2019年に入って、PRGRから既に5本のドライバーがリリースされています。ただ種類が多いだけでなく、設計に傾向が感じられましたので、本記事で取り上げます。
PGRGの2019年のドライバーは5種類と多い!
2019年のドライバー市場は、毎年ニューモデルをリリースしてくる外ブラ勢のティザー広告が印象的に、例年にないほど年明けから賑わい続けています。
国内メーカーは後期にリリースするモデルが多いことから、年の折り返しと共に、賑わいの発信地が外ブラから国産メーカーへシフトします。
そんな中、PRGRのドライバーがなかなか興味深いラインナップとなっています。まず2019年モデルは5本リリースしています。
- 2019年4月12日発売 RS REDドライバー
- 2019年4月19日発売 RS Eドライバー
- 2019年7月19日発売 NEW SUPER egg 480 ドライバー
- 2019年9月13日発売 NEW egg 5500 ドライバー
- 2019年9月13日発売 NEW egg 5500 ドライバー impact
全てのドライバーで、重心角が30°超え
モデル | 重心角 | ヘッド体積 |
---|---|---|
RS REDドライバー | 31.5° | 460cc |
RS Eドライバー | 34° | 460cc |
NEW SUPER egg 480 ドライバー | 31° | 480cc |
NEW egg 5500 ドライバー | 37° | 460cc |
NEW egg 5500 ドライバー impact | 37° | 460cc |
最初に発売されたドライバーは、PRGRの中でアスリート向けと言われるRSシリーズに2種類追加となりました。アスリート向けと言えば、操作性を求めるゴルファー向けで、ヘッドが勝手に返らないモデルが多い印象がありますが、RSシリーズの2モデルは、非常に大きな重心角を持っています。
その後に発売されている高反発モデル、SUPER eggドライバ―は31°で、最も驚かされたのはegg5500ドライバーです。通常モデルと短尺のIMPACTの2種類のリリースは前作と同様ですが、重心角が共に37°です。
全てのドライバーで重心角が30°を超えていまして、標準的なドライバーの重心角が23°ぐらいと言われていますので、明らかに大きな重心角を持たせています。
スライサーを意識したドライバーのラインナップ
ドライバ―の重心角を大きくした設計は、ヘッドの返りが良くなるため、スライス防止に効果的な設計です。実際、他メーカーで重心角が大きなドライバー、例えば、ヤマハのインプレスUD+2ドライバーやブリヂストンのPHYZドライバーは、スライスを防ぐ・つかまりを良くするといった商品説明がなされています。
PRGRのドライバーの大きな重心角も、商品説明の中に「つかまる」という表現が登場しますので、スライス防止を意識した設計と言って良いでしょう。

アマチュアゴルファーの殆どがスライスに悩むとも言われていますので、ゴルフとスライスは切り離すことができない関係といって良いでしょう。
重心角以外も、やさしい方向へシフトしている
ヘッドサイズは大きくなっている
ゴルフクラブがやさしくなってきていることは、他メーカーのクラブのモデルチェンジを見ても明らかです。代表的なところはスリクソンのZシリーズとタイトリストのTSシリーズです。従来はアスリート向けモデルでヘッドサイズを小さくし、操作性を高めたモデルが見受けられましたが、スリクソンZ785ドライバー、TS3ドライバーはルール限界の460ccとなっています。
短くて振りやすい短尺モデルもリリース
また、ヘッドの大型化・長尺化により飛距離アップを図るモデルが多くなっていましたが、egg5500ドライバーでは、前作に引き続いて短尺のIMPACTモデルを用意してきました。一般に長いと扱いにくく、短いと振りやすいと言われています。
PRGRの2019年のアベレージ目線の注目ドライバー
PRGRの2019年モデルは、どれもやさしい要素が取り入れられています。5種類のモデルについては別記事にて詳しく解説しています。
RS RED ドライバー

RS E ドライバー

NEW SUPER egg 480 ドライバー

NEW egg 5500 ドライバー / NEW egg 5500 ドライバーImpact

まとめ
ツアープロ向けとアベレージ向けの境界線がなくなりつつあるとも言われているドライバー市場。RSシリーズがやさしくなる一方で、アベレージ向けがさらにやさしくなり、どちらがすり寄るかではなく、共にやさしい方向にシフトしているように見えます。
重心角は35°が上限かと思っていましたが、37°が登場しましたので、40°超えも間近かもしれません。そうなると、初心者が必ずと言って良い程、悩まされるスライスが、ゴルフ界から消える日も近いかもしれません。