M3、M4ドライバーに搭載されているロフト角の調整機能について取り上げます。
目次
M3・M4ドライバーは、ロフト角調整機能を搭載
M3・M4ドライバーは、2018年にMシリーズから発売されているモデルです。
M3ドライバーは、ソールに可変ウェイト、ネックに可変スリーブを搭載し、重心位置とロフト角を調整することができます。
M4ドライバーにはソールの可変ウェイトはなく、ネックの可変スリーブのみで、ロフト角のみ調整が可能となっています。
可変スリーブによる調整機能とは?
可変スリーブによる調整機能とは、シャフトを一度抜いて、指す向きを変えることでスペックを変更できる仕組みです。
上図のネックの部分に「STD LOFT」という文字が見えると思います。この位置を30°ずつ変えることで、ロフト角等が変更されます。
なお、シャフトは一度ヘッドから取り外さないと、向きを変えることができません。その際には、専用のレンチを使用してソール側からカチャカチャと回して脱着を行います。
余談ですが、この音から、可変スリーブによるロフト角調整機能が「カチャカチャ式」と広く呼ばれるようになりました。
調節できるのは、ロフト角・ライ角・フェース角の3つ
可変スリーブによる調整機能は、ロフト角調整機能と呼ばれることもありますが、実際はロフト角だけでなく、ライ角、フェース角も変更されます。
ただし、テーラーメイドの可変スリーブでは、予め設定された12種類のポジションから選択する形になっていまして、ロフト角、ライ角、フェース角をそれぞれ好きな値に独立的に変更することはできません。
M3・M4ドライバーのロフト角・ライ角・フェース角のセッティング内容
ロフト角 | ライ角 | フェース角 |
---|---|---|
±0° | ±0° | スクエア |
-0.75° | +0.5° | 2°オープン |
-1.5° | +1.25° | 3°オープン |
-2.0° | +2.0° | 4°オープン |
-1.5° | +2.5° | 3°オープン |
-0.75° | +3.25° | 2°オープン |
±0° | +4.0° | スクエア |
+0.75° | +3.25° | 2°クローズ |
+1.5° | +2.5° | 3°クローズ |
+2.0° | +2.0° | 4°クローズ |
+1.5° | +1.25° | 3°クローズ |
+0.75° | +0.5° | 2°クローズ |
ロフトを立たせるとフェースはオープンになり、寝かせるとクローズになります。ライ角はアップライト方向への調整のみとなっています。
調節には専用レンチを使いますので、中古でM4ドライバーを入手される方は、専用レンチの有無を確認してみてください。