に可変スリーブが採用されていますが、MAX FASTシリーズに関しては採用されていませんでした。
しかし、今作のELYTEでは、MAX FASTにも遂に搭載され、ドライバー全てに可変スリーブ(アジャスタブルホーゼル)が搭載されました。
ELYTE ドライバー4機種の違いを比較
弾道の違い
モデル | スタンダード | X | MAX FAST | ◆◆◆ |
---|---|---|---|---|
スピン量 | 低 | 中 | 中 | 極低 |
打ち出し | 中~高 | 高 | 極高 | 中 |
寛容性 | 高 | 極高 | 高 | 中 |
つかまり | 中 | やや強 | 強 | やや弱 |
弾道の特徴については、タイプ分けのラインナップそのものがここ数年変わっていませんので、シリーズ間で程度の差こそ若干あるものの、基本的に同じです。
バイアスの無いスタンダードを中心として、低スピン・操作性があるのが◆◆◆、ドローで寛容性があるのがX、Xを軽量にしたのがMAX FASTです。最近、流行りの10Kタイプはありません。
ヘッド形状の違い
こちらはクラウンの映像を並べたもので、左からスタンダード、X、MAX FAST、◆◆◆です。
XとMAX FASTは投影が大きく、つかまりと上がりやすさの2つの安心感がある形状です。
一番右の◆◆◆は逃げ顔でヒール側もすっきりとしていますので、引っ掛けを嫌い、機敏さを求める上級者に好まれる形状です。
一番左のスタンダードはきれいなシェイプで、幅広いゴルファーに対応しています。
こちらは横からの映像を並べたもので、先程と同じく、左からスタンダード、X、MAX FAST、◆◆◆です。
◆◆◆はヘッドサイズが10cc小さいのに加えて、後方がやや持ち上がり全体的に厚みがあり、重心を浅く高くしてあります。
スタンダードは、X、MAX FASTと比べるとシャロー過ぎない形状になっています。
ウェイトの違い
モデル | スタンダード | X | MAX FAST | ◆◆◆ |
---|---|---|---|---|
前方 | 〇 | - | - | 〇 |
後方 | 〇(移動式) | 〇(移動式) | 〇(移動式) | 〇 |
キャロウェイと言えば、スライダー式のペリメーターウェイトが特徴の一つでしたが、ELYTEではスライダー式ではなく、脱着によるポジション移動タイプに変わりました。
搭載されているのは、◆◆◆以外の3タイプで、スタンダードはニュートラル・ドロー・フェードのポジションがあり、XとMAX FASTはニュートラルとドローのみとなっています。
◆◆◆はパラダイムシリーズと同じく、前後に1つずつ重量違いのウェイトが搭載されていますので、入れ替えることで、浅重心・深重心を切り替えることができます。
スペックの違い
モデル | スタンダード | X | MAX FAST | ◆◆◆ |
---|---|---|---|---|
ロフト角 | 9.0/10.5/12.0° | 9.0/10.5/12.0° | 9.5/10.5/12.0° | 8.0/9.0/10.5° |
ライ角 | 57° | 59° | 59.5° | 57° |
ヘッド体積 | 460cc | 460cc | 460cc | 450cc |
長さ | 45.5 | 45.5 | 45.75 | 45.5 |
スペックは、各タイプの特徴通りで、ドローバイアスのXとMAX FASTはアップライトになっています。
長さは前作のパラダイム Ai SMOKEと同じえ、全タイプで45.75インチとなっています。
ロフト角は、低スピンタイプのみフェースが立った8.0°があり12.0°がなく、軽量ドロータイプのMAX FASTは9.0°の代わりに9.5°となっています。

ELYTE ドライバー4機種の特徴・スペック
ELYTEドライバー
特徴・試打・評価
こちらはスタンダードなタイプで、パラダイム Ai SMOKE MAXドライバー、パラダイムドライバー、ローグST MAXドライバーの後継モデルです。
前作のパラダイム Ai SMOKE MAXドライバーとは構造が変わっていて、360°カーボンシャーシではなく、ソール側にチタン素材が使われています。
そして、ウェイトがスライダー式でなくなったため、従来のような細かな調整は行えません。
スペック
- ロフト角:9、10.5、12°
- ライ角:57°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.5インチ
- ウェイト:前方2g(スクリュー)、後方13g(移動式)
ELYTE Xドライバー
特徴・試打・評価
▼Xの試打(8:14)から再生
こちらはドロータイプで、パラダイム Ai SMOKE MAX Dドライバー、パラダイム Xドライバー、ローグST MAX Dドライバーの後継モデルです。
スタンダードタイプと比べると、前方ウェイトが無く、ヘッドシェイプもシャローです。4タイプの中で最も寛容性がありますので、打点ミスに強く、ドローバイアスにもなっていますので、右へのミスを抑えてくれます。
ウェイトは、ノーマルと比べるとFADEポジションが無く、NEUTRALとDRAWのみとなっていて、ドローの強弱をつけることができます。
スペック
- ロフト角:9、10.5、12°
- ライ角:59°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.5インチ
- ウェイト:後方13g(移動式)
ELYTE MAX FASTドライバー
特徴・試打・評価
▼MAX FASTの試打(1:15)から再生
こちらは軽量・ドロータイプで、パラダイム Ai SMOKE MAX FASTドライバー、パラダイム MAX FASTドライバー、ローグST MAX FASTドライバーの後継モデルです。
MAX FASTはアジア市場向けの軽量モデルとしてスタートしましたが、前作のパラダイム Ai SMOKEシリーズからUSモデルにもラインナップされています。それが影響してか、MAX FASTシリーズのドライバーで、初めて可変スリーブが搭載されています。
ヘッド特性としては、つかまり、ふりやすさ、球の上がりやすさに優れていて、ウェイトはXと同様にドローの強弱をつけることができ、
軽量モデルということで、ダンロップのゼクシオ、ブリヂストンのB3シリーズ、ヤマハのINPRES ドライブスター、タイトリストのGT1、PINGのG430 MAX HLなどが競合モデルとして挙げられます。
スペック
- ロフト角:9.5、10.5、12°
- ライ角:59.5°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.75インチ
- ウェイト:後方13g(移動式)
ELYTE ◆◆◆ドライバー
特徴・試打・評価
こちらは上級者向けの低スピンタイプで、パラダイム Ai SMOKE ◆◆◆ドライバー、パラダイム ◆◆◆ドライバー、ローグST ◆◆◆ドライバーの後継モデルです。
トリプルダイアモンドのマークがついていてツアー向けのため、低スピン・低弾道・操作性が特徴となっています。そのため、一般ゴルファーが使う場合には、ヘッドスピードの速さ、自分で球をつかまえて上げきれる技量が求められます。
従来の◆◆◆と同様に、ウェイトは前後で重量違いのものが搭載されていますので、入れ替えることでハードさを切り替えることができます。
スペック
- ロフト角:8、9、10.5°
- ライ角:57°
- ヘッド体積:450cc
- 長さ:45.5インチ
- ウェイト:前方4g、後方9g
ELYTE ドライバーの発売日・発売価格
ELYTE シリーズの発売日は、2025年2月7日です。
USモデルを扱うフェアウェイゴルフUSAでは、一足早く出品掲載されていて、日本円で93,598円~となっています。