ゴルフクラブのオフセット、グースというと、主にアイアンで使われるキーワードですが、最近では、「オフセットのドライバー」、「グースが効いたドライバー」というようにドライバーでも少しずつ使われています。
この記事では、ドライバーのグース・オフセットについて解説し、弾道に与える影響についても取り上げます。
目次
グース、オフセット、FPとは?
グース、オフセット、FP(フェースプログレッション)は、ゴルフクラブのフェースとシャフトの位置関係を表すために使われます。ご存知の方は、この章は飛ばして、次の章にスクロールしてください。
グース、オフセット、FPは、ウッド系ではなくアイアンやパターで用いられます。アイアンの方が違いが分かりやすいので、アイアンヘッドで見てみましょう。
オフセット、グース、FPは、アドレスした時のフェースとシャフト・ネックの位置関係を表します。
オフセット、グースとは?
上図の緑のエリアの横幅を表し、ネック外径からヘッドのリーディングエッジまでの距離です。基本的には数値化せず、この幅が大きいものを、「オフセットがある・グースネック・グースが効いている/ある」などと言います。
FP(フェース・プログレッション)とは?
上図の青のエリアの横幅を表し、シャフトの中心軸からヘッドのリーディングエッジまでの距離です。アイアンやパターの形状によっては、この値がマイナスになることもあります。
ドライバ―のグース・オフセットはフェース下部ではなく上部の位置で見る!?
ドライバ―の場合、アイアンと違ってヘッドがネックよりも前に出ています。そのため、フェース下部(赤)ではなく、フェース上部(緑)とネック外径(青)の位置関係で語られることが多いようです。
上図の左側は一般的なドライバーで、フェース下部(赤)がネック外径より前に出ています。反対に上図の右側のヘッドは珍しく、フェース上部(緑)がネック外径の後ろに引っ込んでいます。
こういったドライバーを「オフセットドライバー、グースが効いた/あるドライバ―」と呼びます。
オフセット、グースの有無・大きさで、弾道が変わる
オフセット・グースがあるドライバーは、どのような弾道が出るか?その特徴を解説していきます。
もう一度、オフセットの説明の図を見てみましょう。右がオフセット・グースのあるドライバーです。
オフセットドライバーは、フェース面が奥に引っ込んでいるのが最大の特徴です。これにより、生まれる効果は2つあります。
インパクトのタイミングが遅くなり、ボールがつかまる
オフセットとノーオフセットのドライバーで同じスイングをした場合、オフセットの方はフェースが奥に引っ込んでいますので、ボールにインパクトする時間(タイミング)が遅れます。
タイミングが遅れることで、その分、フェースが返る時間が確保されますので、ボールのつかまりが断然良くなります。
アイアンでも同じですが、オフセット・グースのゴルフクラブは、ボールのつかまりを抑止、スライスを改善してくれる効果があります。
重心角が大きくなり、ヘッドが返りやすくなる
オフセット・グースのあるクラブは、ヘッドそのものが奥に引っ込んだ形状になっていますので、重量そのものが後方にずれ、重心角が大きくなる傾向にあります。
重心角が大きくなると、ヘッドが返りやすくなりますので、こちらもスライスを改善する方に働いてくれます。
- オフセット、グースがあるドライバーは、ボールを捕まえやすく、ヘッドが返りやすい
- スライサー、ドローボールを打ちたいゴルファーにオススメ
まとめ
オフセット・グースについて取り上げ、弾道への影響を解説しました。
オフセット、グースのあるドライバーは、インパクトのタイミングが遅くなり、重心角が大きくなる傾向にあり、ボールのつかまりが良くなる方に作用します。
スライサーやフェード系のボールを打ちたい人におすすめの形状となります。ご自分の現在の弾道と理想の弾道を踏まえた上で、ボールをもっと捕まえたいという方は、オフセットドライバー(グースが効いたドライバ―)を検討してみると良いと思います。
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